関係人口が、あなたのまちを変える。『関係人口セミナー』を開催します。
しらかわ関係案内所は、福島県県南地方振興局と共催で、1月29日(金)14:00~16:30に『関係人口セミナー』を開催します。ゲストとして、地域づくりの第一線でご活躍されている田口太郎様(徳島大学大学院准教授)と田中輝美様(島根県在住ローカルジャーナリスト)をお招きし、福島県県南地方における関係人口の可能性をお話しします。
どのようなセミナー?
内閣府・総務省・都道府県などが推進する地方創生政策において『関係人口』という概念が注目されています。観光客などの交流人口でもなく、地域移住を伴う定住人口でもない、地域外から地域と継続的に関わろうとする関係人口に、地域活性化や地域自治の役割を期待しよう!という政策・考え方です。
ただ、実際には『関係人口』という言葉だけが先走り、従来の移住や観光振興の政策と類似の取り組みが乱立してしまったり、自分たちの地域で『関係人口』という考え方をどのように活用すれば良いのか、悩んでしまう事例も見受けられます。
しかし、現在大都市圏に暮らす人口の価値観やライフスタイルは多様化し、新型コロナウイルスによって都市部での生活様式が自粛を余儀なくされる中、一足飛びに移住をしなくとも、地域とかかわりたい、かかわり続けたいというニーズは、確実に高まっています。
福島県県南地方管内の各地域と大都市圏の住民が、win-winの関係を結ぶために、『関係人口』政策やその概念を、自分たちの地域づくりにどのように活かすのか。
今回は、『関係人口』の2人の専門家と一緒に、福島県県南地方における関係人口の可能性を考えます。
当日ゲストのご紹介
ローカルジャーナリストとは
「地域に暮らしながら、地域を記録、発信するジャーナリストのことです。
私が自分で名付けました。」(田中輝美さん公式サイトより抜粋)
著書「『関係人口』をつくる」をはじめ、『関係人口』が多様化する社会において重要な存在であることを書籍やご講演を通じて発信されています。島根県浜田市で生まれ、⼤阪⼤学⽂学部を卒業された後、島根県にて「⼭陰中央新報社」で報道記者として地域づくり、定住・UIターン等の幅広い分野でご活躍されました。⼭陰中央新報社を退社した後にフリーのジャーナリストへ転身し、地元島根に住みつつ、島根の情報を中心に発信するローカルジャーナリストとしてご活躍されています。
田口研究室
「本研究室で重要にしているのは「まちづくり」の中でも市民の力です。今後、全国的に人口が減少していく中で、地域の自治を市民が主体となっていかにコントロールしていくのか。これまで目指されてきたような独立的な「自立」ではなく、地域内外の様々な主体との連携をベースとした「自律」的なまちづくりの方向性を探っています。また、ゴールに至るプロセスをどうデザインしていくのか。様々な主体による連携のカタチの流動的なデザインに注目しています。」(田口研究室 公式サイトより引用)
「市民を中心としたまちづくり体制の自律化プロセスに関する研究」にて博士学位が授与されたのち、まちづくりを専⾨に研究・実践を進められています。ご自身も過疎集落に移住しながら築80年の古⺠家を半DIYで改修し⽣活している他、新潟⼯科⼤学准教授も現職で兼任されており、学生を対象とした『まちづくり』に関する授業や研究を活発に行われています。
さらに、県南地方の事例紹介として、
・矢祭町における『関係人口』の創出事例
福島県の最南端に位置する矢祭町では、これまで首都圏の人を対象とした関係人口を町内に積極的に受け入れてきました。現在、矢祭町の内川地区、東舘地区、東山地区の異なる特徴をもった3つの地区で、それぞれのゲストハウスの立ち上げから運営までを担う地域おこし協力隊を受け入れを実施しています。
こちらの地域おこし協力隊の受け入れ等をご担当される、矢祭町教育委員会教育課長 高橋竜一さんに、当セミナーにて矢祭町における『関係人口』の事例に関して当セミナーでお話していただきます。
そして、東北地方と首都圏とを結ぶ事例紹介としては
震災命日の11日に、東北の福島・宮城・岩手の3県を中心として毎月新鮮な食材を生産者の方から直接仕入れて食堂を開き、東北に行けなくても東北を味わい想うきっかけの場を提供する団体です。
白河をテーマにきっかけ食堂を開催するなど、福島県内とも多くの繋がりを持ち関わり続けている団体。まさに、東北に住んでいなくても首都圏や県外から東北と関わり続けており、『関係人口』事例であるといえます。団体をこれまで引っ張って来られた、きっかけ食堂 事務局長 弘田光聖さんに当セミナー内で、東北と首都圏を繋げるきっかけの場づくりに関してお話していただきます。
あなたの⽇常そのものが、「関係⼈⼝」を⽣む
現在、⽇本全体の⼈⼝減少による担い⼿不⾜が多くの地⽅地域で問題になっています。交流⼈⼝や定住⼈⼝を増やす取り組みが多い中、その活動に伸び悩む⽅も多いのではないでしょうか?
地域に住んでいなくても地域を⽀え、関わり続けてくれる⼈『関係人口』。地域間で⼈⼝の奪い合いではない、多様性のある地域との関わり⽅。私たちと⼀緒に、これからの地域づくり・地⽅創⽣を⼀緒に考えてみませんか。