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新年あけましておめでとうございます。文脈における数字 (西暦)

こんばんは、Shiraneです。
読者様、あけましておめでとうございます。
……

新年が始まりましたね。

新年早々日本は災害に見舞われました。
ですが、まだ漂泊な2024年がこれから先待ち受けています。
事態が深刻にならないことを祈るばかりです。

本日お話するのは
言語の中で西暦がどのように用いられているのか
についてです。

今話した”2024”。
より正確に言えば、2024という数字は時として様々な意味が込められます。
ここでは言語における暦の意味について一緒に考察しましょう。


1. 西暦とは何か

第一、”西暦”とは何でしょう?

西暦は、キリスト教の生誕を紀元の始まりとしています。
※イエスが割礼の儀式を受けた日を紀元1月1日とする考えもあるそうです。

つまり、西暦〇年△月□日=イエスの誕生から何日が経過したか

これが西暦です。

紀元後(AC)として世界で広く普及した西暦。
キリスト教に基づいた西暦以外にも各宗教によって暦が存在します。

仏教であれば”仏歴”
イスラム教であれば”イスラム歴”(ヒジュラ歴)

と呼ばれます。

面白いことに、

生誕を祝うキリスト教は、イエスの生誕を
四門で有名な人間の生涯に悟りを開いた仏教は、釈迦の入滅を
宗教の普及に飛躍を遂げたイスラム教は、ムハンマドの聖遷を

宗教が教訓として重視する事柄に期日を置いています。


これら三大宗教において暦は、宗教の正当性を主張するものであり
グレゴリオ暦を採用する国家にとっては、権力の誇示として利用されます。

※暦の歴史について語るのは本旨にずれるので、参考になる記事を下にまとめておきました。

2.音楽における2023年

約2024年続く西暦ですが、現代におけるその利用は宗教的な意味合いよりも生活の中で利用されることが多々です。
※暦が農耕における必要性から始まったことが要因【実用性重視】

もちろん、時代を表す”音楽”においても同様です。
私は11月、アン・マリー『2002』という曲をよく聴きました。

彼女の失恋体験がキッカケとされるこの歌詞では、
当時を思い起こした思春期の恋愛を綴っています(登場人物における)。

この曲において「2002」は彼との関係を象徴すべき年だったのです。

では邦楽においてはどうでしょうか。
呪術廻戦で更に脚光を浴びている羊文学の『1999』。
ここの年は、また一味違う。

子供が観た映画のワンシーン。
その映画へ持った自身のやるせなさと欲をありありと歌っています。

この曲における「1999年」は、映画の舞台を示す事実の断面
舞台に子供はいませんが、感情はこの舞台に立っているのです。

この両方の創作物に見られる共通点として、

年は歌詞の当事者における示し合わせの言葉

として利用されています。

3.対話における2023年

では、”対話”において「2023年」という数字はどのように働くのでしょう?
あるA・Bさんが2023年について振り返ってみたと仮定します。

恐らくこのような言葉から始まります。
Aさん「○○にとって、2023年はどうだった?」
Bさん「△△だったよ~」

対話において年は、会話の導入として利用されます。
そのため、△△以降はBさんにとっての2023年の印象・解釈が≒として続いていきます(2023年の振り返りというテーマが終わらない限り)。

ここで何を返答するかは対して重要ではありません。
たとえ親でさえ、あなたにとっての「2023年」は話さない以上分かりあえないでしょう。

1回目は会話の導入に留まりますが、2回目の会話の登場では音楽同様、
当事者の示し合わせの言葉
として西暦は機能します。

Aさん「2023年は大変だったよねー」
Bさん「たしかに、あの年はキツかったw」

といった具合に。
ここには、AB両者間でしか分かり合えない2023年が流れているのです。

4.この文章における2023年

ここでは、暦・音楽(創作物)・対話といった文脈ごとにおける西暦について考えてみました。

西暦から離れて生活に根付いて利用された2023年では、いずれも
抽象的な意味をもって利用されていましたね。

文脈において年といった数字は意味が大きく左右される

これが本日の”まとめ”です。

私の2024年の抱負として
「年内に100冊以上本を読む」
を決めました、つい先ほど。

前から気になっていた
ジョージ・オーウェル『1984』を読もうと思ったのが今回このテーマを取り上げたキッカケの一つです。
さて、皆さんにとっての2024年の抱負はなんでしょう。

そして……

あなただけの「2023年」はどうでしたか?
ぜひ教えてください。

あなたにとっても幸大き一年になりますように。

~fin.~

参考URL:
SEIKO「暦の変遷」https://museum.seiko.co.jp/knowledge/relation_02/

明日、一つご報告をする予定です。



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