ずっと恋愛ごっこだけしていたかった　９

仲良くしてくれてありがとう

もちろん電話番号も交換して
家にも行って
すごく一緒に遊んで
友達でいてくれた人もたくさんいます

中でも
お姉さんと一緒に住んでいた大学生の男の子
同級生３人組でいつも行動だけど時々いろんな友達が入って来て
めちゃくちゃ楽しく遊んでました

例のディスコで知り合ったんですがとても気が合いました
最初の人からうちの旦那と結婚するまですべて知ってくれていました
用がある時には家に電話してもらっていましたし

やっぱり最初ぶりっ子だと思ったと言われました
女子校出身者あるあるだから絶対しょうがないこと
どうしたら良いのかわからなかったんですよ
こればかりはどうすることもできません
時が解決してくれるのを待つしかありません
でも慣れてくると女子トークも話すようになり
いくら何でも生々しすぎると言われましたっけ

その子の友達にサーファーがいて
サーファーの彼女か～
彼が波に乗ってる間に
砂浜に置かれたパラソルで待ってるっていうシチュエーション
それも良いなー
そう思ってちょっと付き合ってしまいました
どう頑張っても陽には焼けるし暑いし
待っているのは全然つまんなかったし
そういうの私には向いていないのが分かったので
お試し期間みたいな感じにはなりましたが
その人が好きなんじゃなくて
サーファーと付き合ってみたかっただけだったんですね
サーファーの彼女ごっこ
付き合わされた人すみません

そして彼らには
びっくりするほど美少年の同級生がいて
今でいうと板垣李光人君みたいな小作りな美しい青年
いまだにフルネームを憶えています
皆で家に遊びに行って私は目の保養
ここまで美少年だとお付き合いしたいという気にもならないんだなって
自分で笑ってしまいました
ちょっと引きこもりっぽいのもポイント高かった
アクティブな美少年なんて漫画の題材にもなりません

私が就職してからも遊んでくれていました
そのうち彼らの就職活動が始まると
前ほど会えなくなりました

私が仕事辞める前の最後の会社に仕事中に来て
なんだボディコンとか会社じゃ着てないんだー
と言われたのを憶えています
いやいや遊びに行かない日だってあるのよ
って答えました
その日ベージュのニットだったんです
私は気にいってたんだけどな

そしてその後転勤になって
しばらくして
故郷に帰ってしまいました

くだらない私のお遊びに
いろいろ付き合って下さってありがとう
いろんなしょうもない質問にも
答えてくれてありがとう
いろんなこと知ってたのに
言わないでいてくれてありがとう

仲良くしてくれてありがとう

今思い出しても
ただ感謝しかないです