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【読書メモ】歌う自画像 私のブギウギ伝記(笠置シヅ子)
朝ドラ「ブギウギ」の原作履修ともいうべきか…Wikiで見た感じ、笠置シヅ子名義の自伝はこれが唯一のようです。娘が1才になったところで終わっているので半生記ですね。ですが、この本の出版は2023年9月なので、朝ドラ化に伴って書籍化(復刻?)されたのでしょう。
笠置シヅ子の生涯は、BSの「ザ・偉人伝」という番組で以前見たことがあり、ざっくり知った気になってましたが、文章で読むと情報量が違いますね。細かい部分で朝ドラとの違いも多々ありました。養父母は商売を転々として何度も引っ越してたとか(銭湯だけではない)、養父母には子供が7人いたとか(六郎のモデルの弟以外、全員幼くして亡くなったらしい)、東宝と単独契約して撤回されなかったものの、戦争の混乱で有耶無耶になったなどなど。これらを忠実にドラマ化してたらなかなかにややこしく、「史実を元にしたフィクション」という体にして、名前も微妙に変えてるのが納得できました。
そしてエイスケさんとの出会いから娘の出産まで…こんなドラマみたいなことが本当にあるのかっていうね。娘の出産は「東京ブギウギ」より前の出来事なんですね。てことは、もしエイスケさんが生きてたら、笠置シヅ子は歌手を引退して結婚してたかもなので、一連のヒット曲もなかったということになるのか、と。
あとは、歌詞の通り、普段も「ワテ」ってコテコテの関西弁で喋ってるのか~とか、宝塚歌劇な面々(櫻町公子、三浦時子、橘薫、小夜福子、天津乙女)の名前もチラホラ出てきたのが興味深かったです。