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サステナブルな製品としてのブーツ

SDGs(持続可能な開発目標)という言葉があります。何かというと下記のような定義ですね。

2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。-SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省-

これのSがSustainable、という事で、持続可能なという意味です。このSDGsで使われて、より一般的な言葉になったような気がしました。

そして、最近、下記の記事を目にしました。

WWDJAPANというファッションメディアの記事ですが、大手セレクトショップの秋冬展示会についての記事でした。
その中で、下記の記載があり、なるほどなと思いました。

これらのブーツの多くにはグッドイヤーウェルト製法などが用いられ、履くほどに中物(コルク)が自分の足の形に沈み込んでフィット感が高まり、またウェルトを介してアッパーと直接縫製されないアウトソールは交換が可能で、半永久的に着用できることもサステナブルな時勢に即している。

個人的にブーツは好きで、2足持っていて愛用しているんですが、長く使えているなとは思うものの、サスティナブルな製品を使っているという認識は持ってませんでした。(その言葉自体を認識していなかった、というのが正しいですが)
ただ、自分のブーツの使い方を考えると、なるほど、サステナブルってこういうことか、と実感を持って捉えることができました。なぜ、自分でそのように思ったのか、という点について、考えてみたいと思います。

どのような点がサステナブルな製品なのか?

ソール張り替えや補修が出来るので、長く履くことができる

私が持っているブーツは、以下の2つです。

RedWing 8165

DANNER LIGHT

いずれも定番と言えるブーツですね。
この2つを買ったのは、Redwingが2002年、DANNERが2001年とそれぞれもう20年ほど前ですが、未だに履き続けています。買った当時の価格は、それぞれ30,000円〜40,000円と高価でしたが、十分に元を取ったと言えると思います。
ただそのまま履いてここまで履き続けたのではなく、補修などを繰り返してここまで履いてきました。特に補修したのはソールですね。ソールが減って歩きづらくなってきたら、あまり履かなくなる夏の時期を狙ってソール交換していました。Redwingは結構ソールの減りが早いので、もう5〜6回くらい、DANNERは過去1回ソール交換しています。ソール交換することで、また新品に近い状態で履き始めることができるように思います。

これは、昨年Redwingをソール交換した時のもの。ついで、アッパーも磨き、ボロボロになった靴紐も交換して、全体補修しています。

これはDANNER LIGHT。ソール変えた時のInstagramはなかったので、変えてから1年半位たった時のもの。アッパーは結構ヤレてますが、ソールはあまり減ってないです。

前述の通り、アッパーを磨くのも長持ちする秘訣かなと思います。あんまりやれてないですが、主にアッパーが黒のRedwingは、他の黒の革靴とともに、磨いて靴墨塗って、そしてミンクオイルも入れて、という手入れをするときがあります。


一緒に写っているNew Balance 996も、レザーでソール張り替えを1回しましたが、やはり加水分解してしまって、先日泣く泣く廃棄しました。スニーカーを長く履く、というのは、やはり難しいです。

定番なデザインで、色々なスタイルに合わせることもできる

製品自体が長く持っても、着る洋服に合わせずらかったり、履く気が起きなかったりすると、そもそも履かなくなるので意味がなくなってしまいます。
その点、これらのブーツは、色々なスタイルに対応できるものだと思います。

Redwingは、オン・オフ共に履きます。私は、コロナ前より仕事でスーツを着ることは少なく、カジュアルでもOK(なるべくビジネスカジュアル寄りを心掛ける)という職場で働いてきました。
元々はワークブーツなので、カジュアルなアイテムだと思いますが、ジャケット+パンツスタイルでも結構大丈夫ですし、冬場はよく仕事に行くときにも履いていました。

対して、Dannerは、アウトドアブーツということもあり、普段履くということは、冬場以外ではあんまり多くありませんが、よく履くのは雨や雪の時ですね。長靴代わりに履いています。
性能面でも、防水機能があるGore-Tex +ライナー貼ってある仕様のため、もっぱら悪天候とか、野外に出るときに使っていました。普通の街中で履いてもとても履きやすいブーツなんですが、より真価が出せるのは、そういう状況かと思います。

これなんかは、スキー行った時に履いてました。スノーブーツ替わりですね。

これは台風来て、実家に避難してた時に撮ったもの。上下カッパですが、足元はDANNER LIGHTでした。全然染みてこないですね。

ボロボロなシーンもありますが、製品の特性にはあっているかなと。

自分に合った製品として、使い続けることができる

これは、先のメディアの記事にあったように、段々と自分の足に合った形に馴染んでくる、ということです。最初は硬くて足が痛いことも多いですが、段々と良い感じになってきます。
このように馴染んでくる感じも、まさに長く使えているからこそかと思います。

近年スニーカー人気が高かったように思いますが、前述の記事のように、単にファッションの観点でどう、ということ以外にも、ブーツが注目を集めていくと良いなと個人的には思っています。
サステナブルな製品、とは、単に使い続けるだけでなく、自分でも手を入れて製品に寄り添っていくことかと思うので、今20年経ちましたが、この先も愛着を持って使い続けていけると良いかと思います。



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