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住宅展示場で手品をしたときの話(0)

 手品師のアリスと申します。
 オカマバーのコンパニオンになったときは、副店長から『白子のりえ』という源氏名(?)を頂戴しました。
 でも、オカマバーを逃げ出すように辞めて、マジシャンになってからは、こんな糞ダサい芸名は捨てました。

 わたしは、プロの手品師アリスです。

 でも、手品だけじゃメシを食っていけなかったので、5年くらい警備員もやってました(正社員でした)。でも、なんか疲れ果てて面倒になって辞めちまいました(テヘッ)。

 今は無職です。
 無職だけどプロマジシャンです。
 誰がなんと言おうとな!

 今は依頼がほとんどなくて、引きこもって漫画ばっかり読んでます。わーい、サイコー!

 って、んなわけねーだろ。悔しい。わたしほどの天才手品師が、どうしてこんなに売れていないの。悔しい。世界を滅ぼしたい。

 なーんてね。

 仕方がないのです。幼稚園や老人ホームで鼻に釘を刺すマジックやったり、針を飲み込んで糸につなげて引っ張り上げる手品なんかやるから、マジシャンとしての仕事も干されるのです。

 仕方がないのです。

 まあ色々あるけど、自分の大好きなことでお金をもらえるってのはハッピーなことなんじゃねーの? って思ってます。仕事干されて無職になっちまったがな。ウェーイ!
 それじゃあこれから、わたしが休日マジシャンをしていた頃の、ハッピーな体験談をご紹介するよ。

 どうぞ楽しんでってね!

#エッセイ #日記 #体験記 #ノンフィクション #実録 #小説

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