白川町ワーキングホリデー2024

2024年10月1日 00:03

こんにちは、白川町ワーキングホリデーに参加した大学3年生のれいです。
ふるさとワーキングホリデーの制度を使用して2週間岐阜県白川町で素敵な体験をさせていただきましたので、その様子をお届けします！

参加した経緯

生まれてからずっと首都圏の同じ町で生活してきた自分は、田舎にあるふるさとというものに憧れがありました。そんな中、「ふるさとワーキングホリデー」という制度を友人に紹介してもらい、時間に余裕のある大学生のうちにしかできない体験であると感じ、応募に至りました。
面談を通して熱意を伝え、各地から集まった仲間と自然に囲まれた小さな町での生活が始まりました。

白川町での生活

東京から白川まで新幹線と電車を乗り継いで約5時間、白川が近づくにつれて緑が増え、川が見え、道が細くカーブが増えていくことに不安を感じていました。自分が2週間滞在した「SNU荘空山」は標高700mに位置しており、駅周辺よりもさらに自然が増え、スーパーやドラッグストアに行くまでに車で20分以上かかるような場所で、普段生活している場所とのギャップに不便を感じることも多くありました。しかし、白川での生活はそんな不便もアリだなと思えるような素敵なものでした！

仕事が休みの日にはみんなで川に行って遊んだり、モーニングやランチを食べに行ったり…

仕事おわりにサウナに入ったり…

餃子パーティやBBQをして、夜中まで一緒に過ごしました！

トマト農園での仕事

私はトマト農家さんのもとで2週間働きました。
8：00　　　仕事内容確認、始業
11：00　　　休憩(3時間)
14：00　　　作業再開
17：00　　　終業

普段起きる時間よりも早くから仕事が始まり、夕方には帰るという健康的ではあるものの大学生には辛い生活リズムでした…

休憩も3時間なんて必要ないと思いきや、真夏のハウスの中は高温でこまめな水分補給と塩分チャージ、保冷剤が必須の労働環境でした。昼食を食べたあとは昼寝をしないと体力がもちません！

たった2週間ではありますが、農業の大変さを学ぶとともに日々食材を作ってくださる農家の方々への感謝がより一層深まる貴重な体験でした🍅

私が担当した業務は主に4つです。

・花がら取り
実になる過程でどうしてもついてくる枯れた花(花がら)をヘタの部分から取る作業です。これをしないと実との接地部分にカビが生えてしまうそう。

・間引き
ひとつの房に実がなりすぎていたら小さなトマトは間引いて、残りのトマトを大きく育てます。

・誘引
成長したトマトの茎を支柱に括りつけ、倒れないようにする作業です。台風が近づいていたこともあり、急ピッチで誘引を進めました！

・収穫
実がうっすら赤くなった程度の青いトマトを収穫します。私たちの元に届くタイミングで食べ頃になるように逆算して収穫をします！

従業員の方々とおしゃべりしながら作業をしたり、時には音楽やラジオを聞きながら黙々と作業をしたりすることもありました！
スーパーで見るトマトになるまでにここまで多くの作業と時間をかけていたということは新たな発見であり、台風などの自然災害の影響を受けやすい農業の過酷さを身をもって感じました。

2週間過ごしてみて

白川町で2週間過ごしたことで新たな価値観に触れるとともに、自分自身を見つめ直せることが多かったように思います。特に都会とのギャップを感じたのは医療の面です。診療所も数年前に無くなってしまい、病気になった時は車で30分かけて病院に向かう必要があるため、通院が難しい場合は入院せざるを得ない場合があるそうです。医療面が不便な町でも多くの人に健康を届けるためには日々の健康管理や予防医療が大切であると改めて感じ、医療分野に興味のある自分にとって今後の進路を考えるきっかけにもなりました。

白川の人たちは部外者である私たちに対しても温かく受け入れてくださり、感謝しかありません。トマト農園では従業員の方がいつでも気にかけて話しかけてくださったり、SUN荘空山のご夫婦も送別会としてタコスパーティを開催してくださったりと至れり尽くせりな2週間となりました。
テイカー気質な自分を反省すると同時に、白川の人たちのように誰にでも優しく、与えることを厭わない、そんな人間に成長できたらと思います。

おわりに

白川はいわゆる｢田舎｣で高齢者の多い町です。それでも移住者がぞくぞくと集まるのは圧倒的な人の良さ、そして活気であると思います。｢白川をもっと良くしよう｣という気持ちが町の人全体に広がっているように感じました。このような町は都会に住む人こそ実際に訪れた時のギャップが大きく、より魅力的に映ると思います。自分の知らない町で知らない人と共同生活をするということは自分にとってかなりチャレンジでしたが、すてきな人達とすてきな経験をすることで自分自身の成長につながったと感じます。
もし、これからふるさとワーキングホリデーに参加する人や田舎暮らしに興味のある人は岐阜県白川町を第2のふるさとにすることを検討してみてください！

お世話になった方々、改めてありがとうございました！🍅🌳