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生後0ヶ月の記録①/完母までのスパルタな5日間

娘0ヶ月の記録
(写真は生まれたばかりの小さい手。生まれたばかりの頃は皮がよく剥けてた。
かわいいかわいいかわいい。なんだこの世界一かわいい小指は)

出産した病院

●病院選びの基準は「無痛分娩ができてNICUがあるところ」
※計画無痛分娩で入院日も決まっていたのに急な陣痛で土曜日に出産し結果普通分娩に。
心の準備もクソもなく
「え?麻酔は?!?!」
とあれよあれよと言う間に白目を向きながら出産しました。
●生まれてからは母乳育児推奨の病院だったこともあり、完全母子同室

「もし母乳がでるなら、母乳で育ててみたい」
というやんわりとした希望があったので、特に気にならなかった完全母子同室の方針。
出産前に経産婦の友人たちに聞いてみた。
「産後は体ボロボロで夜間にナースステーションに預かってもらえないと心身ともにきつかった。完全母子同室の友達はスパルタで大変だったって言ってたよ〜」
完全母子同室で出産した友人は身近はおらず、完全がついている母子同室が急に不安になってきた・・・

結果は、産後の体調不良もある中での完全母子同室はすごくしんどかったし聞いていた通りスパルタだったけど、
そのおかげで母乳育児が軌道に乗ったことは間違いなく、
その後も授乳トラブルなく今日まで過ごすことができた。

完全といいつつ、検診やお風呂の間は毎日預かってもらえたし、もう一回出産できるとしても、完全母子同室の病院でもいける!というのが体験した私の感想です。
(何がなんでも完母にしたいママには完全母子同室を強くおすすめできます!)

以下、産後入院中の記録。

生後1日目

分娩後、最高血圧が130→70まで急降下し、視界がぐわんと宙にまわって倒れそうになったので、そのまま母子同室で就寝の予定が、赤ちゃんは預かってもらえて部屋で安静にすることになった。

部屋で安静・・・にするのが難しいなんて産前は想像もできなかった。
出産でアドレナリンがドバドバでて、昨夜も陣痛であまり眠れなかったから眠たいのに暗闇の中、目がギンギンで熟睡できない。

それでもって、赤ちゃんにへその緒が1週巻き付いてて急遽切った会陰5センチが激痛で、寝返りもできない。起き上がるときは手に全体重をかけ会陰が床につかないように腰を浮かせる。トイレ行くときは会陰が傷んですり足。苦行。
分娩後も痛いなんて聞いてはいたけど、こんなの想像以上だよ・・・

トイレのたびに分娩後子宮内に残っているものが大量出血とともに出てくる。
トイレまで歩くと不安定に骨盤がぐらぐらしてるのがわかるから、産後すぐから持ってきていた骨盤ベルトをつけた。
おまた痛くて便座にもちゃんと座れないし、大量出血が衛生的にも気になるからトイレ付きの個室で大正解。
(1番高いトイレ付き個室しか空いてなかっただけなんだけど)

個室もトイレも痛い出費だと思ったけど、実際出産してみると個室内トイレは絶対に絶対にマストだった。
人生で一番の大仕事をしたんだから、こういうときにお金使わなくていつ使うんだ!!と思いながら、
1日14,300円の金額にひよって、夫に何度も
「使っていいよね?」
って確認した。夫は、
「個室のほうがいいでしょ。使いなよ」
と男前な返事をしてくれるのに、それでも
「最終日だけでも大部屋にしたらお金が浮くよな〜」
なんてうじうじ考えていた。
だって、大部屋にしたら旅行にいけるくらいの金額になるんだもん。

深夜、近くの大部屋からうっすら赤ちゃんの泣き声大合唱が聞こえた。
自分が大部屋にいることを想像したら、ただでさえアドレナリン出まくってて寝れないのに、本当に一睡もできなさそうで、やっと個室の価値は200%あったと思えた。
次回もあるのかわからないけど、絶対に、トイレ付き個室一択。

朝になって赤ちゃんが部屋に来た。
羊水を飲んでいたらしく、朝から2回嘔吐があったと報告を受ける。
赤ちゃんのうんちを初めて見たら黒緑色でびっくり!!!これも羊水の影響なんだって。

おっぱいがでるようにするために、ここから3日くらいの間は赤ちゃんが起きてる限り、泣いておっぱいを吸い続けるらしく、看護師さんの言っていたとおり、本当に17時〜0時までは寝る以外はすぐ泣いてエンドレス授乳だった。

会陰が痛すぎて添い乳ばかりしていたら、
いろんな角度から吸ってもらうことで乳腺が詰まらなくなるから座っての授乳もするように言われたけど、
会陰が痛すぎて円座クッションを使っても座っていられない。
左右5分ずつ、もう限界。。。

晩ごはんも食べる時間なく冷えてきた頃、看護師さんが預かってくれて(完全母子同室でも預かってくれた!)、その間にささっと食べた。
冷えたご飯食べるなんて、母親っぽいぞ、と思った。

初めて一緒に過ごした夜は1時間も連続で寝れなくて心が折れかけたけど、
赤ちゃんが全身で一生懸命おっぱいに吸い付く姿が可愛くて、愛しくて、頑張れた。

赤ちゃんの生きる本能ってすごい。
そしてそれに答えておっぱいを作ろうとする女の人の体もすごいよ。
30年間生きてきて、初めて知った自分の体。
未知の世界だ。

生後2日目

今日はうんちデー。何回もオムツ替えした。
そのうち3回ほど、変えてる最中にうんちがおしりから出てきて、大慌てしながら笑った。
立派なおならもすごいよ、こんなに小さいのに、もうちゃんと人間だ。

赤ちゃんの名前が決まっていないので、起きている時はひたすらおっぱいを飲む赤ちゃんを
「おっぱい星からきたお姫様」という設定にした。
さすがに看護師さんに聞かれたら恥ずかしいので、娘と2人のときだけ、
「お姫様、おっぱいの時間ですね。かしこまりました〜!」といった具合で楽しんだ。
体も痛いし、寝不足だし、体力の限界すれすれなんだけど、想像1つで楽しい気持ちになれて、こういうの大事。
昨日から赤ちゃんが頑張って吸ってくれているのに、自分で胸をつまんでみても粒くらいしか母乳がでてなくて申し訳なくと思っていたら、
看護師さんから
「授乳前に乳首を揉んで柔らかくしてから授乳しましょう」とアドバイス。
言われたとおりにやってみたら、なんと、初めて線上にぴゅーっと母乳が!よかった!ほっとした!

赤ちゃんが頑張って吸ってくれると子宮が収縮して、順調に悪露がたくさん出た。
人間の体、そんな仕組みになってるなんて凄すぎるよ。
お姫様、ありがとう!
お姫様、どこでおっぱい覚えたの?凄すぎるよ。

日中は退院指導や沐浴を他のママ2人と受けた。
「目の前にいる2人も同じように頑張ってるんだ!」
と思うと元気でたし、
コロナ禍で面会制限がある入院生活で、産後間もない同じ境遇のママと赤ちゃんのあれこれ(男の子ですか?女の子ですか?初めてのお子さんですか?など)話せたことはすんごくリフレッシュになった。

同時刻、ママたちの隣の部屋では赤ちゃんズが小児科の先生の診察中。
1人泣くと全員泣いて、隣の部屋まで響き渡る大合唱を聞きながら胸がきゅっとして心配になったけど、
診察終わって出てきたら3人とも泣き腫らした真っ赤な顔でママたちみんなで笑ってしまった。
結果は問題なくてなにより。

夜、添い乳してると、反対側の胸からたらーっと何やら液体が。
分娩後は熱っぽくてサウナ後のような汗をかいていたので、汗かな?と思ったら、まさかの母乳!びっくり!
(後日助産院に行ったときに教えてもらったけど、服の上から胸を抑えるとすぐ止まる。母乳の節約って言ってて、ミルクタンクを体に設備した感覚になった)

2日目は少し授乳にも慣れてきて、添い乳で赤ちゃんを寝かせて、バスタオル巻いてモロー反射を抑えると前日より長く寝てくれた。

寝不足からか妊娠中から少し高めだった血圧が過去最高の142になってた。
寝れるときは寝なくちゃ。

生後3日目

朝起きると体が熱をおびてて、汗と母乳でパジャマがびっちょり。
これも予想外。タオルもパジャマもレンタル(使い放題)にしておいて本当によかった。
※まだコロナ禍で面会制限や荷物の受渡し制限があった

この日から母乳パッドを使用するほど母乳が出るようになり、胸がカチカチにはって石みたい。
看護師さんから、まず乳頭まわりをほぐして、次に固くなった胸を指圧しながら授乳するようにアドバイスをもらう。
(母乳推奨をうたっているだけあって、看護師さんは誰が担当でも的確なアドバイスをくれて本当に感謝しかない)

以下Q&A
Q. 胸が熱いので冷やしてよいか
A. なるべく冷やさないほうが良い。冷たいタオルを当てる程度はOK、保冷剤は推奨しない
Q. はって痛いので絞ってよいか
A. NG。絞っただけ母乳が作られるので、もっとはって痛くなる。赤ちゃんに飲んでもらうことで、赤ちゃんにあった量に母乳が落ち着いてはらなくなる
Q. 赤ちゃんが授乳のうち半分以上吐き戻しているが、大丈夫か
A. 片側の授乳が終わるごとに縦抱きしてゲップさせましょう
Q. 赤ちゃんがしゃっくりしたときはどうしたら?
A. そのまま授乳してOK。むしろしゃっくりを止めたいときは授乳がおすすめ

ママも赤ちゃんもまだ授乳初心者だね。がんばって、世界で1つのバディになっていこうね。

午後は、出産以来初めて、入院中唯一の面会に夫が来た。
話したいことも見てほしいことも沢山あるのに、15分は短すぎるよ・・・
コロナのばかやろう。
これでもかってくらい急いで家族写真を撮って、赤ちゃんを沢山抱っこしてもらった。

この日はちょうど午前中に、赤ちゃんをとりあげてくれた看護師さんと出産ぶりに会えた。
夫がくることを伝えたら
「ちょうどいいですね!パパと一緒にバースレビューします?」
「バースレビュー?!ってなんですか??」
「出産の振り返りのことですよ」
「ぜひお願いします!」
ありがたい申し出で、お部屋でバースレビューなるものをした。

〜バースレビュー(メモ)〜
まとめると、スピード安産、家族で力を合わせた出産でした!
事前にいただいたバースプランにもあった、「家族の一生の思い出に残るお産」「夫婦で一緒に赤ちゃんを迎えてあげたい」が実現できましたね。
病院到着14時で子宮口5センチ。
「明日産みたいです!」なんていうので、まだ余裕なんだと思いました。笑
14時30分に分娩室へ移動して、そこからパパにも協力して腰を押したりしてもらいましたね。
15時の時点で子宮口は8センチで、経産婦さん並に進みが早かったです。
もし第二子を出産されることがあれば、今回より更に早まる可能性が高いので、定期的な陣痛間隔があればすぐ病院に連絡して行かれてください。
会陰の伸びは良かったので、臍の緒が巻き付いていなければ少し裂けるくらいで済んでいたと思います。
今回は、赤ちゃんにへその緒が巻き付いていて、心拍が下がってしまったのでどうしても5センチ切って、急いで取り出す必要がありました。
最後までお産の進行指示もとても冷静に聞いて、落ち着いて分娩できていました。
予定外に無痛分娩ではなくなったことで不安が強かったと思うので、パパが立ち会って一緒に出産できたことが本当によかったですね。

無痛分娩のお金払っても少しの時間しか効果ないくらい、スピード出産だから、無痛分娩だったらもったいなかったよ!とはげまされ(?)、無事バースレビューが終わった。

でももし次があるなら、やっぱりあの痛み(最大級の便秘が詰まってるような凄まじく痛い腹痛、いきむとお腹と腰とお尻が全部張り裂けそうな痛み)は最小限&最短にしたいよ・・・
24時間&土日も無痛分娩できる病院一択。

生後4日目

朝、産後初めて体重を測る。
衝撃。52.1kg・・・何かの間違いかな?
赤ちゃんの体重+胎盤もろもろの差分を考えてもおかしい・・・
妊娠前プラス7kg、おなかもまだ妊娠中期くらい出てる・・・
とりあえず一旦忘れることにした。

日誌を確認したら、2日ほど赤ちゃんのうんちが出てなくて、看護師さんにベビー綿棒にワセリンつけてぐりぐりする綿棒浣腸を教えてもらった。
人生で初めて人に浣腸をした。
びっくりするくらいうんちがでて、赤ちゃんも気持ちよさそう。
よかったね。

夜は赤ちゃんがおっぱい星人の本領を発揮!
21:30から朝まで
泣く→ひたすら授乳→吐く→赤ちゃんちょっと寝る の繰り返し。
この時期は満腹中枢が未熟で、お腹いっぱいでもそうじゃなくても、ひたすら本能で飲もうとするらしい。

いつ寝たかわからないくらい、気を失うように細切れに寝た。
寝不足が続いてつらくなってきた。
明日退院したら夫にオムツ替えやお着替えはパパににお願いできて、少し寝れるはず!あとちょっとだ!と思うと頑張れた。
(この希望は無惨に砕け散るのだけど、この話はまた今度書きます)

生後5日目

退院日。
退院後に授乳記録見て知ったけど、一度もミルクを足すことなく退院を迎えた。
ナースステーションでミルクを足してるものと思っていたからびっくり。

午前中の検査で問題なければ無事退院できるとのことで、昨日あたりからでてきた新生児黄疸も大丈夫だといいな・・・とドキドキ。

結果、新生児黄疸が数値ギリギリだけどなんとか退院できることになった。
お家でカーテン越しに太陽たくさん浴びて、黄疸治そうね。

お昼のお迎えの時間に合わせて、退院準備を進めて
おむつ交換よし!授乳よし!最後に赤ちゃんにベビードレスを着せて予定通りに進んだ。

ぶっぶっ!!・・・うんちだ。

急いでまたおむつ交換して、次こそドレスを着せようとしたら今度は盛大な吐き戻し。
ぎりっぎりドレスは無事で中の2wayオールはアウト。
予備に着替えさせたり(念のため予備持ってきておいて本当によかった)、あたふたしてたらあっという間に30分くらい予定時刻をオーバーして、やっとパパと合流。

子供とのスケジュールは予想外に備えて予備・余裕を持つことをさっそく学んだ。

無事、車で待つ義母と会えて、病院の外のモニュメント前で親子3人の記念写真をとってもらい、家に向かう。
と、車の中で

ぶっぶっ!!・・・まさかのまたうんち&しかも大量(笑)

初めてのチャイルドシート、初めてのうんち漏れ。
車の振動って気持ちよいよね、わかるよ。
けど帰宅早々、チャイルドシートのうんち洗濯か・・・
いや、うんちがでないよりうんち漏れの方がよいじゃん。
便秘治ってよかったと思おう。

赤ちゃん、お家に帰ってきたね。
ずっとお腹の中でいたお家だから安心してね。
これからここで一緒に暮らしていくよ。
赤ちゃんを抱っこして戻ってこれる今日をずっとずっと待ってたよ。
これからよろしくね。

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