仕事を辞めるのか辞めないのか。幸せな人生にするために。
こんにちは。白川悦子です。
看護師の仕事が好きなのか、もうわからなくなってしまったけれど、何十年も続けているのだから好きなんだろうなと思います。
天職だよねといわれることもあるし、わたしに会うのを楽しみにしてくれる患者さんもいる。
でも看護師として働くだけで自分の人生これでいいのか?という問いがぐるぐる渦巻いている。
このままじゃいや。
さぁどうやって自分を満たそうか、という自問自答から動き出しました。
好きな仕事なのに退屈って?
透析看護16年。今の病院に就職してから5年。去年から院内に腹膜透析を立ち上げて、そのあと療法選択外来(SDM)を立ち上げた。
院内に新しい事を導入するのは想像以上に大変で、ゴタゴタしたし、アンチもいたし、腐ったり凹んだりしたけど、まぁかなり体制が整った。我ながらよくやったと自分を褒めています。
療法選択に関わることは、まさにわたしが好きでやりたい仕事。
病気になった人に、『あなたは何が大切で、この先の人生をどう送りたいのか』と問いながら寄り添うのは、わたしの軸が喜ぶ仕事です。
だからこの部分は手放したくない仕事。
だけど血液透析のルーチンワークに飽きている。
もちろん現場は、感動や憤りや葛藤は色々あるから同じことの繰り返しではないけれど、基本的な事はもう目をつむってもできるくらいに長くやってきたのだ。
人間関係に不満はないし、待遇に不満があるわけでもない。
ただ飽きてしまった。
周りにいるのは当たり障りのない落とし所を探しながら、自分の仕事をどうやって減らそうか考えている常識的な人たち。
(ディスってないです。普通のこと。だけどつまらない。)
この境遇にワクワクすることはもうないし、心が死んでいく感覚に囚われているのに気付いてしまった。
黙って働いていればあと10数年で定年を迎える。
だけど命の残り時間は有限だ。心が死んでいく感覚を持ちながらあと10数年働き続けて後悔しないのだろうか…。
手放したくない部分はある。どうしても辞めたいわけじゃない。
でも普段の仕事に飽きた。退屈。
仕事にワクワクを求めるって甘ちゃんだろうか。
この気持ちをどうしよう。
どうやったって仕事に時間と体力を奪われてしまうんだよね
仕事って遊びじゃないんだから、退屈だなんて甘いんじゃないの?と頭の中で声がする。
新卒で看護師になって、子供たちの出産育児の7年間以外をずっと現場で働いてきたから、そりゃあ色々あった。
最悪な仕事環境も経験してる。
今の状況は悪くないのよ。
仕事を辞めて収入がなくなったら困るし、せめて気持ちよく生きるために自分をメンテナンスできるお金は欲しい。
今の仕事を続けながら何か新しい事を始めたくても時間と体力が足りない。フルタイムの看護師はハードなのです。
そして睡眠時間を削るのは得策じゃないことを知っている。
何を始めたいのかはっきり見えてるわけじゃないけど、それを探すための時間すらない。
わたしがどうしたいのか?って考えたら、単純に仕事とそれ以外の何かを半分ずつにしたいって心の底から思いました。
(要するに欲張り。だけど何か手放さないと進めないと諦めたのです。)
自分の要求を叶えてあげよう
看護師ってどこの病院も人員が足りないのです。
現にわたしのところもひとり欠員のまま。
退職願を出す時は他のスタッフに恨まれながらか、そうでなくても心や身体を病んで働けなくなる人をたくさん見てきた。
あ、親の介護とか嘘ついて辞めていく人もいたなぁ。
飽きたから仕事を減らしたい(非常勤になる)という人はわたしの周りにはいなかった。
どうしても嫌だという理由がなくても
もっとこうしたい!っていう理由で働き方を選んだっていいじゃないの。
わたしの人生、どう舵をきろうがわたしの自由!
作戦を練る
所属長に要望を伝えても、恨み言を言われるか、人が増えるまで待ってと懇願されるかのどれかだということが容易に予想された。
だから、わたしがやりたい部分の仕事を一緒にしている医師に相談。
医師からは、自分で立ち上げておいて辞めるって道理が通らないでしょと言われた。病院に一石投じたんだからちゃんと最後まで責任持たなきゃねぇみたいな回答。
いやいや、だからそこは続けたいのですと説明したけれど、なかなかわかってもらえず。
やっぱり「美味しいとこ取り」は認められない。
わたしが自分の人生を思い切り謳歌するための楽しい計画なはずなのに、何が嫌なのかと質問されるうちに、わたしの頭の中で仕事の嫌なところ探しが始まってしまった。
嫌な気分。
ちがーう!そうじゃない!
楽しく生きるために仕事を減らしたいだけなのだよ!と自分の中で整理し直す。
とりあえず自分の気持ちを職場の人に伝える事はできた。聞いてもらえた事は一歩前進。
でも作戦を練り直しだわ。
続く。