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マクドナルドで学んだしつこさと笑顔の力

高校1年生の春、私の夢はマクドナルドでアルバイトをすることでした。子供の頃からあの黄色いMのロゴを見るたびに「いつかここで働きたいな」と思いがつのり、高校生になると、調理師免許を目指すためには飲食店での実務経験も必要だし、社会勉強もしたい!一石二鳥じゃないかと思っていました。

合計10冊以上つくりました

最初に面接に行ったとき、「新人がもう3人いるので、今は募集していません」とあっさり断られてしまいました。3ヶ月後、再び面接に行きました。今度こそ!と思いきや、「また来たの?」と再度お断り。半年後、意を決して三度目のチャレンジ。今度は女性の店長さんに「そんなにうちが好きなら採用してあげる。でも、ここは忙しい店舗だから覚悟してね」と言われ、ついに採用!三度目の正直って、こういうことを言うんだなとスキップして帰りました。

私が配属されたのは、スーパーのフードコート内にあるマクドナルド。お昼時には15人以上が並ぶ中をレジ1人、キッチン1人で回す、ハードな店舗でした。ここで「ホスピタリティ」の意味を学びました。研修では「お客様が商品を購入する前よりも、購入した後にもっとハッピーになってもらえる接客をしなさい」という試練を与えていただきました。これを胸に刻み、どんなに忙しくても笑顔を絶やさず、心を込めて接客することを目標にしました。

その甲斐あって、私は少しずつ成長していきました。お客様対応で困難に直面する日々も続きましたが、それらはすべて貴重な経験となりました。例えば、ナゲットを購入していないのに「ソースが入っていない、ソースを5個ください!」と言われたり、ハッピーセットに希望のおもちゃが入っていないことに怒り、床に寝転んで起きてくれない子どもを優しく起こそうとしたら、指を噛まれてしまったり(笑)。こうした出来事も、冷静に対処できるようになると、すべてが楽しい思い出となりました。この経験は、接客業だけでなく、人生全般においてもかけがえのない学びとなりました。

仕事を覚えるのに時間がかかったり、動作をスムーズにこなすのが苦手だった私は、独自にマクドナルド学習ノートを作り、出勤の2時間前にはお客様として店舗に入り込み、同僚たちの働く様子を細かくメモして勉強を重ねました。その努力の結果、お客様カスタマー担当として赤色の制服を着られるまでになりました。

この経験を通して、私は単なるアルバイトではなく、ホスピタリティの本質を学びました。マクドナルドでは、笑顔の大切さが何よりも重要だと教えられます。どんなに忙しくても、笑顔で接客することでお客様の気持ちも明るくなるし、自分自身の気持ちも前向きに保つことができるのです。この学びは、これからも私の人生の大切な一部として胸に刻み続けます。

ちなみに、この記事を書いている間、私はマクドナルドで一番好きなプチパンケーキ(りんご味美味しいんです…)を楽しんでいました。これからも、あの頃のマクドナルドでの思い出を胸に、笑顔を忘れずに生きていきたいと思います。



学生の頃
今でも大切に

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