白田まこはなぜクロニクル最終決戦デッキ発売日にそうめんを啜ったのか
「amazom、予約いっぱいじゃん……」それが最初の言葉だった。
2020年6月8日、わたしの誕生日にクロニクル最終決戦デッキが発表された。エピソード1からドラゴンサーガまでドロマー超次元を握り続け、超次元と共に駆け抜けてきたわたしにとって時の経過を思い知らされると同時にふたたび胸を踊らされる吉報であった。もちろん当日中に予約をしようとしたがamazonでは一瞬で品切れ状態となってしまった。タカラトミーモールという考えも浮かばず、半ば諦める形でその日は終わった。
時は流れ8月21日、数多の収録カードが公開されていた。友人とクロニクルデッキの発売明日だねーと話しながらデュエマをプレイしていた時、ふと思ってしまった。
「唯我独尊セットが必要だな……?」
そう、わたしは唯我独尊セットをまだ持っていないのであった。購入しようとは思ったが値段の高さゆえ手が出ずにいたのだ。なお当時のスーパーデッキは買いそびれた。しかも覚醒流星譚にはディアボロスZやラストストームーーどちらもわたしが持っていないカードーーが再録されている。今更予約もなにもないので、明日売っているかどうかに全てを賭けることにした。
22日、わたしは炎天下の中自転車を走らせていた。その姿はまるで相手のシールドに一直線に突撃していくレッドゾーンのようだった。轟くことはない整備された自転車だとはいえ8月の昼間である、火文明に上陸したリキッドピープルのように蒸発してもおかしくはない極限状態だった。そんな中カードショップに到着、真っ先にパック売り場を見る……ない。在庫を確認したが予約分で終了とのこと。そのまま2店舗目へ行くも品切れ。スローリーチェーンを踏んだときのように気持ちで最後の家電量販店へ向かった。(カリヤドネループにスローリーチェーンを採用するのはどうだろうか?防御力を高めつつシールドにセイレーンコンチェルトが埋まるのもケアできるのでは?)カードコーナーへ向かうわたし。天国か地獄か、ゆっくりと棚を探した。見つけた。商品の代理になる札だ。だがそこには無情にも「完売しました。次回入荷未定です!」の文字。失意の中タカラトミーモールを見る……品切れ。わたしの夏は終わってしまった。
とぼとぼと家に帰り、エアコンの効いていない部屋でそうめんを茹で、雑に氷で締めて食した。滲みる。濃いめの麺つゆとキンキンに冷えたコーラがわたしの心を癒してくれた。この5000円でリアルゾメンザンを買ってしまおうか……
https://www.amazon.co.jp/dp/B0849C1HST/ref=cm_sw_r_cp_api_i_0XkqFbWWM0MYV
想像の2倍の値段するな?
最後に、わたしはそうめんのつゆにラー油を入れることをおすすめする。辛党、こってり派、食べ飽きたときの味変にちょうど良いのだ。
余談だが、ネットの一部界隈で泣くことを「蕎麦を啜る」と表現することがある。つまりはそういうことだ。泣いてないけど