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【直感的に、何事も楽しく。】マルチワーカー、紹介しちゃいます!3

皆さんこんにちは!
白川ワークドット協同組合の山田です!
白川町は気温がマイナスの世界に入り、朝布団から出るのが辛くなってきました。

さて今回も行ってまいりますワークドットの職員紹介。
紹介するのは今年の7月に白川町へ短期間滞在したのち、9月には町へ移住し、ワークドットの職員として働く行動力の鬼、菊地さんです!
ぜひ最後までお楽しみください!


菊地 啓太(きくち けいた)さん。
2023年9月に白川町へ移住した。現在、ピザ窯を制作中。

ーそれではワークドットの期待のルーキー菊地さんにお話を伺っていきます。
菊地さん、よろしくお願いします。

菊地さん)よろしくお願いします〜。

ー9月に白川町に移住してワークドットの新入社員として働いていますが、どうして白川町に移住して来たんですか??

菊)どこから話せばいいかなぁ…。
最初は、五段農園の高谷さんの紹介で愛知の蒲郡でやってた音楽フェス(森、道、市場2023)のボランティアに参加したのが白川町と繋がるきっかけだったな。
そこで高谷さんとすごく仲良くなって、前職を辞めて色々と見て回ってた時に『時間あるんだったら白川町へ遊びに来たら?』って声かけてもらったから、7月の頭くらい1週間くらい滞在しに来たんだ。
その時は高谷さんの農園の手伝いやイベントに参加してたんだけど、そこで知り合った人と一緒にサウナで色々話させてもらう機会があって、自分がやりたいことに対して、「それだったらこういうことができるよ」とか、「白川町だったらこういう人達がいるよ」とか、それこそワークドットの話もしてくれたんだ。すごく具体的に細かく話を聞けたっていうのが1番きっかけとして強くあって、これだけ条件も揃ってて、刺激的で面白い人達が沢山いる環境なら移住してもいいかなって思ったのが経緯かな。

ーなるほど、白川町で自分の理想の生活ができるって思って7月に来て9月にスピード移住したんですね!

菊)もちろんそれもあるし、1週間いて居心地がいいなっていうのもあったかな。地元が福島なんだけど、田舎の原風景みたいなのが似てて落ち着くっていうのと、人が良かったっていう所もあるね。
直感的な部分もあるけどね(笑)

ー私も自分の直感で決めました!(笑)

菊)帰る頃にはここ来るだろうなって思いながら帰ってたね(笑)
フェスでご一緒してくれた人たちが覚えてくれてて、実際に来てからも「来てくれたんだね!」って声かけてくれたのも居心地がいいって思えた理由の1つだな!

ーやっぱり「人」ですね!


ーまだ移住して数ヶ月しか経っていないですが、白川町の生活はどうですか??

菊)仕事の時間が朝早い所もあるけど、元々朝型の生活リズムだったのもあって自分には合ってるかな。
買い物面もそこまで不満に感じてる所はないかな。食材がしっかり買える場所もちゃんとあるしね。ショッピングモールみたいな大きな施設が遠いから、そんなに行かないし変に散財しなくて済んでる(笑)
田舎ならではの利便性の悪さみたいなのはあんまり感じてないかな。

ー順調に白川町の生活に溶け込めていて良かったです!
私は逆にこっちに来て映画館き行きたい欲が増えて、埼玉に住んでた頃より行っちゃってます(笑)

菊)行きたくなるよね(笑)
たしかに、映画行くのに片道2時間くらいかかるのはちょっとネックだよね

ー 一本観れちゃいますしね。

菊)そうそう(笑)
でもそれも1個のイベントになって楽しいかなって思ってる(笑)

ーこの際イベントごとにしちゃえってことですね!
実際住んでみて、白川町のお気に入りポイントや好きな所とかはありますか??

菊)そうだなぁ、時間の流れが穏やかだなって感じる所と空気が美味しい所も好きだけど、川が綺麗だなっていうのを凄く感じるな。

ー川綺麗ですよね!!わかります!!

菊)実家の近くにある川と比べたら綺麗さが全然違くて、そういう自然の綺麗さは気に入ってる部分だな。
あとは、人と人の距離感かな。ある程度近いけどそこまで近すぎないみたいな。

ープライベートを侵されすぎないくらいの近さっていうんですかね。

菊)都会に住んでる人からしたら近いとは思うけど、自分の地元が同じくらいの距離感だったからあまり違和感は感じてなくて、むしろ昔に戻った感じすごいあるんだよね。

ー懐かしさを感じるんですね。

菊)ちょっと歩けば知り合いがいるし、自分の知り合い同士が実は仲が良かったみたいな近さは生活してて面白いなって思う。大変なこともあるかもしれないけどね(笑)
良い意味でこの数ヶ月で色んな人に出会えたし、名前も覚えてもらえてるし、徐々に徐々に居心地が良くなってるって感じる。


東濃ヒノキ製品流通協同組合の仕事風景

ー白川町の数ある職業の中でワークドットに入社した理由はなんですか??面接みたいなこと聞いてすみません!

菊)自分としては生活できることが大前提であって、その中でやりたいことができればいいなと思ってて、そこでワークドットの「仕事の裁量を自分で決められる自由度の高さ」と、「生活に困らない稼ぎができる」っていうのがマッチしたから入ったかな!

ー自由度が高いのはワークドットの強みですよね!
菊地さんは今どこで働いているんですか??

菊)今は、暮らすファームSunpo(以下Sunpo)さんに週3、東濃ヒノキ製品流通協同組合(以下東濃ヒノキ製品流通)さんに週2で入ってるんだよね。

ー2つの企業で働いてるんですね!
お仕事はどんなことをやられてるんですか?

菊)Sunpoさんでは農作業とビール作り、イベントの手伝いに行ったりしてるね。
東濃ヒノキ製品流通さんは、その時に人手が足りてない作業に入るから日によって違うんだけど、メインはプレカットっていう家とかを作る時の木材の加工をやってるね。

ープレカット…初めて聞きました。

菊)3、4メートルくらいあるヒノキ材の加工とか、木の表面を削ったり、曲がってるやつを直したり、指定の厚さに調整したりとか色々やらせてもらってる。

ーすごい色々とやってますね…!!

菊)結構任されることが多いね(笑)
最初は戸惑ったけど少しずつわかるようになって、今は木の表と裏、木の根本とかがわかるようになってきた。

ーもう目利きが職人みたいになってますね。
覚えることが多くて大変だと思いますけど慣れましたか?

菊)覚えること多いから最初は上手く動けない時はあったけど、やっと体が慣れてきたね。
前職は外と中半々みたいな仕事だったけど、今は9割くらい外だから慣れる前は仕事から帰ったらパタっと寝てた(笑)

ー体力もですが、集中力も相当使いますもんね。体にも生活にも余裕が出てきたようで良かったです!
現在、仕事のやりがいとかはありますか?

菊)東濃ヒノキ製品流通さんに関しては、自分ができているものがある程度形になって積み重なっていくのはやってて気持ちいいなって思うな。
Sunpoさんは、自分が携わったものがそのまま人の生活の一部になるのがいいなって思うし、イベントで出店した時に美味しいってお客さんから直接聞けることがやりがいを感じるね。

ー作るのもですが、自分の携わったものが人の一部になる、という所にやりがいを感じるということですね!

菊)昔から人と近い相手が見える仕事をしたいっていうのがあって、今はそれに近いことができてるなぁ。

ーマルチワーカーとして数ヶ月働いていますが、菊地さんの感じるマルチワーカーの良い所、悪い所がありましたら教えて下さい!

菊)良い所は、色んな仕事の経験ができる所かな。普段、自分が望んでできることって限られてるなって思うけど、そんな中で割り当てられる仕事が経験したことない仕事だったり、その辺が自分の知識や経験になってる。あとは働き方の裁量があるっていうのが良い所かな。
悪い所は、1つの職業にコミットしてないから中々技術が上がっていかない、色々経験できるけど濃いものを経験できるわけではないから、そこが難しいなとは思うね。

ーマルチワーカーっていう働き方だと、色んな企業の作業が経験できるけど、深くまで入ることが難しいのはたしかにありますね…!

菊)でもそこは向き不向きかなって思うんだ。
自分は逆に、いまはそれでいいなって思ってるんだよね。その分野の職人になるってよりかは、幅広くやれた方が今の自分には良いなって思ってる。
だからマルチワーカーって働き方が自分には合ってるな思うな。

ー色んなところに興味を持つ人には合ってる働き方ですよね!
菊地さんがマルチワーカー向きな方で安心しました!


暮すファームSunpoのイベント出店の風景

ーそういえば菊地さんはずっと入っているボランティア団体があるってお聞きしたのですが…

菊)そうそう「グリーンピース・ジャパン」(以下グリーンピース)って所で3,4年前から活動してるだけど、僕はそこでボランティア向けの勉強会の企画、運営、広報みたいなことをやってる。
最近は、グリーンピース主体のイベントのボランティア代表として出てたりしてた。

ー代表としてですか!かっこいいなぁ!

菊)参加者の前で3.4分くらい話すだけだからそんなに大層なことはしてないよ(笑)

ー代表として参加してる時点ですごいですよ!
広報もやってたってことは広報歴でいうと私より先輩なんですね。

菊)あ、広報でいうとイベントの広報もだけど、学生の時に就職支援団体に広報のチームとして半年間だけど活動してて、イベントの告知とかホームページとか作ってた!

ー大先輩じゃないですか!
私もイベントの告知とかするんですけど、中々上手くいかなくて…

菊)難しいよね…

ー難しいですよね…
菊地さんがイベント広報する時って何を大事にしてますか?

菊)広報もする時はどこをターゲットにしてるのかを1番大事にしてるかな。男性なのか女性なのか、年齢、何に関して興味を持っている人なのかを大事にしてる。
あとは流れかな。

ー流れというのは当日のですか?

菊)当日もだし、どういったことをそのイベントで受け取ってもらえるのかっていうのを考えて発信してる。
告知に関していえば、タイトルをどうするか、どういう媒体で使うかとか考えるかな。LINEで流す時は文字数とかも考えてやってる。

ー文字数ですか!

菊)そうそう。大体トーク開く前の文章は12文字くらい見えるんだけど、12文字以内でそこでどうタイトルをつければ興味持ってもらえるか考える。

ーなるほど…!
肉団子作りのイベントをやるとしたら、肉団子を作ることがわかるのと、面白そうなキャッチャーなタイトルを入れるっていう感じですか?

菊)そうそう、そんな感じ(笑)




ー移住の経緯やグリンピースの活動など聞いていると、菊地さんって環境系に興味があるんですね。

菊)そうだね!

ーいつぐらいから環境に興味があったんですか??

菊)環境については育ちが山川海がある所っていうのがあって、遊ぶ時はいつも外で遊んでたから自然が昔から好きだったんだ。バイオマスや生態系の話も好きだったから、大学では化学と生物を専攻してたんだよね。でも、大学院は環境科学専攻にしたんだよね。

ー大学院では環境の方を専攻したんですね!
どうして大学院では環境の方にシフトチェンジしたんですか?

菊)大学の時に3ヶ月くらいフランスにいたことがあって、その時に色々見て回って環境に対する意識が日本と全く違うなって思ったんだ。あとは、留学生との交流会で環境について話す機会があって、日本の環境について全然話せなかったし、なんならむこうの人たちの方が日本のことをよく知っててこのままじゃまずいなっていうのをひしひしと感じて、ちゃんと勉強したいって思ったんだよね。

ーなるほど…

菊)そのタイミングでグリーンピースにも入ったんだけど、そこで環境についての情報を色々得て、段々と自分が環境について何かしらしたいって思うようになったんだ。そこからずっと環境には何かしら関わりを持って活動するようにしてる。

ー環境に対して考える機会が度重なって、今の菊地さんがいるんですね…!
フランスの交流会で、外国人の方が日本人より日本の環境に詳しいと言ってましたが、それは交流会に参加した人たちも環境について勉強しているとかではなく、一般的な知識として身につけてたんですか…??

菊)そう!
一般の人たちがそのくらいの意識を持ってて、あ、これは日本もちゃんとしないとダメだなって思ったんだよね。向こうは当たり前のように環境の話とかしててさ。

ーなんだか私も危機感を覚えてきました…
環境に対しての姿勢や熱量を聞いて、より菊地さんのことを知れた気がします…!!




ー休みの日はどのように過ごしていますか?

菊)その日によってやることが違うけど、この前の休みは家の前の草を1日中刈ってました。

ー1日草刈りは気が遠くなりそう…

菊)ピザ釜を設置したいんだけど、草が酷くてそれどころじゃないから頑張った(笑)
これからは雪が降るから、スノボに行く頻度が多くなるかも。
休みの日も何かしら体を動かしてたいんだよね。

ー聞いてて思いましたがすごいアクティビティですよね。

菊)体動かすのは好きだね。
白川町に来る前は大阪に住んでいて、大阪に住んでたら遊びに行ける場所とか沢山あるけど、でも行ったら行ったでお金かかることが多くて、白川町みたいに良い意味で何もない所だとその場その場で楽しめる遊びを作るから、それで満足だなって思う。

ー私も東京にいた時より娯楽施設とか行かなくなったんですけど、でも生活を楽しめているので、自分が何で満たせるのかわかってきますよね。

菊)平日だと動画見たり、元々楽器を弾くのが好きでまた最近やり始めたりしてるよ。

ー何を弾いてるんですか??

菊)家にあるのはエレキギターで、高校からよく弾いてた!

ー高校から!!
軽音部とか入ってたんですか?

菊)独学で初めて、バンド組んでライブしたりしてたよ。

ー独学…!
音楽の授業でギター弾いたことあって、難しかった記憶があるんですけど、よく続けられましたね…!!

菊)音楽の始めは好きなバンドがいて、そのバンドの曲を弾きたいっていう熱意だけでやってた(笑)

ーその気持ちだけで続けられるのも凄いですよ!
ちなみに何のバンドに影響されたんですか?

菊)がっつり音楽にハマったのはRADWIMPS(ラッドウィンプス)だね!
もろに影響受けて、RADWIMPSの曲はほぼ弾けるぜってくらい練習して、歌もベースもある程度コピーした(笑)

ーすっっごいな!

菊)だから手癖がRADWIMPSの手癖になってるらしくて、バンド作ってオリジナル曲とか作ってたんだけど、「RADWIMPS好きでしょ」ってめっちゃ言われてた(笑)

ー完コピしたらそうなっちゃいますよね(笑)
楽器できるってかっこいいなぁ…言ってみたいなぁ…


スノーボードを楽しむ菊地さん


ー菊地さんの座右の銘みたいなのはありますか??

菊)2つあって、1個は本に書いてあった「先行利多(せんこうりた)」っていうんだけど。要は、考えてやるより先に行動した方が最終的に得られるものが多いって意味で、自分もどっちかっていうと考えるより行動するタイプで、実際にそれで良い繋がりや物事が起こったことが多かったから大事にしてる言葉だなぁ。

ー思い立ったら即行動ってことですね!
何かをやる時に大事なマインドだと思います!!

菊)もう1つは英語で「Live a life you will remember」っていうんだけど、これは曲の歌詞で…

ーりぶあら…すみません。聞き取れなかったのでもう一度お願いします。

菊)Live a life you will remember。アヴィーチーっていうアーティストの曲の歌詞の一部なんだけど、「どうせ死ぬんだから、記憶に残る楽しい人生にしなよ」っていう意味なで、これと先行利多は自分の座右の銘でずっと掲げてるね。

ー自分の中のテーマを持って行動しているんですね…!歌詞の中の言葉が座右の銘っていうのも、音楽が好きな菊地さんらしさが出てますね!
今後挑戦してみたいことってありますか?

菊)1個夢があって、自然の素材だけを使った断熱の家を建ててみたいな。

ー断熱ですか。

菊)そうそう。断熱がグリーンピースでもトレンドになってきているんだけど、断熱って日本だとまだ軽視されてて、でも海外だと結構当たり前になってきてるんだよね。
年間の室内の気温が、海外だとⅠ7〜20℃くらいあるんだけど、日本は10℃しかないんだよ。

ーめちゃめちゃ寒いですね。

菊)日本の古い家って夏の涼しさだけ意識してるから、冬の断熱を考えてないんだよね。色々考えたら断熱ちゃんとした方がいいよねって最近なって、断熱の勉強をしてるんだ。

ーなるほど…
ちなみに今はどんな素材を使いたいとかありますか?

菊)ストローベイル(※)が面白いなって思ってて、ストローベイルを使って作り上げるってことを目標にしようかなって思ってる。(※) 牧草等を圧縮する機械でワラをブロック状にしたもの

ー家を作るなんて予想もしてなかったので驚きました…!!大きな挑戦ですね…!

菊)今の技術で自然の物だけでどこまでいけるのか(断熱できるのか)っていうのを挑戦したいな。
大きな目標だとそれで、小さいものだと家庭菜園をちゃんとやりたい(笑)

ーおー!!何を育てる予定なんですか?

菊)何育てようかな…。
とりあえず畑を作らないとだから草をむしり頑張らないと(笑)

ー大きな課題ですね(笑)
夏の白川町めっちゃ暑かったので、ぜひ断熱の家を町に流行らせてください!

それでは最後になりますが、最後に何か一言お願いします!

菊)えぇ、何か一言…??

ー急に投げすぎましたね(笑)
ワークドットの社員として一言お願いします!

菊)ワークドットの働き方が自分としては凄く魅力的に感じて、特に自分の世代で本格的にやりたいことを決まってない人って多いんじゃないかなと思うけど、その中で選択肢を広げられる良い働き方だなって思ってます!ワークドットもだけど、白川町も凄く良い所なのでぜひ一度足を運んで色々体験してみてください!

ーワークドットだけじゃなく、白川町の宣伝もしてくれてありがとうございます!
菊地さんありがとうございました!

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