見出し画像

日本の金融決済とブロックチェーン技術 可愛いリスCH(チャンネル)その3

最近、世間を賑わせている仮想通貨やブロックチェーンのニュース。それらは、金融の未来を担うものなのか?ホントは、どうなの?日本の金融決済をよく知るオジサマ(自称:可愛いリスさん)にインタビュー解説してもらいました。新しいサービスを創るスタートアップの皆さんを読者と想定しています。読めば金融の基礎知識がわかるように基本のキを解説しています。金融業界への就職を考えている学生にも必読です。

欧州の証券決済

その2からの続き。

(ヨーロッパは、約定と決済が一緒だったんじゃないの?)
約定と、それも約定と決済が一緒っていうわけではない、あの、決済する時に 1件ずつ全部、モノと金という言い方をしてるけど、証券とお金を 1回、1回100円でも100万でも100億でも1回1回振替る。
(じゃ、そのネット決済をやってなかった。)
そう。いや、正確には、やってなかったわけではないんだけど、未来はこちらに移らなくちゃいけないみたいなことを 言い出しかねなかった時期がある。
あの新しいBIS基準で、みんながそういう努力をして、そういう世界を目指しましょう、みたいな。
ちょっとそれはコストがかかりすぎるってなった。
それで、経緯は、どうなったかわかんないけれども、いつの間にか聞こえなくなって。逆に あのセントラルカウンターパーティング方式のクリアリングハウスが 使うのが正しいみたいのが、今の主流にはなっている。
だから、rtgs絶対正義。みたいなことを言う人は、今 まぁたまに言い出す人がいて、びっくりするぐらい
(ちょっと戻ると、、、センターサーバープラス、ブロックチェーンだと、そういうこともできるようになってくるの?)
えっと、要するに通信だけで使えばね。あの、 小切手みたいな形で使うっていうのと、約定で使うっていうのは、まあ言ってみれば通信で使ってる。振り替え指図や売買注文っていう通信、売り買いの注文をまず出すところだけで使ってます。その注文が成立したら、決済をしましょう。
で、それはセントラルサーバーで、残高は、管理しないと。

なぜ、残高はセントラルサーバーで管理するのか

今、セントラルサーバーで管理してるかっていうと、それは今の法律のやり方に準拠できるから。
セントラルサーバーの残高管理とか、cc方式のクリアリングっていうのは、すでに今やってるやり方なんで、何を通信で書いてるかっていうと、今やってるセンター管理方式の あの東証ネットとか、日銀ネットとか、スイフトとか、そういう通信のところを分散台帳に切り替えていいとは思う。
(通信のところだけ切り替えて、何がセンターサーバーに残るの?)
残高管理とかは、各銀行が預金とか証券残高を各金融機関が 今と同じように、今の法律に則って管理するし、クリアリングハウスも今の制度に則ってくる 振り替えを行います。ただし、その振り替えていいかどうかを判断するとかね。それから、クリアリングハウスを入れようとすると、1番のポイントは、その津々浦々の投資家レベルで振り替えるなんてことは、クリアリングハウスとして面倒でもできないんだけど、 支払い補償がちゃんと今と同じように、クリアリングハウスにした金融機関だけであったら、あなた方の支払い保証を相殺してあげます、って形が取れる。

要するに(私の感想)

  • 仮想通貨(暗号資産)と言われているものたちは、今の金融決済の代替にはならない。

  • 残高管理は、分散台帳ではできない。

  • 今の金融決済の仕組みは、よくできているので、そのなかから選んで、分散台帳と組み合わせてつかえば、通貨の流通コストを下げられる。

まだまだ理解できてないけど、普段、気にせずにお金をもらったり支払ったりしている行為の裏に、こんな仕組みが動いてるんだなと知りました。

次回のインタビューでは、クレジットカード決済やデビットカード決済について聞いていきたいと思います。

金融業界のキホンである決済について、知りたい方は、フォローしてくださいね。こんなこと知りたい!という質問も送ってください。
#金融決済
#ブロックチェーン
#金融業界に就活
#中銀コイン
#仮想通貨

では、また!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?