靴を履く

今日で『うしろシティ 星のギガボディ』が終わる。

聴き始めたのは、番組開始から1年が経った頃だろうか。何がきっかけで聴き始めたのかはよく覚えていない。それだけ、自分のラジオ聴取生活にスッと馴染むくらい自分に合っていた番組だったのだとも思う。

個人的には、一番自分に似ている番組だった。
その狭い世界でなら、自分たちがのびのびと楽しい・面白いことがやれる空気感、その面白いものを外に出したらちょっと変な空気になってしまう感じ。
そういう世界でしか今まで中学高校の楽しい思い出を作れなかった自分が大学に入り、そんな世界すらも奪われてしまった状況で、もう一度あの頃の楽しい世界を味わせてくれた番組だった。

黒をとにかくかっこいいと思ったり、「鴉」って漢字がかっこいいと思ったり、ノベルティがタトゥーシールだったり。
成人を超えて、物事をナナメから見るようになった自分が、多少「ダセェな」と思いながらも、そのノリに楽しく参加できていた理由。
それは、自分も同じ空間、「星のギガボディ」にいる気持ちになれていたからだと思う。

周りから見たらどんなに変だと思われようが、ダサいと思われようが、当人たちはそれに気付かない。リスナーである自分がその”当人たち”になれていたから、リスナーが歌うLet it goを聴いて笑えるし、「ヘヴィメタ編み物選手権」とかいう訳のわからないイベントの渡航費にクラウドファンディングでお金を出せた。

自分が聴いているラジオ番組の中でリスナーと一番目線、感覚が近いラジオで、どの番組とも同じ土俵で比べられなような、そんなラジオだった。

(ここだけ最終回後に追記)
阿諏訪さんが最後に仰っていた言葉
「いつかまた皆さんとこうやって遊びたいなと思っております」
パーソナリティにもこうやって思ってもらえてたことが嬉しかった。片想いでも十分だったのに、両思いだったなんて…というか。


番組終了の発表があった日はリアルタイムで聴いていたのだが、水曜深夜の一人暮らしの部屋に声が響くくらい「えっ」という言葉が自然と出てきた。
個人的に、自分が聴いている番組が終わるのはこれが初めて。こんなにも無念に思うものなのか。


放送後にnoteを書こうとも思ったが、そうすると思いが多すぎて書ききれないと思ったので、先に書き逃げすることにした。

金子さんもおらず、リスナーに靴も履かせずに本当の最終回になるとは思っていない。今日の放送がどうなるかわからないけど、「星のギガボディ」がこれで幕を完全に閉じるとは思っていないから。
今から靴履いて待ってるから。



ちなみに、ヘヴィメタ編み物選手権の生中継を観るために初めてFacebookに登録し、大会終わりにアカウントを消去。その1年後くらいに「中学時代の同級生とかと連絡取れるのかな」と思い、もう一度登録しようとしたら同じ電話番号だったからか登録できず、何度か試してたらアカウントが凍結され、電話番号を変えない限りFacebookが二度とできない状態になった。
世界一の感動と800万円のトークとの引き換えが、中学時代の関係性。

ま、いっか。

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