画像生成AI「Adobe FireFly Image 3 Foundation モデル」を使ってみた。デザイン作成がもっと身近に
こんにちは、白道(しらみち)です!
ちょっと時間が経ってしまいましたが、2024年4月にAdobe社より画像生成AIサービスとしての「Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル」が発表されました。私も半年前くらいにFireflyがリリースされたときにはちょっと試してはいたのですが、今回バージョンアップということで、遅ればせながらこのImage3を試してみたいと思います。
今さらだが、そもそも「Adobe Firefly」とはどのようなサービスか
「Adobe Firefly」とは、Photoshop/Illustratorなどのデザインツールを開発・販売しているグローバルカンパニーのAdobe社によって提供されている、画像生成AIサービスです。
テキストベースの生成AIは、すでにChatGPTやGeminiといったサービスが日本でも普及しつつありますが、画像生成についてはまだあまり利用が進んでいないのではないでしょうか。
AdobeFireflyは、基本的にAdobeStockなどの使用許諾がされたものや、著作権が切れたものを学習用の素材として使用しているため、「商用利用」できるというスタンスです。ただし、現在のAdobFireflyは「ベータ版」としてリリースされていることもあり、正直なところ積極的に活用しづらいところもあります。
なので、半年前にちょっと触ってからあまり利用はしていなかったのですが、未来的には画像生成というのはどんどん普及していくと考えていますのでわたくし白道としては、改めてトライアルしてみたいと思います。
「Image 3 Foundationモデル」になって、変わったところはどこか
さて、先ごろ発表された「Image 3 Foundationモデル」へのアップデートで、いったい何が変わったのか? 公式ニュースを見てみると、以下の(1)〜(5)の部分がより強化されたようです。
※Adobe公式サイトより:
Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル(ベータ版)の機能:
(1)自動スタイライズ
新しい機能を搭載したことで、より高品質かつ多様な画像生成ができるようになり、色合いや背景・被写体のポーズなどを自由にコントロール可能になった。これにより、クリエイティブなアイデアを実現できるようになっている。
(2)クリエイティブの制御
「構成参照」と「スタイル参照」というふたつの機能によって、デザインコントロールがしやすくなった。参照とする画像の構成に合わせて新しい画像をすばやく生成できたり、より高品質なスタイルの出力を実現することができる。
(3)高品質な画像
照明(ライティング)や被写体のポジショニング、多様な表現手法によって、高品質な画像を提供できるようになった。人物の細かな特徴やムード、複雑な構造物の表現が大きく改善されている。
(4)プロンプトの精度
テキストによる命令文をしっかり理解し、長くて複雑なプロンプトでもより正確に実行できるようになった。また、テキストレンダリングの向上によって、文字表現の反映が改善された。
(5)イラスト・アイコン
さらに新しい機能によって、イラストの品質は大きく向上し、アイコンやロゴ、線画などをすばやく作成できるようになった。
ということです。とは言え、白道ももともとFireflyをめちゃくちゃ使っていたという訳ではないのであまり実感はないのですが・・より使いやすいサービスになっていることは間違いなさそうです。
それでは自分でも、実際に「Adobe Firefly」を試してみました
ということで、わたくし白道も改めてAdobe Fireflyを試してみました!Adobe Fireflyサイト(https://firefly.adobe.com/)を開いてログインしてみましょう。
Adobe Fireflyができることとしては、
テキストから画像生成:プロンプトおよび参照データから画像生成
生成塗りつぶし:ブラシによるオブジェクト削除・ペイント
テンプレート生成:プロンプト入力でテンプレート生成(Adobe Express)
ベクター生成:プロンプト入力でSVG生成(illustrator)
生成再配色:ベクターデータのカラーバリエーション(illustrator)
テキスト効果:プロンプト入力で、文字デザインにスタイル・テクスチャを反映(Adobe Express)
音声・動画: 音声・動画コンテンツを編集(近日公開)
などがあります。早く「音声・動画コンテンツ編集」を試してみたいですが、近日公開ということで、やはり、テキスト入力するだけで特別な知識がなくても実行できる「テキストから画像生成」を改めてやってみましょう。
画面の下部分に、プロンプトの入力欄があるのでお好みの「命令文」を入れてみます。
ここでは、そうですね・・・わたくし白道が働いている姿を「挿絵」として作成してみましょうか。
プロンプト例
おお、なかなか良い感じですね。
でも、もうちょっといじってみましょうか。
ちょっと、「早朝・さわやか」みたいな命令を加えてみたら、
おお、いい感じですね!
昔にちょっといじったときよりも期待通りの画像生成をしてくれるようになった気がします。気のせいかもしれませんが。
そのほか、左側にあるパレットでいろいろな設定ができるので、これらを使って生成したものに少し手を加えれば、よりオリジナルが画像にすることもできます。
いずれにしてもイチから画像を作成するとなるとデザインの経験でもなければ大変だったりしますが、Fireflyを使えばある程度はかんたんに画像ができてしまいます!
noteブログ用の画像なんかにも使えそうです。
ただ、「文字テキスト」の挿入なんかはちょっと上手くできませんでした。
この辺りはプロンプト次第なのかも知れませんが、次回また考察してみたいですね。
という感じで、何度も生成画像に手を加えているうちに、無料枠の「25クレジット/月」を消費してしまいました、、あっという間ですね。有料プランだったら「100クレジット/月」まで利用可能です。
まとめ
今回はちょっと簡単ですが、画像生成AIサービスの「Adobe Firefly Image 3 Foundation モデル」についてまとめてみました。ベータ版から正式リリースとなった際には、ビジネスでもどんどん画像生成が利用されていくのではないでしょうか。
今後も白道は、色々なものを試していきますのでよろしくお願いします!