水増しメテオバーン(駄洒落)【デュエプレ】
マーキュリー呪文封じたのに呪文トリガー3枚踏んで返しに呪文を撃たれた。
ネプチューンで更地にしたのに返しのターンで何事もなかったかのように多面展開された。
そんな経験ありませんか? 僕はあります。
でも進化元は3枚だし……。
本当にそうでしょうか?
今回はそんなお悩みを解決するために、新弾から新鮮な悪魔のお届けものを紹介します。
投稿した方の水増しメテオ
水文明のカードを増し増しにして、メテオバーンの回数を水増しするから水増しメテオ。
正直このダジャレのために組んだところはある
そんな水増しを成立させてくれたのが、12弾収録のこのカード
魔皇アンドラージなんです。
手札の水クリーチャーに重ねるこのカード、普通のクリーチャー感覚で出しながら下敷きになるとメテオバーン2枚分の役割を果たせます。
速攻目線で考えても4マナ4000のSAを水単色で用意出来るのは魅力的。
手札の質も上げられてこのお値段です。
でも4マナって重くて……。
そんなあなたに朗報!
なんと12弾ではセットでお悩みを解決してくれるカードがセットになっているんです!
それがこれ。アクア・エボリューター。
2マナで出せてアンドラージはもちろん、アスティマート、ネプチューンのコストを下げられる上に、マーキュリーなら2マナ2軽減ができる優れもの!
これで2エボリューター、3アンドラージも夢じゃない!
でも待ってくれ、アンドラージは手札進化だから、ドロー効果込みでも手札を1枚消費するカードじゃないか。
2枚目3枚目を出すのは難しいんじゃあないか?
それはそうなんです。でも、まだ12弾のセットは終わってないんです。
それがこのデッキの心臓部ともいえるカードがこちら!
このカードはエボリューターが出せなくても3→4でアンドラージに繋ぎつつ、手札消費を抑えて、しかもグランドデビルの種族を持つ優れもの!
4ターン目はウェバリスアスティマート、アンドラージで盤面を作りつつフェニックスを抱え込みたい大事なターン。
そんな4ターン目をしっかりサポートしてくれるハーゲンティ。
エボリューターを立てて5ターン目にアンドラージを一気にアスティマートに進化! ハーゲンティが無くても手札消費1枚で3枚重なったグランドデビルが立ってしまうんです!
しかも、ハーゲンティがいればなんと3枚使って手札が1枚増える! これは節約上手ですね。
以上の3枚セットでなんとお値段200DMPの4回払いと大変お安くなっております!
あとはもうネプチューンで押し流す、無限に呪文を封じ込める、なんでも自由自在!
あのナイトですらメテオバーンを剥がす前に負けてしまうこと間違いなし! NEXもファイヤーバードが墓地に行かなければ6000のまま!
マーキュリーだけの時に来るヘヴィは勘弁だ!
ここからはランクマ用に調整したものの文になるのでテレビショッピングノリは終わります。
なんでこんなテンションになってたんだ。
という12弾お得3点セットのデッキをビルド杯に投稿させていただき、実際にそれを元にランクマに潜ってみました。
最終日投稿だったこともあり、理論だけで実際に調整していなかったこと、ND用に組んだけどランクマで潜ったのはプラチナだったADだったことを踏まえて実戦の中で調整。
ADプラチナ1まで行った形がこちら。
基本的な思想は同じ。
進化を手札を増やす、手札の質を上げる手段としてアスティマートで遅延しながら、フェニックスによる制圧を目指す。
原型ではフェニックスを確保するためのフェニコーラーを採用していたり、受けとしてのグレモリーを採用していたものの、今の高速環境では難しいと判断しました。
替わりに入れたのが、進化デビル速攻をして殴り返しをされてもリソースの減少を抑えてくれるメディカルアルナイルや、3アスティマートの確率を上げられるフォルカロル。
ご存じの通り、キリコやNEXは3ターン目にクリーチャーを立てて来ます。特にNEXは3ターン目に立つマッハルピアやコッコルピアを遅延することが勝率に繋がり、キリコは青銅やリリィを戻せば4キリコの目は潰せます。
では必要なのは何か。それは最速アスティマートのために2マナ以内で立てるデビルという結論から、受けよりも初動を優先した構築へと変更。
そして、ADということであのカードも入るわけです。
耳を澄ませば聞こえてくるあの声……。
……オン
……ジオン
チャージオン!
周りで進化が始まると鳴き始めるリキピ界のセミ、アクアスクリューがやってきました。
特に1ウェバリス、2スクリュー、3アスティマートの動きは優秀で、次のアンドラージに繋がったり、エボリューターからマーキュリーを立てたりを1妨害しながら手札消費が少なくできる点、ハーゲンティとの8枚体制が取れる点と、このデッキのパワーと安定感を上げてくれる存在であると思います。
先攻を取れば、スクリュー→ハーゲンティ→ウェバリスアスティマートで一気に有利な盤面を作り出せる優秀な存在がスクリュー。決してツヴァイ専用機ではないのです。
弱点
このデッキ、スクリューやハーゲンティで手札が整う中盤より前にハンデスをされると、進化GVができなかったり、アンドラージの進化元が無くなったりと厳しい状態に立たされます。
特にトリガーHDMはマーキュリーを立てた後にヘヴィで取られることもあり、苦手な対面だったようにも思えます。ジャックが盾から出てヘヴィ対策に立てた小型が焼かれたのもありますが。
また、アスティマートという4枚しかないカードが序盤の鍵になっており、相手に先攻を取られてアスティマートが引けないとなると一気に主導権を握られてそのままといった展開も見受けられました。
後4バルゾーだとNEXやキリコに間に合わないこともしばしば。
ただ、この辺りは先手後手や引き次第で、明らかな相性の有利不利を感じる程ではなかったようにも思います。統計を取ってないので何とも言えませんが。
そんな中、筆者が完全不利だと感じたものが武者NEX。
剣誠は先攻さえ取れればアスティマートで剣誠の着地を送らせる、マーキュリーを立てて剣誠で取られないようにしておくといった対策が可能です。不利ではありますが。
しかし、武者はこちらの種を全て潰して来る上に、盾が回復します。
これが厄介で、盾を0枚にしてもムシャ武者で盤面を取られたら最後、2打点を揃えられないまま負ける、ネプチューンなどを立てたくても、種を潰されて負ける。
5キルルートが取れても、剣誠よりも厚いトリガーに阻まれて武者が間に合うと、厳しい点が多いようにおもえました。
さいごに
NEXにアスティマートや、キリコにマーキュリーが、色んなデッキにネプチューン刺さって楽しい構築でした。展開妨害が役に立たないライゾウが減ったのもプラス。
今の環境のように、特定の動きを通せば勝てるデッキの初動を邪魔しつつビートして、乱戦のまま初動妨害の差で勝ちきるというデッキは個人的には楽しく、相手の択だと何を消すべきか、どこまで攻めるべきかを考えながら自分のリソースと切れる妨害を管理して戦うちょっと珍しい速攻になって、ビルド杯関係なく楽しめたデッキでした。
プラチナ1からハンデスコンやトリガーHDMのような微不利との対面が多くなり、プラチナ2まで負け越して来て別デッキを使ったのでマスター到達こそは出来なかったのだけが心残りです。
強さは環境に届くには少し足りないですが、楽しいデッキではあると思うので、カードがあるなら是非お試しを。