【漫画メモ】約束のネバーランド 18~20(白井カイウ、出水ぽすか)
17巻までは既に読んでるので、いきなり18巻から始めるシリーズ。18~20巻のあらすじと感想です。どちらもネタバレ有りです。
18~20巻のあらすじ
ノーマンとその一派により、女王をはじめ貴族やギーラン家など権力を持った鬼は全て殺された。権力者不在となった鬼世界。邪血の一族のソンジュとムジカは、大僧正様を蘇らせ、新たな指導者に据えようとしていた。一方、ピーター・ラートリーも王座を狙い、自らの権力維持のためエマを殺し、エマが結びなおした「約束」を無効化しようと考えていた。エマをおびき寄せるため、アジトに残っていた食用児たちをGF農園に移動させた。GF農園に駆けつけたエマら食用児とピーター・ラートリーの最終決戦が始まった…
最終巻まで一気に読みました。約ネバ、自分的には「西洋版鬼滅」と捉えてますw邪血の一族が珠世様の一派で~みたいな。あと、牧場の牛の耳に付けられたタグを見ると、約ネバ…とか思います。「人間と牛」の関係を「鬼と人間」に置き換えた話かと思いますが、人間と牛を直接置き換えた、藤子F先生の「ミノタウロスの皿」とはちょっと違った趣向です。
農園システムを維持するために、それを邪魔する(本来は有益な存在の)邪血の一族を悪者に仕立てて~って、普通に人間社会にもありそう。何かの風刺かな。パッと思いつくだけでも…いや、やめとこ。
ピーター・ラートリーの「パパ」発言。食用児の父親はラートリー家の者なのか?その辺ははっきり明かされませんでした。まあ生々しすぎますし?謎と言えば、「あの方」の読み方も判明しないままでしたっけ?
鬼の世界と人間の世界って、どんな風に位置してるのか気になりました。次元が違うっぽい?パラレルワールド?人間世界に来たエマたちが、元食用児ってことで差別対象にならなきゃいいけど…って漫画にマジレスしすぎか。
最終決戦では、ピーター側についたかと思われたママたちが、食用児側に寝返ったのは震えたよね。ピーターにさえ手を差し伸べるエマの正義感や、最後の最後で味方になったのに犠牲になるイザベラママとか、少年マンガ的な展開で熱いです。
最終回では「誰も犠牲にならず、全員が人間の世界に行く」という望みは叶えられたものの、100%めでたしめでたしとはいきませんでした。そこが物語の余韻になっていて、後日談とかもちょっとあって、自分的には好きですよ?こういうの。