【読書メモ】フロスト日和(R・D・ウィングフィールド)
訳:芹澤恵
第一章の途中までのあらすじと感想です。この範囲のネタバレ有りです。
1 火曜日-夜勤
夜、デントン・ウッドの森の中。制服を着た少女が一人歩いている。暗がりに潜んだ男が彼女に襲い掛かろうと狙っていた。男は素早く彼女の頭に黒い袋を被せ、首を締めあげた…
25歳のシェルビー巡査がパトカーで巡回中、公衆便所の鉄格子が壊れているのを見つけた。中を調べると、浮浪者の死体を発見した。近くに住むキャドマン医師に診てもらうと、後頭部の殴打が死因とのこと。
夜11時をまわった頃、駆け付けたのはフロスト警部だった。本来はハリスン警部の送別パーティーに参加する予定だったのをやめて駆け付けたものだから、やや不満げだった。フロストにことの顛末を説明する。死体の顔を見たフロストは「ベン・コーニッシュだ」と言った。彼は2年前に家からたたき出されて以来浮浪者になり、アルコールや麻薬を常用していたようだ。
警察医のスロウモン先生も駆け付けた。死体を移動させ、先生に診てもらうと、頭部の損傷は殴打によるものではなく倒れたときにぶつけたもので、これが死因ではなかった。死因はアルコールを飲んで、反吐を喉に詰まらせた末の窒息死だった。しかしフロストはその見立てに違和感を抱いた。フロストは死んだ男の母親に連絡を取ることにし、自分の車に乗り込んだ。そして気づいた。車の中からでは壊れた鉄格子が見えないことに…
シェルビー巡査は女好きだとフロストに見抜かれます。1章だけ読んだ感じでは、冒頭の殺人事件はシェルビー巡査が犯人だ!と思ってしまいますが、多分ミスリードでしょうな。。
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