スペルギアファントム研究会1
はじめに
新弾、サムライ、ドラゴン
これを見て皆様はどのカードを思い浮かべるだろうか。
そう、『蒼狼スペルギアファントム』だ。
……と言えるほど現実は甘くはなく、バルガライゾウを思い浮かべる人が大多数であろう。そりゃそうだ。
そんな新弾の日陰にいるスペルギアファントム、「こいつ使うと楽しいよ!」ということを伝えたいのがこの記事である。
デッキパワーは正直カジュアル向けなものであるため、環境デッキを求める方には無駄な時間を取らせてしまうだろう。
注意を読んだ上で、それでも読むよと言う心優しい方がいることを願うばかりである。
アルティメットスペルギア
自分が組んだスペルギアで現状最も決定力があるのは確実にこれ。
元々はスペルギアファントムではなく、シシマイドスファングとアルティメット影虎をメインに据えたデッキであることはリストからも感じられると思う。
スペルギア開発を始めたきっかけなので外せないと思い紹介させて貰う。
ネビュラウィング、ボルットでアーマーサーチ、アーマー、ドスファングかセンジン、影虎に全部クロスしてノートリジャスキル(6ターン)
という頭の悪いデッキ。要求値が高すぎる。
そんなこのデッキのサブプランとして採用したのがスペルギアファントムだ。
マッハアーマーから5ターン目に走れるサムライであり、クロスギアを抱えることができ、ハンドリソースを稼ぐことでマナ埋め問題も解決できる。
バウンスをすることで影虎が走るまでの時間稼ぎが可能という点がこのデッキにフィットした。
もちろん、遅延、ハンドリソースの問題だけならゴエモンの方が優れているのだが
・クリーチャーが少なくなるのでアタッカーを確保したかった。
・ゴエモンでは活かせないドスファングのブレイク数上昇を活かせる。
という面でスペルギアの方が適任ではないかということでの採用となった。
実際、シーザーなどの進化デッキに対して進化元、イナバ入りロマノフのイナバなどをバウンスして盾に来られるタイミングを遅らせて影虎で刺す展開があったり、影虎のブレイクから出てきたジャックのようなトリガーブロッカーをスペルギアでバウンスして勝ちを取る展開などがあり、この2枚の相性は良いと言える。
この辺りから筆者は
「スペルギアファントムって楽しいのでは?」
と思い始め、ドスファング影虎からスペルギアファントムのことを考えるようになった。
スペルギアファントムの弱点
『山札の下に置く』
はぁ……。
君紙だと山札の上だったじゃん。デュエプレくんさぁ……。
これの何が悪いかというと、純粋にクリーチャーを手札に抱えづらくなった。これに尽きる。
クロスギアや呪文を多めに採用したいスペルギアファントムにおいて、クリーチャーをトップで引くことは勝率に直結すると言える。
紙であれば、呪文とギアをサーチしてトップクリーチャー固定ということが出来たのだが、デュエプレ版はなんとこれができない。正直これが一番の弱体化だと思う。
上と下、一文字違うだけなのにね。
マナバウンスが出来なくなったのは仕方ない。
軽量ランダムハンデスは駆逐され、環境で活躍していたかは微妙にも関わらず、ランデスするだけで翼を折られたフェニックスが最近居たように、バトルゾーン外への妨害というのはプレイヤーへ圧倒的なストレスを与えるのだ。
カジュアル層を確保したい運営的にはランデス規制は仕方ないと言えよう。
じゃあ山札の上に置くにもダメになった理由があるよなぁ!
ということで、バトルフェイズ中に山札の上に触れるカードをリストアップしてみよう。
・ウンリュウ
→クリーチャーを上に置くな。
・バルガ系全般
→不純物を取り除ける点では優秀。まあでも、わざわざ青入れて地雷処理班採用するぐらいならバルガレイズでいいよ。
・バルガザルムス
→やってること結構違うんで別枠で。スペルギアもドラゴンなのでシナジーはある。ハンドかマナか、狙ったアドは稼ぎやすくなるけど強いかと言われると……。
・スペルグレートブルー
→ギフトとかライフとかの初動を吸い取ってティラノリンクノヴァとかを決めよう! 環境では100%見なさそう。僕は好きだけどね。
・インフィニティドラゴン
→多分本命。除去トリガー牽制が出来なくもない気がする。そうかな? サファイア上に置けたら強そう。
・ザイエス
→トリガーを仕込める。呪文とギア各1枚とはいえ強制回収だから、仕込むのはトリガークリーチャーになると思う。ジャックとかコロビナー、変化球だとピュアザルとかを仕込みたい。割りとあり。
・電磁翔天ピピッピ
→種族的にはソウル、デス、エターナルフェニックスとアステロイドルクサスの種になるのでシナジーはある。
実際は両方ビートするサイバーロードやサムライなのでキンタ、ピピッピから進化できるマルコ辺りが現実的な採用圏だろうか。
強いかなぁ……?
駆け引きを生める組み合わせこそあれ、別にストレスを与えたり環境を固定化できる組み合わせはないように思える。
正直に言えば、環境で使われるかという問いにすら首を捻るだろう。
しかし、聡明で思慮深いデュエプレ運営様のことだ。きっと何か見逃した理由があるに違いない。
決して、他のカードが皆山札の下に置くからという短慮ではないハズなのである。
今からでも上に置きませんか?
さいごに
本来の予定ではハンデススペルギアを紹介する予定だったのだが、山札の上に置いて欲しい要望が思ったよりも長い文章になってしまったため、これをスペルギアファントム研究会1として区切らせてもらうことにした。
筆者の文章力の無さを恥じるばかりだ。
アルティメットスペルギアでも触れた通り、スペルギアファントムは盤面の遅延、ハンドリソースの確保が出来る面白いカードなので、砕く前にぜひ使ってあげて欲しい。
でも生成するほどじゃないよ。