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ラジオ英会話 基礎英語2を半年つづけて

私の英語学習の目標はナンパである。

英検でもTOEICでも、仕事で使うわけでもない。
私はバイクレースが好きでいつか海外のサーキットに観に行きたい。でもモータースポーツの会場は郊外でアクセスが悪い。それは日本に限ったことではなくて世界中のサーキットの多くは公共交通機関で行くのが厳しい。
そこで海外のモータースポーツファンが来日した際に友好を深め、私が現地行った際にはアテンドしてほしい、何だったら彼ら彼女らが日本に来た時はアテンドしたい。地元を知ってもらえたら嬉しい。
自国の紹介ができるくらいには会話が出来るようになりたいし、メッセージアプリのやり取りも必要だ。聞いて、話せて、読めて、書けるようになりたい。

4月からラジオ英会話の「基礎英語2」を始めた。9月までのんべんだらりと続けていて、毎日聞き続けることを良しとしていた。けれど英語が耳に入ってきても和訳を見てハイハイなるほどと納得するばかり。テキストを見ないとリピート練習も心もとない。でも中年だからそんなものだろう、毎日聞いていても簡単には上達しないよね、とたかをくくっていた。

さて9月のテキストも終わって巻末を見ていたら復習テストのページがいくつかあった。重要構文をベースにした問題で試しにやってみたら全然刃が立たない。毎日聞いているのに。
そういえばテキストには重要構文カードがついている。表に英文、裏に和訳がある。ページを切り取ってカードになる仕様だ。(テキストはKindleで購入しているから使えないけれど)基礎英語2において最低限この重要構文だけは覚えてほしい、という意志を感じた。
聞き流してるだけで覚えるような脳の柔らかさは私にはない。ラジオを聞いてオウムのように真似したところで身についてなければ何年経っても上達しない。

というわけで10月からは姿勢を変えた。
まず15分、テキストを見ないで通しで15分聞く。新しい単語の意味を教えてくれるのでそこは覚える。聞き取れないところも多いので、どこが聞き取れなかったか注意しておく。

そしてもう一度聞く。
今日の会話文を聞きながら、書き写す。聞き取れない文は何度も巻き戻して聞く。スペルが間違っていたとしても聞こえたように書いておく。あまりにスペルの想像がつかない時はカタカナでも良い。とにかく自分がこう聞こえた、というのが大切。一通り書き写したら、見逃しがないか通しでもう一度聞く。

そこまでして答え合わせ。テキストを見て、聞き取れない単語、スペルミスなど赤ペンをつけていく。「こう聞こえていた」を書き記しておくとそれが声にした時の材料にもなるから間違えていたとて意味がある。だいたい前置詞や冠詞が抜け落ちていたり、省略語が聞き取れていなかったりする。語尾につくsが聞き取れない事も多々ある。ごっそり1フレーズ聞き逃している時もあった。
大切なのは、こう聞こえていたけど正解はこうだったのか、ここが聞き取れなかった、みたいな反省感。失敗すると覚えるためのフックになる。
何度もやっていくうちに、willが省略されているかも?過去分詞だったからhasがいたかも?とちょっと予想がつくので成果が出ていて嬉しい。

seaとseeくらいしっかり覚えたい



赤ペンをつけながらもう一つやるのは、あやふやな単語の辞書引き。あやふやをそのままにしない。そこにその単語がある意味を理解する。せっかく辞書をひくので関連語や例文も目を通す。
あとは文法的に分からない所も検索して調べる、調べると大抵中学生向けの英語ページになるのだけど。forがなぜ入るのか、なぜ過去形になるのか、あやふやがないようにする。

次に本日の重要構文。これは文を3回書き、15回声に出す。もはやお経のそれ。さすがに15回も唱えていると口に馴染む。これはヒガシさんのnoteを拝読して取り入れた。

そうこうして、本日の流れが分かったら後は声に出す、リピートしてシャドーイング。1回目に聞いた時より自分の中に入ってくる。

最後に忘れないための工夫として初めて出会った単語や、重要構文を単語帳アプリに入れる。これが面倒だけど復習にもなる。
会話文を書き写したノートはPCの横に置いておいて、その日1日いつでも見直せる位置に置いておく。なんせ忘れやすいので繰り返さないと覚えない。
ここまでして約60〜90分。
正直なところ中学生の頃にこれらをやっておけば、もう少し身についたのに。と思う。

暗記を意識し始めてしばらくしたら金曜日の復習回がだいぶ楽になった。先生が会話のシチュエーションを説明してくれて、数秒で返答するコーナーがあるのだけれど、それが圧倒的に出来るようになった。嬉しいね。
そうこうして10月が終わる。

たった半年、されど半年。進んでいるのか分からない英語学習。
最近、私の野望を友だちに話したら「わざわざ日本に来るモータースポーツファンは母国語が英語じゃないかもよ、スペイン語とかイタリア語とか」と言われた。試しにDuolingoでスペイン語を始めたのだけど、女性名詞と男性名詞が出てきた時点で英語がいかにフレンドリーかという事を悟った。こんなに難しい英語だけど中学校から触れているだけあってサッパリ分からないという事はない。素地はある。英語がんばろう、と改めて思えたのだ。

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