ずっと恋愛ごっこだけしていたかった 20
好きとキス
私は前も書いたようにキスが好きだったんです
するのもされるのも好きでした
顔を両手で挟んでくれるようなキス
ちょっとロマンティックなシチュエーションがあればなお良いです
いきなり甘くっていうのも良いし
同じいきなりでも
あごクイとかは嫌でした
だからなのか
酔うとキス魔になりました
見つめたら返してくれるようなキス
言葉は必要ありません
でもそこで終わりたかった
そのシチュエーションのためだけにデートしたりしていたのかも
少女マンガに出てくる
おしゃべりな私の口をキスでふさいで!
っていうシチュエーション
やってみたくて仕掛けたりしました
好きとかっていう感情
キスの前にあったのか
キスしてからなのか
そもそもその感情はその時に必要だったったのか
心と行為が合ってなかったかもしれません
学生の時の話
今になって思い出したこと
背がとても高くて見た目がとてもかっこいい男の子
変わった苗字だったから今でも名前だけ思い出せます
どうやって知り合ったのかは憶えていませんが
キス魔でした
渋谷でデートしても路上そこらじゅうでキス
お店に入ったら飲食店でも向かい合ったらキス
さすがに無理でした
恥ずかしすぎる
そんなにキスするほどあなたのことを知らない
どの口が言うの話ですが
何回か会っただけでもう次の約束しなくなりました
でも私のこと好きかどうかもわからなかったので
それはそれで
私は勝手なやつです
好きなのは何だろう?
そのシチュエーションだけかも
そこに至る方法や
そうなることの意味
それだけが好きだったのかも
いろいろ思い出して
そうなった時
そこに感情は大して入っていないことに
今頃気付きました
・・・
キスするのが好きって言ってるのに
その行為の相手の容姿とかも選んじゃってる
一体何が好きだったんだか