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VRoidで作ったモデルをblenderで改造してMMDで踊らせる備忘録ーVRoid→pmx編

ではさっそくVRoidでモデルを作ってみましょう。

今回作るモデルの元イラストはこちら。

リンネ

袖や背中のリボンなど、揺れものがそれなりにある感じになります。浴衣部分はともかく、振袖のように長い袖や背中の揺れもの、服の立体的な装飾などはVRoidでは作れないので、基礎となる形を作ってからblenderで追加するなどして改造します。
ここで大事なのは、テクスチャも含めできる限りVRoidで完成形に近づけることです。便利なツールに頼れる部分はできる限り頼る方が、エラーややり直しが少なくて済みます。

髪型の作り方は公式のチュートリアルで丁寧に解説されているので、ここでは割愛。
https://vroid.pixiv.help/hc/ja/articles/360012339194-%E9%AB%AA%E5%9E%8B%E7%B7%A8%E9%9B%86

VRoidには制服ブレザーやワンピースなど様々なテンプレートが用意されているので、その中から形が近いものを選んで原型を作ります。
今回はプリセットの靴からサンダルっぽいものを、カスタムアイテムのテンプレートから浴衣(女性)を選択。そして右側に出てる各種パラメーターをいじって、作りたい形に近づけます。

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この時、トップスのカテゴリから浴衣を選ぶと、体のモデルのうちで服で隠れる胴体部分がこんな風にごっそり消えます。しかし今回作りたいモデルでは胸元が開いていたりで胴体部分が必要なので、これでは困る……

スクリーンショット 2021-11-12 130319

そういう時はトップス以外のパーツから無理やりトップスのテンプレートを追加します。
靴のカスタムアイテムを選択して、画面右上の「テクスチャを編集」からテクスチャ編集画面に入り、画面左側に出ている「テンプレートを追加する」を選択します。すると靴パーツの編集画面なのに全部位のテンプレートが選べるのです。この方法なら胴体部分も消えません。

スクリーンショット 2021-11-12 130443

テンプレートを決めたらテクスチャ編集画面でざっくりと目安をつけます。
モデルに直接ペンで描き込んで直観的に服が描けちゃうの、めっちゃ便利。

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だいたいの下書きが終わったら、下書きしたレイヤーを右クリックし、出て来たメニューからエクスポートを選択すると、レイヤーをpng画像として書き出せます。ガイドも一緒にエクスポートしておきましょう。

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エクスポートした下書き画像とガイドをお絵かきソフトに読み込み、テクスチャの清書をします。この時点で服のしわなどをしっかり描き込むと、平面なのに立体感が出てリアルさが増すかも。

スクリーンショット 2021-11-12 135514

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清書が終わったらVRoidに戻り、テクスチャの一覧の右上にある写真に+がついたようなマークをクリックします。ここからpngデータを読み込めます。

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テクスチャを読み込んだら見栄えを確認します。ここで修正点が見つかったら、そのたびにお絵描きソフトに戻って修正をし、また読み込み直すのを繰り返します。

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修正も終わったらプリセットなどの設定画面に戻り、画面右上のカメラマークをクリックして動作確認します。ここでは様々なポーズを取らせたり動かしたりできるので、髪の毛や髪飾りの揺れ具合などを確認できます。

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これでよし!という感じのモデルができたら、カメラマークの隣にあるマークをクリックし、VRMエクスポートを行います。

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エクスポートするとき、必ず「ポリゴンの削減」タブを開いて「透明メッシュを削除する」の項目を確認してください。
改造する衣装によっては、チェックを外しておいた方が編集が楽になる場合があります。私が今回作ろうとしているモデルは分離してるパーツや透明部分が多いので、チェックを入れてエクスポートしました。

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これで無事にVRM形式のモデルがエクスポートできました。

次はこれを、まずpmx形式に変換します。
VRMモデルはVRM_Addon_for_Blenderというアドオンを使えばblenderにそのまま読み込むこともできるのですが、ボーンの構成がpmxとけっこう違っているせいでボーン編集とウェイト塗りで地獄を見たので、最低限MMDで踊ってくれる状態にしてから改造します。その方が圧倒的に楽です。

変換のためにVRM2PMXConverterを開きます。変換の手順は詳しく説明してくださっている方がいましたので、こちらを参考にしました。
https://nnwarks.com/vrm_mmd_2/

pmxモデルに変換できたら、一度このモデルをPmxEditorで開きます。そして編集タブからプラグイン→準標準ボーン追加を選択して、足IKなど必須ボーンを追加します。
IKは手動で設定しようとすると本当に難しかった(既に何敗かしてる)ので、無理せずプラグインに頼ります。

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準標準ボーンを追加したら、同じ手順で標準ボーンチェッカーを選択します。これでやっと、ボーンの構成がMMDで使える形になります。
ボーンの修正が終わったら保存して、一旦MMDに読み込んで動作確認してみましょう。ちゃんと踊ってくれていれば成功です。

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(お借りしたモーション:daisuke / 百舌谷様 https://www.nicovideo.jp/watch/sm14987400 )

踊ってくれはしますが、この状態だと配布モーションに対応してる表情モーフが「あいうえお」と「まばたき」のみなので、このまま踊らせるとずっと無表情で口パクしてるだけになります。
特にモデルの改造はしないよ!という場合は、この後はPmxEditorで表情モーフの編集をしましょう。VRoidがデフォルトで用意してくれた英文モーフの名前を変えるだけでも、かなり色々なモーフが作れると思います。

次回はこのモデルをblenderにインポートして改造します。

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