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【読書メモ】凡人の怪談 不思議がひょんと現れて(工藤美代子)
怪談未満の不思議な話(エッセー)がたくさん載ってます。幽霊の話も混じってますが、怖がらせようとして書いた文章ではないので、怪談ビギナーにもお勧めの一冊。
工藤美代子さんはノンフィクション作家ですが、怪談作家ではありません。ご自身は「霊感がない」と仰ってますが、幽霊をぼんやり感じる力はお持ちのようで、不思議な体験を色々されてます。
工藤美代子さんのもう少しガチで怖い怪談を読むなら、「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら」がお勧めです。タイトルだけ見てるとこっちの方が怖くなさそうですが、なかなかインパクトがありました。
以下、「凡人の怪談」収録のエッセーの概要というか導入部のみ書いておきます。後で自分で見たときに忘れない程度のメモ書きです。
クローゼットの骨壺 その1、2
旦那の生き別れていた実母とその再婚相手の骨壺の怪異。
コタカさんの霊感
母校の大妻学院の創立者、大妻コタカさんには霊感があり、そのエピソード。
学校の怪談
大妻で聞いた、学校のトイレに出たという幽霊の話。
寝言に返事はいりません
寝言に返事をしたら、その相手が・・・という話。
お詫びのエルメス その1、2
母親が生前にだまされて交わしたある約束のせいで、お手伝いのヨシエさんの財産を取られてしまった。亡くなった母はお詫びに・・・
幽霊付きの物件
東京から新幹線で1時間ほどの温泉町に格安の家を買った。安い理由は家が傾斜しているるからというが・・・
霞む瞳に見えたものは その1、2
白内障の手術を受けた際の奇妙な出来事。
エステ地獄巡りの顛末
エステ巡りをしていた際、あるエステで体験した出来事。
街に流れる噂って
街に流れる小さいおじさん、旦那の悪口を言った妻の顛末、お金が貯まる財布の話。
お金が貯まる財布は「プラダの金色の長財布」だそうです。
ただ今、お化けは休暇中です
ゴールデンウィークに、リフォームした温泉町の家に1週間滞在したときの話。
古いロケットの秘密
20代の頃、カナダの骨董屋で買ったあるロケットの話。
大阪万博で見た赤いコートの女性
1970年開催の大阪万博で働くことになっていた。オープン直前、話題になっていたあるパビリオンの見学に行った際に…
自分の言葉がときどき怖い
知り合いのスナックにやってくる厄介な爺さんの客について。
占い師の言葉は信じましょう
占い師に「デブで目の細い女にだまされる」と言われた男性の話。
長良川の長良君の行方
母が女学生の頃に憧れていた、慶應ボーイの長良君の話。
ヘアメイク時間のお喋り
何度かお世話になっているプロのヘアメイクのアキナちゃんは霊感を持っているらしく、東北大震災のときにボランティアに行った後に…
私の前世は何だろう その1、2
遠縁の由希子ちゃんの前世にまつわる話。
縁起の悪いものが集まる館
35年ほど前に住んでいた、カナダの港町の家は、やってくる客人が皆怖いと言って…
背中に乗っかった悪魔さん
異常な体の重さを感じた。そんなとき、前出の由希子ちゃんにヒアルロン酸の注射を勧められて…
表参道にあるタカミクリニックで施術してもらったそう。院長の高見洋先生はヒアルロン酸の注射の第一人者。
ソウルへのプチ家出 その1
ソウルのホテルで体験した怖い話。
ソウルへのプチ家出 その2
ソウル在住の由香里さんがジョージという彼氏と付き合ってたときの話。
あの世の人たちのタイムテーブル
温泉町で買った家の時計に現れた異変。
寅さんの片思い
高台に建っている我が家の窓から見える風景。ある日、豪邸の屋上で洗濯物を干す若い女性が見えた。
ナイトクラブの控室にあった血痕
カナダに住んでいた頃に、日本からやってきたお偉いさんを有名なナイトクラブに案内したときの話。
テレビ局に住みつくのは誰? その1
あるテレビ局のトイレで遭遇した男の話。
テレビ局に住みつくのは誰? その2
ヘアメイクのアキナちゃんが語った、そのテレビ局のある因縁。
デコレーションカッターと美女
以前、更年期障害の取材でお会いした、関西在住の精神科医の乙川友彦先生。彼のクリニックの待合室で見かけた光景は…
卒塔婆が私を呼んだのよ
行きつけのレストランで会う常連客の雅代さんを最近見かけなくなったが…
父から聞いたいくつかの怪談 その1
父の友達の早稲田に通う息子さんの話。
父から聞いたいくつかの怪談 その2
どうしても東京に行きたいと言った女の話。
変わらないあの街の風景
北朝鮮のホテルで体験した出来事。
フランセの壁画に描かれた少女
東郷青児にまつわる都市伝説?
幽霊だって無視される
工藤家のお手伝いさんだったヨシエさんは83歳。今は老人ホームに入っている。ヨシエさんには霊感があって…
事件?事故?それとも殺人? その1
バンクーバーに住んでいた学生時代に、やっておけば良かったと思うバイトの話と、やらなくて良かったと思うバイトの話。
事件?事故?それとも殺人? その2
バンクーバーに住んでいた頃の話。知り合いの教授がロンドンで開催される学会に行くと…
幽霊はワインを飲むのだろうか?
ウランバートルにいたときの話。通訳でやってきた10代のリックの体験した話。
ディズニーランドへ行ったのは誰?
10歳のケンが話したディズニーランドの話。
あの世からの電話回線
夜中に鳴る電話の話。
幽霊付きマンション騒動記 その1、2
マンション探しをしていたときに紹介された、怖い物件の話。
常盤新平さんが見た幽霊
直木賞作家の常盤新平さんは心優しくもてる人だった。そんな常盤さんが見た幽霊とは…
心霊写真の思い出
高校時代の修学旅行で撮った写真に写っていたものは…