035_ずっこけた 絵描きの名札を 付け直す

　仕事だの仕事だの仕事だので全気力が削がれ、柄にもなくやりたいことの分量を減らし、自分がどう一週間をすごしたか全く記憶に残らないほど疲弊して、そして、自分が絵描きだということを忘れていた。
　ツイ……Xくんの仕様変更もあり、インターネット海に住む絵描きたちがざわざわしている。その空気にあてられたのもあって、なかなか絵を描くことに前向きになれず、あろうことか長い間意識の外に置いていた。置くことができてしまっていた。

　今までにもこういう事は何度かあって、二年前くらいまでは無理やりにでもペンを持っていたけど、ここ数年はメンタル第一ということで、素直におやすみしていたりする。しばらく休むとどうせ元に戻るし。
　ただ、戻ると分かっていても毎回腹の底に不安があって、長いこと絵を描かない＝絵描きの名札を自分で毟っているような気がしてぞわぞわする。物理的にも精神的にも全く余裕は無いからどっちにしろ時間をとるのは無理なんだけど、いつも頭の片隅にあって、でも疲れていてモチベがグンと上向かないからペンを持つにも至らず、煮え切らないままウンウンとただ唸るだけの日々を送っていた。

　今回のウンウン期のブレイクスルーは作業用に観ていた2.5舞台だった。ちょうど数年前やっていたゲームの舞台がサブスク化されたのだ。
　結果、めちゃくちゃおもしろかった。やっぱ好きなんだな。久しぶりにあの頃の熱意を思い出して、随分先延ばしにしていた旧スマホからのアプリ引き継ぎをこなし、3年ぶりくらいに元ネタのゲームを起動した。おもしろかった。離れてたせいでだいぶ環境が変わっていたけれど、おもしろかった。今週末のあらゆるToDoを一旦ぶん投げ、ゲームばっかりやってる悪い子になった。そうして、久しぶりに狂ったように絵を描きたくなった。戻ってきた。やっと戻った。

　久しぶりに同ジャンルのpixivブクマをひっくり返したりもした。これもおもしろかった。早く絵が描きたい。自分はちゃんと絵描きだ。もう長らく脳みそが枯れていて、どうしようもなかっただけだ。

　今お荷物になっている仕事が来週半ばで終わる。業務のくせに業務時間にやる余裕などなく、業務外の時間がとことん潰されて続けていて、夏から邪魔されっぱなしだった。酷いやつめ。絶対に文句垂れてやるんだ。

　せっかく年明けが近いので、今のうちに2025年の目標を立てておきたい。あと、転職したら副業として少しだけでもなにか活動したいと考えている。永遠にやりたい事が出てきて困らない。どんな形になってもずっとずっと描きつづけたい。