分析マッチョにはならないけど、嫉妬からは逃げない...なるべく

ラジオを聴き始めて、なんだかんだ5年半経過した。その間に自分が耳にしたラジオネームの方々、同じ時を共有したリスナーさん達が出演、開催したラジオに関するイベントが過去いくつもある。

ハガキ職人ナイト、ハガキ職人上がり作家ナイト、ラジオリスナーフェス、ハガキ職人サミットなど...

それらが気になりつつも、ずっと行くこと、見ることができなかった。

それは心のどこかに、
(自分が誘われる実力なんてこれっぽっちもないことは重々わかっているのに)誘われなかったことへの悔しさと嫉妬
ラジオに関わるイベントを開催するリスナーたちへの嫉妬
これらが根強くあったから。

そんな嫉妬心がある状態でイベント参加費を払い、嫉妬の先にいるリスナーに還元することなどできなかった。


一つ目の嫉妬に関しては、自分でも本当にタチが悪いと思っている。自分では自分に実力が全くもって足りないことだってわかっているし、そこに追いつこうとするだけの努力をしていないのに、それなのに嫉妬してしまう。

いざ誘われても、実力不足なことはわかってるから絶対断るか無視するかしてしまうだろうし。
2年ほど前、いろんなリスナーがインタビューで協力した、とある方の大学の研究。それに誘っていただいた時も、承認欲求に飢えまくっていた自分は飛び上がるほど嬉しかったのに、自分なんかが役不足だという感情ですぐに返事を出せず、一週間も空いてしまったら「何をいまさら」と思われそうで、結局完全に無視してしまった。(言い訳をさせてもらえるのなら、当時は就活と卒論などで、ラジオが聴けなくなるほど精神状態がまともではなかったんです。本当に申し訳ありませんでした)

圧倒的に自信がないのにプライドだけは高い最悪な人間だと思う。


そんな自分が昨日、初めてそのような類のイベントを観た。

『ハガキ職人サミット』


何で急にそういう行動ができたのかはわからない。前日に観た山里亮太の140が最高で、テンションが上がっていたという単純な理由かもしれない。別の理由を探すのなら、古舘伊知郎さんの言葉が頭に残っていたからかもしれない。

先々週のTBSラジオ『山里亮太の不毛な議論』に古舘伊知郎さんがゲスト出演した。終始古舘さんのマシンガントークで面白かったが、一番印象的に残っているのは、「みんなが面白いと言う番組は、観たら自分が嫉妬してダメな方に落ちていってしまうことがわかっているから観ない」と言う山里さんに対して古舘さんが言った「それはダメだ」という言葉。
古舘さんは続けて「自分が嫉妬する何かを見て、面白がりながらだんだんストレスがかかってくるくらいで分析癖を鍛えると、もっともっと(分析)マッチョになるよ」と言った。

分析するしないは別として、嫉妬するからという理由で面白そうな興味のあるものから逃げてしまうことに対して、それは間違っていると言われたような気がした。それが頭の片隅にあったから、ハガキ職人サミットの配信チケットを買う手を迷わせなかったのかもしれない。


配信を観た。
ほんの少しだけ、先ほど書いたような理不尽で無茶苦茶な嫉妬だけど嫉妬はした。でもそれ以上に楽しかった。リスナー同士だからこそ共感できるものもあるし、自分よりもラジオのことをいろいろ知ってて覚えている人の話は最高だし、MCのカカロニ菅谷さんはもちろん、栗谷さんのラジオ愛の深さもなんだか嬉しかった。

これまで嫉妬から逃げてきた自分は、”ラジオの話ができる” ただそれだけでこんなにも楽しいことすら知らなかった。なんてもったいないことをしていたんだろう。友達もいないし、この配信を観ることが無ければ一生気が付かなかったかもしれない。


これから先、こういうイベントがあったらぜひまた観たい。

ちょっと嫉妬はするけど。

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