【デュエマ】色の組み合わせのお話
どうもシラキサトウです。
デュエマの文明組み合わせの呼び方に慣れません。
まあもともと自分がMtGをメインにやっていたこともあり、その呼び方に慣れてしまったのでしょうが……。
今回はそんな色のお話をデュエマとMtGの歴史を辿りながら解説していきます。
はじめに
デュエマには五文明+ゼロ文明、合計で六文明が存在します。
元となったMtGは五色+無色の合計六色存在します。
各文明(色)はそれぞれ、友好色と敵対色という概念が存在します。
本来これを説明するために五角形を表記すべきなのですが、図を作るのが面倒なため、文明・色の並びは以下のような感じになっています。
デュエマの場合:火→自然→光→水→闇→火
MtGの場合:赤→緑→白→青→黒→赤
MtGのカードの裏面にこの色に関するデザインがあるので参考にするといいでしょう。
この隣り合っている文明・色が友好色、隣り合っていない文明・色が敵対色です。
例えば、自然文明・緑の友好色は「火(赤)・光(白)」であり、敵対色は「水(青)・闇(黒)」となります。
また、ゼロ文明(無色)はどの色が入っていても採用できる色なので、特に友好色・敵対色という概念がありません。
MtGだと無色が多く採用されているデッキは「茶」と呼ばれることがあります。理由は昔の無色カードの枠色が茶色だったためです(現在は白色に近い銀色)
(MtGおじ憧れのカード、マスティコア)
友好色・敵対色について、ある程度理解できたでしょうか?
次は色の呼び方について解説します。
2色の呼び方について
デュエル・マスターズにおいて、特定の呼び方をされることがない2色。
しかし、MtGだと特定の呼び方があります。
MtGの世界観は、いろいろな「宇宙」を舞台にしています。並行世界みたいなものですが、人類や文明、そして「マナ」を使った魔術の存在する他の惑星と考えた方がより分かりやすいでしょう。
その中でも「ラヴニカ」という次元は2色の色を司る、各組合せ合計10個のギルドに支配された次元です。「ラヴニカ」をモチーフにしたストーリーとパックは2005年~2006年、2012年~2013年、2018年~2019年の計3シーズン作られました。
各ギルドの陰謀や策略が入り乱れる群像劇のような背景ストーリーと、デュエマでもおなじみ、主人公格の一人、ジェイスが拠点としている次元ということもあり、非常に評価の高い次元でもあります。
なお、最近の「ラヴニカ」を舞台としたストーリーでは、かの有名なニコル・ボーラスがラヴニカ次元に各次元にいたプレインズ・ウォーカーを強制的に集め、『鋼の錬金術師』の「国土錬成陣」のごとく、ラヴニカ全体を犠牲に、かつて持っていた神と同等の力を取り戻そうとしていました。この背景ストーリーは読みごたえがあるので、ぜひご一読ください。
さて、話はそれましたが2色の呼び方はこの次元のギルドの呼び方に由来します。
まずは敵対色。
水・火(青赤):イゼット
火・光(赤白):ボロス
光・闇(白黒):オルゾフ
闇・自然(黒緑):ゴルガリ
自然・水(緑青):シミック
敵対色の各ギルドはそれぞれの色の特性を反映しており、以下のような感じです。
イゼット団:理性と混沌の機械系マッド・サイエンティスト集団
ボロス軍:激情と秩序の治安維持軍
オルゾフ組:契約と嘘の拝金宗教組織
ゴルガリ団:死と再生の「ゴミ処理」軍団
シミック連合:再生と研究の医療系狂科学者の連合
次に友好色。
火・自然(赤緑):グルール
自然・光(緑白):セレズニア
光・水(白青):アゾリウス
水・闇(青黒):ディミーア
闇・火(黒赤):ラクドス
友好色の各ギルドはそれぞれの色の特性を反映しています。
グルール一族:感情と摂理のならず者集団
セレズニア議事会:生と平等の運命共同体
アゾリウス評議会:法と理性の官僚組織
ディミーア家:理知と陰謀の諜報部隊
ラクドス教団:快楽と混沌のエンターテイナー
例外として、赤緑にはステロイド、青黒にはサイカカラーという呼び方もあります。
赤緑のステロイドという呼び方には、「緑の強いクリーチャーを赤の火力で支援する」という初心者にも分かりやすいデッキであったことから「ステレオ・タイプ」から来ているからとか、黎明期の切札であった《アーナム・ジン》がステロイド剤を打ったみたいにムキムキだったからとか、諸説あります。
(ムキムキなランプの魔神)
一方の青黒のサイカカラーは《サイカトグ》という強力なクリーチャーがいたことに由来します。相手をコントロールするタイプのデッキのフィニッシャーとして、一時代を築いたカードです。
(サイカトグは手札と墓地を食べて巨大化するぞ)
他にも白黒がゼブラと呼ばれていたり、赤緑がスイカ、緑白がメロンと呼ばれていたこともあるそうですが、それらについては割愛します。
3色の呼び方について
デュエル・マスターズとMtGの色の呼び方について、一番違いが出るのが3色の呼び方についてではないでしょうか?
まずはデュエマでの友好色の呼び方については以下の通りです。
火・自然・光:リース
自然・光・水:トリーヴァ
光・水・闇:ドロマー
水・闇・火:クローシス
闇・火・自然:デアリ(デアリガズ)
一方、MtGではこうなります。
赤緑白:ナヤ
緑白青:バント
白青黒:エスパー
青黒赤:グリクシス
黒赤緑:ジャンド
デュエマの呼び方は、2000年に発売されたMtGのエキスパンション「インベンション」に収録された伝説のドラゴンのサイクルに由来しています。
(味わい深いイラストのドラゴンの皆さん)
一方、MtGでの呼び方は2008年~2009年に舞台となった「アラーラ」次元での色の呼び方となります。背景世界としては「アラーラ」次元は3色ごとの世界に分裂してしまい、それらの世界が元の5色の世界に融合していくストーリーを背景としています。
各世界の特徴は以下の通り。
ナヤ:自然と生命溢れるジャングルのような世界
バント:秩序と階級を主体とした社会を重んじる世界
エスパー:知性と発展を基軸にした機械文明の世界
グリクシス:退廃と狂気が覆う死者の世界
ジャンド:過酷で力こそすべてな弱肉強食の世界
MtGではこちらの世界の方が新しいこと、デッキを構築する際に推されていたことから定着した感じはあります。
ではデュエマでの敵対色の呼び方はどうでしょうか?
火・光・闇:デイガ
自然・水・火:シータ
光・闇・自然:ネクラ
水・火・光: ラッカ
闇・自然・水: アナ
MtGではこういう呼び方が主流となってます。
赤白黒:マルドゥ
緑青赤: ティムール
白黒緑:アブザン
青赤白: ジェスカイ
黒緑青: スゥルタイ
デュエマでの呼び方は2001年に発売されたMtGのエキスパンション「アポカリプス」に登場した「ボルバー」サイクルから。
(ボルバーって……結局、何なんだこいつら……)
背景ストーリー上では「ドミナリア」という次元に存在する「ギルド」の名前であるとされてます。
一方、MtGでの呼ばれ方は2014年~2015年に舞台となった中央アジアにも似た、「タルキール」次元に存在する、古の龍を心捧する部族の名前です。
アブザン家:忍耐を象徴する、砂漠に住む家族を主体とする部族
ジェスカイ道:狡知を象徴する、悟りの修行に人生を注ぐ流浪の民
スゥルタイ群:残忍を象徴する、富と不死を探求する氏族
マルドゥ族:迅速を象徴する、戦いに身を置く戦闘集団
ティムール境:獰猛を象徴する、強さと自給自足と尊ぶ放浪の民
こちらの3色もMtGでは新しい方が定着しました。
また、「インベンション」の伝説のドラゴンや「アポカリプス」のボルバーはすでに20年前の呼び方であり、新規参入層に定着しなかったのもあるでしょう。MtGは2004年~2005年の「神河」系のエキスパンションで大量の引退者を出したことも原因かもしれません。
色の呼び方の注意点
以上がデュエル・マスターズとMtGの色の呼び方でした。
最後に一点、注意すべき点があります。
3色の「ジャンド」なのですが、遊戯王のプレイヤーと話すと、それはまた「ジャンクドッペル」という別のデッキ名を指します。
アンジャッシュのコントみたいなやり取りになるので、呼び方にはくれぐれも気を付けてください。
それではよいカラーライフを。