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落ちこぼれが大逆転でCBT9割取った方法②勉強スケジュール、勉強法

こんにちは!
前回の記事の続きです。(前回記事はこちら
今回は私がやった勉強のスケジュールと勉強法を記しておこうと思います。

一口に医学生と言っても天才的な地頭を持った人から私みたいなクソ雑魚ナメクジまで色々といるので、あらゆる人に合うわけではありませんが、少なくとも私のようにあまり地頭が良くない部類の医学生にはマッチするのではないかと思います。

CBTの勉強っていつから始めればいいの?

これは「CBTの勉強」の定義にもよりますね。
ネットの合格体験とか見ていたら、普段からmedu4とかで勉強している人がCBT対策でQBを解き始めたのが2ヶ月前ということで「CBT2ヶ月で受かりました」的な表現をしている人もいましたし…

ただまあ、9割が目標だとして知識がほぼ0の状態から始めるなら、つまり私のような状態なら、
10ヶ月前には始めた方がいい
と思います。

medu4だけでも一周するのに6〜7ヶ月かかりますし、そこからQB解いたり細かいところを詰めたりするのに2ヶ月ほどかかると思います。

一方で合格さえすればなんでも良いという人は65%ほど正答すれば合格なため、3ヶ月くらいQBをみっちりやれば受かるんじゃないかなと思います。

白森の実際の勉強スケジュール

本番の9ヶ月前

medu4に取り掛かり始める。合わなかったらQAに乗り換えるつもりで、とりあえずmedu4の基礎医学だけ購入してやってみました。暗記事項をきっちり覚えようと丁寧にやりすぎたので1ヶ月近くかかりました。
その後、QBの基礎医学の範囲を解きました。

本番の8ヶ月前〜2ヶ月前

medu4のあたらしい内科外科を購入。「腎」に取り掛かるが丁寧にやりすぎてこれも1ヶ月ほどかかりました。
このままでは間に合わないと悟り、7割くらいの理解度でとりあえず一周終わらせる方針にチェンジ。
2ヶ月前に一周やり切りました。
各分野が終わるごとにQBの該当する範囲を一周は解きました。
この時期には「とりあえず落ちることはないだろう」という自信はついていたので、あとは9割までどれだけ自分を追い込めるかの勝負でした。

本番の2ヶ月前〜半月前

QBをやりこみました。
この時期には「腎」など初めの方に勉強した内容は記憶が埋もれている部分もあったので、思い出し作業が必要でした。
間違えた問題は当然として、合っていた問題でも解説に自分の知らない知識があればAnkiにカードを作ったりして覚えるように努めました。
暗記事項はAnkiに入れてしまっていたので、パターン暗記にならないよう一周解いた直後にもう一周解くのは控え、次に解くまで最低10〜15日は空けていました。

本番の半月前

メディックメディアのCBT模試を受けました。
同期の人たちは本番前日とかに受ける人も多かったですが、模試の復習も必要なので10日前には受けた方が良いと思います。実際うちの大学では模試成績が良い人は早めに受けている傾向にあったように感じました。
鶏が先か卵が先かという話かもしれませんが、9割目指す方は早めに模試を受けられるように勉強を進める必要はあると思います。

模試受験後〜本番

模試の復習をしたりQBをやりこんだりして過ごしました。QBは何周もする時間はなかったので、4周目以降は△や×のついた問題だけを解き直す省エネモードではありましたが、とりあえず正答率95%以上までは持っていきました。


白森が実際にやっていた勉強法

ここからは白森がCBTで9割を取った勉強法を反省を交えながら紹介していきます。

medu4

初めは丁寧に細部までやる必要はないです。7割くらいの理解度でとにかく一周すればOK!
直後にQBを解いた時に「あー、なんかこれmedu4でやったわ」と感じられるくらいで良いです。
白森は「基礎医学」「腎」の時には細かいところまでAnkiでカードを作って覚えようとしていたため、大幅な時間ロスをしました。
またmedu4では単元に[⊿]がついているものがありますが、それはCBTにはオーバーであるとmedu4の穂澄先生が言っているので初めはやらなくて良いです。
ただ直後にQBを解いた際に「こんなことmedu4でやってない」と感じる知識もあると思いますが、それは[⊿]の単元だったりすることもあります。その場合はそこもやってください。

QB

1回目はmedu4の該当分野が終わった直後に確認テストを兼ねてやりましょう。
medu4腎→QB腎といった感じです。

2回目以降はmedu4が一周終わった後の2ヶ月ほど前から解き始めます。
この時には単純に解くだけではなく、間違いの選択肢についても「どう訂正したら正解になるか」「問題の疾患についての記載でないなら何の疾患についての記載なのか」というところまで指摘します。
指摘できなかったものについては不足する知識を暗記カードなどに書き写して覚えましょう。
また解説ページの一番下に載っている「基本事項」などにもしっかり目を通し、不足する知識は暗記カードを作ってください。
QBは問題ごとに◎、◯、△、×のマークをつけられますが、「◎:しばらく解かなくて良い」「◯:普通に正解できた」「△:正解できたがもう一度解いておきたい」「×:間違えた」でマークをしていました。
ポイントは△です。「少し不安がある」ではなく「もう一度解いておきたい」ものを△にしていました。
この2つはほとんどオーバーラップしていますが、微妙に違いがありますので、「正解はできるけど本番直前にもう一度解きたい」みたいな問題を漏らさないために「もう一度解いておきたい」ものを△にする方が良いと思います。
自分の理解度に合わせて問題をきちんとカテゴライズすることは効率アップのために重要です。

また2回目以降ではiPadでnumbers(Excel)に表を作って、各単元の正答率を記録していました。90%未満、90%以上95%未満、95%以上100%未満、100%で色分けして記録し、どこの理解度が足りていないのか一目で分かるようにしていました。

Anki

まあ別にAnkiでなくても良いのですが、覚えたカードとそうでないカードの取り扱いが楽なので個人的にはオススメです。

今見てみたら約1600枚カードを作っていたようですね。

私はAnki初心者なので使っていたのは通常のカードと穴埋めカードの2種類です。
CBTは選択肢の試験なので、穴埋め方式や一問一答形式でカードを作るのが良いです。
「〜を述べよ」のような記述式の回答は覚えるのに手間暇がかかってしまうため、よほど時間が余っている方以外にはオススメできません。もちろん知識の種類によっては記述式を取らざるを得ないものもあるので、その際には迷わず使ってください。

暗記する際のコツですが、「暗記テクニック」と呼ばれるものは使いまくるべきです。
「語呂合わせは邪道」みたいな主張も一理あるかもしれませんが、医学部の勉強内容は膨大なので暗記テクニックを使わなければどうにもなりません。

語呂合わせは自分で作ったほうが記憶に残ります。他の人から与えられたものは余程の傑作でない限り頭に残りにくいので、できるだけ自分で作ってみてください。多少強引でも記憶には残ります。
私が作った強引な語呂合わせの例として「母乳でエースがふにゅう…」(牛乳より母乳に多い栄養素はビタミンA, C, E飽和脂肪酸、糖)を紹介しておきましょう。
イメージとしてはワンピースのエース(カッコいいですよね!)がおっぱいを飲みながらオギャっているような感じです。
ありえないですよね! なんでやねんと突っ込みたくなりませんか?
あるいはかっこいいエースをこんなキショいことにするな!と怒られるかもしれません。
でもこういうふうに「感情が動く」ような語呂を作ればめちゃくちゃ頭に残ります。
特に自分で頭捻って作ったゴロならさらに効率よく覚えられる事請け合いです。

また場所法と呼ばれる暗記テクニックもリストを覚えるのに便利です。「◯◯という疾患の合併症」とかで10〜20個くらいズラーっとあるリストを覚えられます。
やり方に関しては今度記事を書こうと思いますが、私みたいなへなちょこよりももっとガチな人が場所方のやり方を解説した記事がネットにはたくさん転がっているはずですので、そちらを参照していただいたほうが良いかもしれません。

最後に

「落ちこぼれが大逆転でCBT9割取った方法」はこれでおしまいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

「CBTで9割を取ればマッチングに役立つ」とか「いやいやそんなわけないじゃん」とかネットではいろいろ言われていますが、個人的にはCBTで頑張った経験や得た知識はポリクリでも役に立ち、さらには将来的に患者さんのためなることに繋がっていくのではないかと思います。

CBT勉強のお供に本記事が役立つことができれば幸いです。

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