韓国独自の「情文化」とマナーについて 後編
今日は、昨日のnoteの続き。
前回は、韓国では普通だけど日本ではあまり馴染みのないマナーについてや
お年寄り、年上の人を敬う文化が日本よりも強いことを紹介したので
今回は、その文化の背景について、日本と比較しながら体験談も交えつつ、色々お話ししていこうと思う。
では行ってみよう〜🏃♀️
儒教文化が現代のマナーや情文化に通ずるところ
昨日もお話しした通り、韓国では儒教の教えが根強く残っている国。
そもそも儒教というのは、紀元前6世紀ごろに活躍した有名な哲学者、孔子の教えが始まりとなって発展した教えのこと。
引用にもあるように、「仁と礼」を重んじるのが儒教の基本となっている。
ここでいう「仁と礼」とはいったい何なのか。
以下こちらで書かれている内容を元に簡単に記述してみる。
人の心の内側にある「情」すなわち「人を愛すること」が「仁」と言われている。
ところが「仁」は人の目に見えない、内面にあるものなので他者に伝えることは難しい。それを態度や行為として外に出したものが「礼」となる。
これを韓国の文化に当てはめてみると…?
「仁=情文化」「礼=目上の人を敬う文化」とピッタリ重なる。
(ここに気づいた瞬間我ながらとてもスッキリした🤣🤣天才では?)
特に「仁」に関しては、自分の親や兄弟、他人を大切にせよという教えなので
家族はもちろん、他人との心理的な距離が近くて当然といえばそうなのかもしれない。
だから「ご飯は食べたのか?」「この前の休みはどこに行ってきたんだ?」と韓国人が聞くのも
興味関心を持って聞いているというよりは「礼儀」「それが当たり前」と思って聞いている方が強いのかもしれない。
だけど日本人からすると、あまり詮索されるのを好まない人も少なくはないだろうから
「え?何この人めっちゃグイグイくるじゃん😅」となってしまうのも仕方がないと思う。なぜなら私もいまだに慣れない部分があるから🤣
日本とは違うな〜と思うこと
ここでは私が実際に住んでみて経験した「情文化」と「儒教の教え」がよく現れていると感じた「マザコン」について
面白いな〜と思うこと点がいくつかあったので、実体験を交えつつ書いていこうと思う😏
ママボーイたちのびっくりエピソード
韓国の男性といえば「マザコン」のイメージが強い人も多いのでは…?笑
韓国ではマザコンのことを「ママボーイ」と言う。
私が実際に見た&聞いたママボーイエピはこちら💁♀️
・お母さんと手を繋いで/腕を組んで外を歩く(何歳とか関係ない。大の大人でもやる笑)
・Q.奥さんとお母さん、溺れてたらどっちを助けるか?(1人しか助けられない)
→A.お母さん と即答する旦那さん
・お義母さんに色々言われたと凹む奥さんに「ウリオンマはそんなつもりで言ってないよ〜」と自然に母の肩を持つ旦那さん
etc…この中のどれか1つは私の実体験だよ!笑笑
こんなママボーイたちがどうしてこの国で大量発生してるのかずっと疑問だったのだけど、今回「情文化」と「儒教の教え」について色々調べる中で「なるほどそこがそう繋がるのか!」と思ったことを書いてみる。
目上の人を尊敬する文化が「ママボーイ」をうんでいる?
韓国では割と最近の2005年まで「家父長制」があり、「お父さん」が家の中では1番権力を持つ人とされていた。
そのため世のお嫁さんたちは「男の子を産むこと」が最大のミッションであり、生まれた男の子はそれはもう大事に大事にされたそう。
だからお母さんが息子に対して愛情をかけるのはもちろんのことだし、息子側もそうやって大切に育てられた恩、ありがたさを母親に対して抱くのは当然のこと。
これが「母から息子への情=仁」であり、「母への感謝と尊敬の念から大切にすること=礼」なのである!
それが2005年まで続いていたのだから、今韓国にいる大多数の大人たちはこれが「当たり前」な訳で、まさに今子育てをしている世代もそうやって育てられてきた人たちだから、すぐにこの「ママボーイ」がいなくなることはなさそう。
先ほどとは反対に母側の息子への愛情エピソードはこちら💁♀️
・携帯の連絡先の登録名が「사랑하는 우리 아들❤️(愛する私の息子❤️)」
・「うちの息子が1番カッコいい!」と家庭や職場でも普通に言う。(みんなそうなのでお互い聞いてもなんとも思わない。スルースキルをみんな持っている。)
・基本的になんでもしてあげたい気持ちが強いので、お嫁さんに対しても「私の方が息子のことよく知ってる!」と普通に言う。
日本人からするとびっくりなエピソードばっかり🤣🤣
でもこれがこの国なりの愛の形だとしたら…理解はできる…のか?
そんなお母さんの姿を見て娘はどう思うのか?
私も実際男女のきょうだいなので、母親がこんな感じだとどう思うのだろうと思い、男兄弟のいる韓国の友人に聞いてみた。その結果がこちら💁♀️
・やりすぎだと思うことはあるが、そういう文化なので仕方がない。
・長男は大変そうなので、結婚するなら次男や三男がいい。
結婚するなら次男から下の人がいいというのは日本の人もそう思う人はいるだろうからこういうのも世界共通なのかな😂
逆に、義母がこのことについて一度話したことがあるのだけど、その時に言っていたのは
・私にも兄がいるから、母親があからさまに兄に愛情をかけているのを見るのは、正直うんざりすることもあった。
・今自分も同じことをしているのかもしれないけど、もうこれは仕方がない。
とのこと😂😂
韓国の人はこういうのを見て育っているから、いくら自分がしまい!と思っていても環境的にもそうなってしまうのかもな…🙂↕️
まとめ
今回は、韓国ならではのマナーがうまれた背景、考え方についてのnote。
韓国のマナー文化は、「仁」と「礼」を大切にする儒教文化が根本にあること。
そのため家族や他人との関係性がとても近く、日本人にとってはびっくりすることもあるかもしれないけど、
みんなその根底には「相手を大切にする、良かれと思って」という心があるということ。
韓国に実際に住んでみて、こういうことを体験できたのも自分の中ではいつかいい経験となるのだろうなあと☺️
今後ドラマを見るときや、韓国に旅行する際は、この「情文化」について思い出してみてください!きっと今までとは違った見方ができるはず🙂↕️
全2回の長文noteとなってしまいましたが、ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
いつもスキやコメントありがとうございます!
励みになっています🇯🇵🇰🇷