遊戯王デッキ紹介「透き通る春の思い出」
お久しぶりです。からすです。
今回は、前回紹介した「いろはもみじコントロール」をブラッシュアップしたデッキを紹介します。
前回の記事ではいくつかの問題点、裁定ミス、構築の甘さや運用の問題があったため、それらを修正した2022/04/25までの実装カード時点での完成版です。
まさかの5000文字越えのそれなりに長い記事となりました。
楽しんでいってください。
今回の話は以下の4つのブロックに分けて説明していきます。
前回までのあらすじ
変更した要素
現状のデッキレシピ
拡張について
最後に
ではいってみましょう!
前回までのあらすじ
デッキの基礎骨子は
「いろはもみじ面白い!」
「属性変更効果をうまく使いたい!」
でした。
いろはもみじが天使族であることを利用して、スペルビアを使って使いまわし、属性変更効果を使ってリンク霊使いを出し、
相手のモンスターのコントロール奪取や、クリアーワールドによるデメリット押し付けをして戦うデッキにとして構築しました。
※詳しくは前回の記事をご覧ください
問題点について
この時点で既にこのデッキには問題点があります。
問題点は大別して五つです
自分でかけたロックに引っかかる
プロートスの効果や御前試合を適用した場合、属性縛りにひっかかっていろはもみじが墓地で眠りについてしまうケースが頻発しました。
こうなるとただの堕天使デッキになってしまいます。
初動が微妙
WWパーツは、悲しきかな場が空いていないといろはもみじを出せません。
効果を発動したターンには風縛りがかかるので、展開後に堕天使の展開が出来ず、クリスタルウィングオンリーで盤面を返すのが精一杯であることが多かったです。
リフレクターセットを初動にする場合はいろはもみじ+堕天使組となりますが、墓地リソースが溜まっていないと盤面としては貧弱です。
霊使いリンクを使って蘇生したいモンスターを相手の場から墓地へ送れない
霊使いリンクは相手墓地から対応する属性のモンスターをssする効果を持っていますが、コントロール奪取したいモンスターをまず相手の墓地に送らねばなりません。
いろはもみじで相手の場のカードをうまく墓地へ送れれば良いですが、悦楽+いろはもみじとコンボルートがちょっと重いです。
結果としてなかなかやりたいことが決まりませんでした。
裁定ミス
前回構築時点でのデッキレシピには2点の裁定ミスがありました。
イシュタムでスペルビアを蘇生した場合、スペルビアはタイミングを逃す
攻撃宣言にチェーンでアンクリボーefスペルビアssefいろはもみじssef闇宣言しても、攻撃宣言自体は実行されてしまっている
いずれの場合も相手のターンにいろはもみじをssし、闇属性を宣言することでクリアワールドと合わせて攻撃をロックする為のコンボルートでした。
1については遊戯王の基礎的な点(時出来る)のミスです。申し訳ないです...。
2については、事務局に確認し、間違いであることを確認しました。
大変申し訳ないです、コンボの根幹に関する大ポカでした。
結果としてこれにより、アンクリボーを採用する理由が無くなりました。
ただし、バトルフェイズ開始時(攻撃宣言前)にフィールドにいろはもみじをssし、闇を宣言すればこの行動の目的自体は達成できます。
クリアー・ワールドを割られると立て直しが効かない
クリアー・ワールドをサイクロンされるだけで、やりたいことの50%が消えてしまいます。
変更した要素
ここから、前回までのレシピから変更した要素を掲載していきます。
まずは前回のレシピをドン!
今見るとエグいレシピしてますね...。
前述しましたが、このデッキは
「クリアー・ワールドのデメリットを押し付けつつ、御前試合で負荷をか
け、霊使いリンクで相手のリソースをガメて戦う」
デッキでした。
しかし、
「初動が薄く、自分で掛けたロックに引っかかり、相手のリソースを削れないため、霊使いリンクの強味を発揮できない」
という悩みを抱えてしまいました。
ここで
「属性変更効果を面白く使えれば、必ずしも霊使いリンクである必要はないや!」
と思い、いろいろと検討しました。
結果、やりたいことのフォーカスを少しずらし、「召喚条件や効果に属性を指定されているモンスター達を出力し、それのパワーを使って戦う事」に変更しました。
それに基づいて、デッキの構築を大幅に改変しました。
量が多いので「置き換えた要素」「追加した要素」「オミットした要素」に分けてそれぞれ書きます。
置き換えた要素
ここは特に語ることも無い為、簡潔に。
リフレクターセット
003+001に変更しました(後述のHSR/CWライダーのため)アンクリボー
裁定に間違いがあったため。一族の結集で置換しました。
悦楽で相手に投げつけるユコパック/ゼラートを対象に、墓地からスペルビアを釣る役割です。
ブンボーグ群を対象に取ればHSR/CWライダーも釣れます。
追加した要素
アテナの採用
前回のnoteではデッキのコンセプト的に重い為非採用としていましたが、失楽の堕天使で召喚のコストを抑えられることに気づきました。
スペルビア→アテナ→スペルビアリリーススペルビア蘇生→いろはもみじ蘇生のルートがやはり面白い為採用。
1200バーン+いろはもみじ蘇生でかなりアドいのもやっぱり〇です。
素引きした場合は失楽の堕天使で召喚orコストにして墓地、そうでない場合はデッキ回転中のおろかな埋葬で墓地へ送ってスペルビアで釣ります。
縛りのある召喚条件のモンスター達の追加
いろはもみじで出せる面白いモンスター達を採用しました。
水精鱗 -ガイオアビス
Lv7水*2で出せる制圧札。
2800以下の攻撃力を持つフィールド上のモンスターの効果を対象とらずに無効にします。強い。
アテナ+いろはもみじで(水)や、相手に除去されなかった場合のクリアウィング's+いろはもみじ(水)で出します。
クリアー・ワールドを貼っているとepに1ハンデスされるのは笑い処。
HSR/CWライダー
風+風チューナーで出せる展開/まくり札。
さいころを振って、出た目の数まで墓地の風属性モンスターを戻して、戻した枚数分相手の盤面を割って、割った数500ATK上がるいい感じのクソデカまくり札です。
001+何かしらのモンス→針→丼→0012→いろは(風宣言)+クオンダムで出します。
基本的にこの初動を通る場合は、「戒壇で堕天使出力+001ns」か「003nsef001ss」からルートに入ることが多いです。
場に余ったアウローラドンの効果で自身をリリースして相手の盤面を割れば、1枚墓地から戻すカードを作れてgood。
相手ターンに自身リリースから、クリアウィング・シンクロ+ファストを立てられます。
ブンボーグモンスターを後引きした場合、それを対象に一族の結集でこいつを蘇生出来、
さいころを振れば墓地に居るクリアウィング'sを戻して2破壊→クリアウィング's再展開も視野に入ります。
間違っても正規召喚したいろはもみじを戻さないよう注意。
魔王龍ベエルゼ・白闘気白鯨・ラヴァルバルエクスロード
いろはもみじ+ジェット等のLv1チューナーで出せるLv8面白属性縛りモンスターズ
突破力が欲しいならクジラ、耐久が欲しいならベエルゼ、妨害が欲しいならラヴァルバルエクスロードと使い分けが効きます。
現状の構築ではLv1チューナーの展開ルートが薄いので、入れるかはお好みで。
この子らの一番の問題点は、突破力も耐久も妨害もあるクリスタルウィングが競合にいることです。
春化精
何故か天使で属性参照サポート。春化精。
これはもういろはもみじと組み合わせろと言っているようなものでしょう。
いろはもみじで場のモンスターを地属性に変更し、春化精の花冠を発動することで、フィールド上の堕天使たちが春化精になります
(何を言っているかがわからないですがそういうことになってます)。
この状態であれば春化精のデメリット効果である「地属性モンスターの効果以外発動できない」デメリットを踏み倒し、
フィールドで発動するスペルビア、黎明の堕天使ルシフェル等の効果を問題なく発動出来る状態になります。
手札で発動するイシュタムは効果が発動できなくなる点に注意。
春化精群は天使なので、黎明の堕天使ルシフェルの対象耐性も受けられて相互にサポート関係が作れます。
山と雪解の春化精
単純なデッキ回し(1ドロー)と春化精に2回攻撃を付与する面白モンスター
条件を満たせば黎明の堕天使ルシフェルが2回攻撃できるようになります。
丘と芽吹の春化精
春化精の花冠のサーチとフィールド上の春化粧に効果破壊耐性を付与するモンスター。
黎明の堕天使ルシフェルと合わせることで、対象・効果破壊耐性になります。
永続効果であるため、全体破壊(激流葬・ブラックホール)をチェーンLP1000でケアできるのはかなりおいしいです。
森と目覚の春化精が攻撃力倍効果を持っていてとっても面白い(黎明の堕天使ルシフェルが8000で殴れる)のですが、
メインデッキに入っている地属性がブンボーグ群しかいない為シナジーが薄く、今回は見送りとなりました。
バリケイドベルグの採用
クリアー・ワールド、春化精の花冠がやりたいことの2/3を担っているので、それらが割られた場合デッキコンセプトが半壊してしまいます。
永続魔法・フィールド魔法の回収が出来るといえば、テンポは少し遅いですがバリケイドベルグが上げられるでしょう。
場でグダついてるスペルビアや、いろはもみじの属性を変えたい場合に、墓地へ送る為のカードとして運用できるのも〇です。
オミットした要素
無くなった要素群なので、これらも簡潔に
霊使いリンク群
Exが狭くなったため、出しやすい闇霊使いを除いてオミットしました御前試合・天獄の王
セルフロックがきついうえ、自分で貼るとやりたいことが出来なくなるのでオミットしましたネメシス群
せっかく立てた盤面をぶっ壊してしまうのは、何かしらの理由で耐えられて、自分側の立て直しに失敗した場合致命的です。
一応春化精も含めれば自分の場は守れますが、
丘と芽吹+花冠+いろはもみじ(地)に加えてプロートス
が条件なので、ちょっと厳しそうということで今回はオミットとしました。バロネス・IP・アストラム
→Ex枠が埋まったため今回はリストラです。(単純に強すぎるのもあります。)
現状のデッキレシピ
以上を踏まえたデッキレシピがこちら
デッキの回し方の方針
基本的にイシュタム、トレード・イン等で手札を回しつつ、ブンボーグ001へアクセス、針丼からいろはもみじをとりあえず出力して、HSR/CWライダーを目指します。
クリアウィング'sで場を荒らしたら、堕天使展開を絡めて黎明の堕天使ルシフェルを目指します。
そこまで行ったらデッキがかなり薄くなるので、アテナ絡めたいろはもみじ展開でガイオアビスを出したり、
いろはもみじで地属性を宣言しつつ春化精で耐性+連続攻撃を構えてキルを狙います。
対象+効果破壊耐性の4000ルシフェルは非常に場持ちが良いため、いい感じに盤面をキープすることが出来ます。
拡張について
新規カード
現状公開されている新規カードでは希望と絶望の逆転がかなりアツそうです。
地属性天使3体はこのデッキで既に出力ルートが確立されているので、そのまま逆転手として使えそうだからです。
既存カード
カクリヨノチザクラはうまいこと使えそうだな、と漠然と思っていますが、現状運用目途が立っていません。
というのも、墓地のExモンスターを1度釣るだけで終わってしまうからです。
この子を使うなら、メインの蘇生ギミックに生かしたいかなという感想です。
「エアロピΞ」は相手のモンスターの位置を動かせるので、
いろはもみじと一緒に出せば任意のカードを墓地へ送らせるカードとして運用できそうで、現在検討中です。
〇霊術系統のカードは例外なくこのデッキで運用できるので、ビックリドッキリメカとして採用してもいいかもしれません。
火宣言→火霊術で黎明の堕天使ルシフェルリリースで4kバーンは単純に強い気がします。
最後に
デッキの名前について、由来は
透き通る = クリアー・ワールド
春の = 春化精
思い出 = いろはもみじの花言葉「大切な思い出」より
を繋げた名前となっています。
構築に際し、様々な友人にアドバイスや調整対戦をしてもらい、その名の通り、大切な思い出が詰まった楽しいデッキになりました。
結果、「透き通る春の思い出」は自分が今使っているデッキの中で一番使用率が高いデッキになりました。
ガチデッキにはなり得ませんが、対戦相手と思わずニヤっとするデュエルが出来ると思います。
是非、フィールド上の属性を面白おかしくいじり倒して遊んでみてください。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
次の記事があるかは分かりませんが、その場があればお目にかかれる事を願っています。
以上、からすでした。
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