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ベトナム鍋図鑑/『Kichi-Kichiは「絶えず動く」回転ひとり鍋の店』


べトナム発祥の鍋料理チェーンレストランです。回転寿司の寿司の代わりに鍋の具がベルトコンベアー上を結構なスピードで動くというキワモノ系です。
 
行ったのはハノイ郊外の巨大ショッピングモールの中の店。エラい混んでいましたが座れないというほどではなく、席に着くと店のおネーさんの勧めるままビュッフェと称するセットメニューを発注しました。
1人前平日昼間は199k.ドン≒1,200円、夜と週末はちと高くて229k.ドン、身長1m以下の子どもはタダ、1.3m以下は109k.ドンという細やかな設定です。年齢はごまかせるから身長ってところが、、
 
鍋自体は一人用の小さなものでスープを辛いか辛くないか選びます。辛いのを選んだら咳き込むくらいの辛さでした。あとしゃぶしゃぶ用の牛肉が一皿供されます。
鍋が運ばれカウンターの穴の開いたところの電気コンロにセットされるといよいよスタート。ベルトコンベアーの速さのせいかテンション上がりました。うまく取れるかなあ。
 
牛肉は星条旗模様の皿に乗って集団で運ばれてきます。ニーズが高いんでしょう。キノコ系、魚貝系、野菜系、芋系、麺系は競争も激しくなく難なく取れます。
なかなか取れなかったのはカニカマ、ホタルイカ、水餃子など。特にカニカマは来たーっと思って身構えていたらすぐ隣の家族にまとめて取られたりして思わず地団駄踏みました。
 
ベルコトンベアーばかり見ていると目が回ります。狙った皿をじーっと目で追ってジブンの前に来たらサッと取ります。
たまに取り損なう人がいるのか蓋が落ちて中身が散乱しています。
取って放り込んで食べて、取って放り込んで食べて、こんな慌ただしい鍋は初めて。ひーひー
 
ここはベトナムの最大手外食企業のGolden Gateがやっています。寿司屋のi-SushiとかピチピチビアレストランのVuvuzelaなども同経営。全体的にニッポン的なモノを追求しているように見え、ここも回転寿司からヒントを得たことは想像に難くありません。それで回転鍋ってすごいアイデア。皿に唐突に「絶えず動く」って書いてあったりして。
 
ワタシは25,6年前に東京で回転ラーメンの店に行ったことがあります。今でもあるのかどうか知らないけど秋葉原の肉の万世がやってたのかな。ただし回転するといっても出来上がったものを注文主の席まで運ぶだけ。流れていく麺を掬い取るとかそういう趣向はありません。
回転寿司は子どもが小さかった頃によく行きましたが最近はまったく行きません。回転寿司なのにみんな個別に注文するようになってつまらなくなっちゃった。
 
この店には家族席もあります。ニッポンの回転寿司にもあるのと同じでテーブル席に4~6人で座れます。
ワタシの隣に座った家族はそれに座らず敢えて一人一人で好きなモノを取って食べていました。子どもの自立心を養おうと言うのか、それでワタシはカニカマを3皿も目前で取られたのでした。
周囲への気配りも養ってほしいと思いました。3皿も取らなくていいと思うんだけど、ってまだ言ってる


具材には蓋が付いております

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