【漫画メモ】エル・アラメインの神殿(星野之宣)
第二次世界大戦をテーマにした短編集です。あらすじと感想を書きます。あらすじは途中までですが、感想はネタバレ有りです。
Vol.1 海の獅子
あらすじ
1940年8月、ドイツ軍は海からイギリス本土へ攻め入る「海の獅子作戦」を実行しようとしていた。イギリスを征服し、中立国のアメリカとロシアへの睨みを利かせようとしていたのだ。付近を通りかかったアメリカ軍の潜水艦シー・ライオンが、イギリスに攻め入ろうとするドイツ軍の船団を見かけた。アメリカの潜水艦に見られたことを知ったドイツ軍は、今イギリスに通報されては困ると攻撃をしかけてきた。アメリカ側は"眠れる獅子"キャドガン艦長を起こし…
まだ中立国だったアメリカが、「正当防衛」の名目でガンガン攻撃しまくります。アメリカが、というよりはキャドガン艦長が、ですが。最後のコマにもっともらしく事実のように書かれてますが、事実なのか?当たらない魚雷に対し、「狙うから当たらんのだ 目をつぶって放り出せば一発くらい当たる!」って名言かも。
Vol.2 エル・アラメインの神殿
あらすじ
カイロの西、エル・アラメインは連合軍vsドイツ・アフリカ軍の決戦場になっていた。そのエル・アラメインにて、ドイツ軍のヴォルフらは偶然遺跡を発見する。考古学専攻だったヴォルフは俄然興味を持ち、現地人の男に遺跡の案内をしてもらうと…
ピラミッド建設が恐竜により行われたという仮説の物語。
Vol.3 荒鷲と要塞
あらすじ
ドイツ軍のアルフレートは空軍で功績を挙げていた。しかし敵の新鋭機P51も高性能で苦戦する。そこで、Me262の配備を要望していたところ、ついにMe262が配備された。"燕"と呼ばれているが、最速・最強の"荒鷲"とのこと…
B29強いぃぃぃ。
Vol.4 アルデンヌの森
あらすじ
1944年、戦時中に体験した恐ろしい出来事。ヨーロッパのアルデンヌの森に上陸した連合軍。静かな地域で油断していたところに、ドイツ軍の攻撃に遭い(アルデンヌ大反攻)、彼らは総崩れになってしまった。19歳だったアランは友人のウィリーと森の中へ逃げ込んだ。ビッグス伍長も加わり、森の中を進んでいくと、ドイツ軍の燃料集積所があった。この燃料を始末しておかないと、また攻撃に使われると考えた彼らは、手榴弾で爆破させることに。すると出てきたものは…
オカルトじみた話。ケルト人の文化やウィッカー・マンについては後でググろうと思いました。
Vol.5 国辱漫画
あらすじ
日本軍はハワイの艦隊を奇襲すべく、艦隊がハワイへ向かっていた。これに至る発端は、数十年前にさかのぼる。日本の航空機"神風号"が世界一周をしていたところ、米軍機に衝突する事故を起こし、鯨が一匹犠牲になった。以来"カミカゼ"は恐怖と憎悪の対象となり、日米通商三〇一条約と捕鯨禁止条約が押し付けられ…
…という感じのノリで、幕末~第二次世界大戦の辺りの歴史をパロった国辱漫画です。
国辱漫画2 G.H.Q.
あらすじ
終戦後、バーサーカー司令官の元、GHQが発足した。A級戦犯の処刑や財閥解体などが速やかに行われ、次は大蔵省の解体をすることに…
戦後のGHQをパロった話。風刺も込められてます。ここでのGHQはGo to Hell, Quicklyの頭文字です。「英語で話す場合 日本の固有名詞であっても英語風のアクセントにしなければならなくなった」「流行歌の歌詞も英語を多く取り入れ 日本語の部分ははっきりしない発音で歌うようチェックされることになった その最初のヒット曲は釜山オールスターズの『ディス・イズ・トーキヨマム』であった」にヤヤ受け。官僚の卵は絵的に気持ち悪い><