共同シナリオ第二編4話目
〜現在〜
ヨ「俺のこと、覚えててくれたんだ笑」
カ「当たり前だよ!俺がさ,あの日からどれだけお前のこと考えたか。。。!」
ヨ「おーおーおー、そんなに俺のこと思ってくれてたんだ? あっちゃん一筋だったのに笑」
カ「うるせぇよ。いじってんじゃねーよ。俺があの日どれだけびっくりしたか。。」
ヨ「ほんと、俺も悔しかったんだぜ?キャンプも行けずじまいでさ。」
カ「それ、俺のセリフだよ。俺、お前が死んでからキャンプ行ってないんだぜ?俺1人だけでキャンプ行って、楽しんで、なんかお前に申し訳ねーじゃん。」
ヨ「カー君、、そんなに俺のこと思ってくれてたなんて、、、 やっぱ俺のこと、、好きだったのか?」
カ「いやいや、ちげーだろ! てか、この期に及んでふざけんなよ!!」
と、言っている中でカー君がハッとしたような顔をした。
カ「というか、お前死んだんだろ。俺は幻覚でも見てんのか?? なんでヨシがいるわけよ? ホントにヨシなのか?お前は?てか、そもそもヨシはあの時死んだんだから大人になってるわけねーっていうか。。」
ヨ「まあまあ、カー君落ち着いて。 って、それも難しいかもしれないけど。」
カ「落ち着けるわけねーだろ? だって、こんなの、」
ヨ「カー君!! 落ち着けって。 そんで俺の話聞いてくれよ。俺はさ、お前に頼みがあるんだよ。」
カ「頼み??お前、心残りがあって成仏できないのか?」
ヨ「いや、まぁ心残りとも違うっていうか。。。なんというか。。。」
カ「いやいや、急にゴニョゴニョすんじゃん。良いって!俺に頼みがあるんだろ!何でも言ったみろよ。」
ヨ「うん。そうだよな。こんなこと頼めるのはカー君しかいないし。」
ヨシは俯いていたが、吹っ切れたように顔をあげた。
真剣な顔でヨシを見つめるカー君
ヨ「マリコ様を!!助けてくれ!!」
カ「ん??? マリコ様?? って誰だ?? お前、彼女か幼馴染なんかいたっけ? てか様付けって。。」
ヨ「マリコ様だよ!マ・リ・コ・様!上からマリコ!!」
カ「は!?え!?なになにマリコ様って、あのマリコ様??◯KBの!?」
ヨ「そうだよ。そのマリコ様だよ。」
やっと伝わったかと満足げな表情のヨシ
カ「いや、マリコ様は分かったんだけど、助けるって何??」
ヨ「あー、そうだな。これだけ言っても伝わんないよな。実はだな〜、今マリコ様は芸能生活の危機にあるわけなのよ。」
カ「はい??何でそんなこと分かるんだよ。」
ヨ「いやーさ、それはさ。俺ってお前以外の人には見えてないわけよ。それでさ。。。」
〜以下、回想シーン〜
ヨシは死んだ後、幽霊になった。
自分が人から見えないと気づいたヨシは、姿が見えない事を良いことにマリコ様のストーカーとなっていたのである。
ヨ「てな訳でさ,マリコ様のあんなとこやこんなとこも、これまでの芸能生活も陰ながら寄り添って過ごしてきたわけよ。」
カ「いや、キッッッショ!!なんか、俺の友達死んだのにキモすぎて無理なんだけど!!」
ヨ「まぁまぁ、落ち着いてくれよ。それでさ、今マリコ様は不倫してるわけ。アイドル時代のプロデューサーと。このままだったら週刊誌に撮られると思う。だから、その不倫をやめさせたいわけよ。」
カ「なんか、色々ぶっ飛びすぎてて訳わかんないんだけど。。。笑 てかさ、もっと色々さ。俺にもなんかない訳??笑 お前の思いの丈とかさ〜。」
ヨシはさも当然という様な顔をして、カー君を見る
ヨ「いや、こうして再会してるし。前みたいな話してるじゃん。それにさ、俺も死んでからもこうやって好きな事して過ごしてるし。けっこう前向きに第二の人生謳歌してるわけですよ。」
カ「。。。。。。。」
ヨ「もちろんさ、カー君が俺のこと思って、俺が死んだこの公園に通ってくれてるのは知ってるよ。でもさ、俺は俺で死後の世界ってやつ?を楽しんでる。カー君、そういうことなんだよ。」
カ「。。。。フッフフフフフ笑」
急に笑い出すカー君
カ「なんかさ、クヨクヨしてあれこれ考えてたのがバカらしくなったよ!笑 分かった! マリコ様助けよう!」
ヨ「おおぉ! その気になってくれたのか!」
カ「そうだな。 残された側が勝手にクヨクヨしてただけかと思って、前向かなきゃなって。 だから、ヨシの頼み聞くのを、その第一歩にする。」
ヨ「よしよし!そうかそうか!じゃあ、早速行くか!」
走り出すヨシ
カ「ちょ、どこ行くんだよ!」
驚いた顔のカー君
ヨ「マリコ様の家!」
カ「はい!?どういうこと!?ほんと、色々急すぎんだよぉ!!」
走り去って行く2人。
走っていくカー君の顔は何だかすっきりとした顔をしている。
1人でワーワーと言いながら走って行くカー君を怪訝な顔で振り返る人達。
周りの人達に、やはりヨシは見えていないようだ。
完
出席番号2番 越智