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福島県白河市昔ながらの建物が立ち並ぶ『本町商店街』について

福島県白河市にある、昔ながらの建物が立ち並ぶ『本町商店街』

一見、どこにでもある商店街...かと思えば、明治時代から代々白河市で受け継がれてきた酒屋を始め、町の人の相談窓口となっている薬局、めちゃくちゃ種類豊富なパン屋さん、下町のレトロ感を残しながらもユニークなお店が立ち並ぶ商店街なんです。

地元の高校生たちも本町商店街を多く利用しており、子供から大人までの幅広い年代の方々から愛されつづけています。
そして商店街が愛され続ける理由の一つにあるのは、思わず会いに行きたくなる面白い商店主たちの存在

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実は今、本町商店街を訪れる人の少なさが本町商店街店主たちの悩みの種。特に今年度はコロナの影響で昔から続いていた大きなお祭りも中止になり、商店街内の人通りがますます減ってしまいました。

ここ最近の人通りの少ない課題は、本町商店街の誰しもが認知していて町内での議論は何度も行なわれてきましたが、何か新しいことをしたいと思っても実行に移せない、案が浮かばない、結果分かっていても現状に対する明確な解決策がいまだない状況にあります。

本町商店街で長年愛され続けるお店

大谷忠吉商店

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1879年(明治12年)に創業し、創業時からの製法で伝統を守り続ける、古き良き白河の醸造店。代々受け継がれる酒造を現在まで守り抜いてきたのは、代表の大谷浩男さんです。

大谷さんは、お酒造りの楽しさ、伝統のすばらしさ、人と関わることの大切さを教えてくれる蔵元です。若い世代の人との関わりも多く、多世代から愛される方。お酒に対する熱は誰よりも熱く、日本酒以外のお酒も好き。マズイお酒はなくどんなお酒でもそれぞれに個性があって、美味しいと思う、と話します。

また、酒造の伝統を守ってきた背景は、大谷忠吉本店が白河でどんな立ち位置なのか、客観的な視点から見て経営されてきました。

自分の代では絶えさせない。
時代時代に応じた酒蔵のあり方って変化していたはず。
自分はまず、自分が次の時代につなぐために、この酒蔵を守っていく。

「酒蔵というのは、地産外消(地産地消ではない)の職業。地元に貢献できるのではないかと思った」と大谷さんは話します。

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  お酒に愛情、熱意を注ぎ込むことができる【人】。
大谷忠吉本店の【人】。それが大谷忠吉本店のこだわりで、最高の宝です。


ワタナベ薬局

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代表取締役・渡辺力さんのご先祖様が昭和7年に創業。薬局が町でどのような存在であるべきなのか、渡辺さんはその伝統を守ってこられました。
一度は地元を出て東京で働かれたのち、東洋医学と西洋医学で大きな気づきを得ます。

祖父は私が子どもの頃に、風邪をひいたときは「なぜ風邪をひいたのか。なぜ病気になったのかを振り返りなさい。」またおなかがゆるいときには「何か変わったもの食べなかったかい?」と必ず体の変化には原因がなかったかを考えるようにと教えてくれました。

地元へ戻ってきて、渡辺さん自身が学んだことをもっと多くの方に知ってもらいたい、と話します。

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なぜ病気になって、どうやったらその病気を良くすることができて、どうやったらまた同じ病気にかからないようにできるのかを、じっくりとお客様のお話を聞いてお客様と一緒に考え、そのお客様に合う薬や養生法を提案できる薬局にしたいと考えています。

実は、ボルダリング施設も運営している、ハイブリッドな薬局店!!
なんで薬局がボルダリングをつくったのか。理由は至ってシンプル。
力さんのお父様の趣味なのだそう。そのためほぼ手作りのボルダリングジムなのです!
一度、気分転換に訪れてみてはいかがでしょか✨

ボルダリング写真


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