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【読書メモ】兵隊よもやま物語(富沢繁)

イラスト:わち さんぺい

印象に残った部分をメモ書き!

特攻隊の「志願兵」とは名ばかりで、「志願」したわけではないらしい。それは分かる気がする……

沖縄出身兵の話。沖縄は中国の影響を受けた文化を持っていたが、薩摩藩が貿易拠点にしたがり、圧力を加えて支配下に置いた。これに抵抗したが、武器を取り上げられたので、武器なしで戦える琉球空手が編み出された。あれは琉球人の苦肉の策なんだ、と。琉球空手にそんな歴史があったとは…。沖縄人は本土の人のことを「ヤマトンチュウ(大和人)」と呼ぶそうです。

大正末期生まれは戦死者数が最も多い世代。生まれた途端に大地震(関東大震災=大正12年9月1日)にも見舞われており、なかなかの世代間格差を味わった世代のようです。氷河期世代と被るものがありますが、こちらは生死が掛かってますからね……

この手の本では「ピー屋」絡みの話は付きものですが、筆者は行ってないことになってるっぽい。てか、特に言及されてないというか。

極限の飢餓状態では「人間」は「ヒト」という動物に戻ると。トルストイの「人生論」も甘っちょろい考えのように思えるっての、実感こもってる感じする。

軍隊生活に馴染めず、拳銃3発撃って自殺した人もいるとか。そっちの方がなかなか……

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