わたしがsexual-wellnessを語るわけ
こんにちは。
フェムケアエバンジェリストの白川です。
ここ最近、恋愛や性をテーマに話をする機会が増えました。いわゆる「エッチな話」や「下ネタ」ではなくて、もっと切実で深い根源的な話です。
それと同時に「どうしてそのジャンルについて話すようになったのですか?」
と聞かれることが増えました。
そりぁそうですよねぇ。
まだまだ日本ではその手の話をオープンに話すことに抵抗がありますし、ハシタナイと思われる方も多いかもしれません。
なぜわたしが恋愛をテーマに語りたいのか
わたしは臨床看護師歴が長く、昨年まで25年もの期間をナースとして病院で過ごしてきました。忙しい仕事ですが、患者さんとじっくり話せるタイミングも端々にあり、余命宣告をされた方やもう自分では動けなくなっていくばかりの方と対話する中で、その方たちの人生の話を聴く時間を持つようにしていました。
今は枯れた姿となった方々が昔の恋愛の話をする時に目を輝かせる感じがとても好きで、どの人も恋愛というのは人生における輝かしいパーツなんだよね〜ということを毎回感じていました。
昔の恋愛について恥ずかしそうに話すおばあちゃんとか、すごく可愛いんですよ。表情もパーっと明るくなるんですよね。
どんなに自分がモテたのかなんていう話をするおじいちゃんは声がどんどん大きくなって話が止まりません(笑
ちなみにわたしが患者さんたちから聞いた"人生の終わりに近づいた今、後悔していること"のベスト3に「好きだった人に告白しなかったこと」が入ります。
恋愛って人の人生においてすごく大切なパーツであるのは間違いないのだろうなと思っています。
恋愛は無くても生きていけますが人生を彩るもの。
ない人よりあった人の方が人生の満足度が高いと思っています。
わたし自身も恋の思い出はとても大切なもの。今も恋心は無くさないようにしているし、自分を彩る大切なパーツです。
じゃあ更に踏み込んで性について語るのはなぜなのか
病院を辞めてからはコーチングやカウンセリングのスキルを使ってコーチとしての仕事を始めたため、多くの方からお悩みや想いを聴きました。
病院で働いている時と変わったのは、お相手の年代や性別が20代から50代の女性に特化されていったことです。
わたしに相談をしたい、話を聞いて欲しい、という方の大半は女性ならではのお悩みを持つ方が多く、夫との関係であったり、不妊治療での苦しみだったり、カラダと環境や人間関係が複雑に絡んでいました。女性って誰しもホルモンの揺らぎがあるのでひと月の中でも大きく揺れるのですよ。月の変化に加えて年齢が進むにつれて更に大きく変わっていくのは当たり前のこと。
わたし自身も生理の辛さや妊娠出産に伴う変化を経験しましたし、更年期世代ということもあり共感の嵐です。
女性のカラダや心がもっと楽に、いくつになっても輝くためにできることを追求したいという想いが強くなり、フェムケアエバンジェリストとしての活動を始めたのもその頃です。
フェムケアという言葉は「女性(Female) のケア(Care)」を表す造語なのでフェムゾーンのお手入れといった狭義の意味合いが強いですが、わたしの考えるフェムケアとは「女性をカラダの仕組みを理解したうえで全人的に丸っと支えること」だと定義しています。
自分自身の肩書きをフェムケアエバンジェリストと決めたところから、更に性のお悩み相談が増えました。
婦人科診療のカウンセラーナースとしての仕事も始まり、よりリアルな性のお悩みに触れる機会が増えたこともあります。なかなか人には言えないナイーブなことなので自分だけの恥ずかしい悩みと捉えている方が多いのですが、それって結構一般的なお悩みですよということをお伝えしたい。それに解決策はちゃんとあるのです。
男とは女とは
男性と女性はそもそも全く違う生き物です。
体の構造が違うし、頭の使い方やコミュニケーションの取り方も違う。
お互いのことがわからないから一番大事な人なのに上手く意思疎通がとれずミスコミュニケーションになりがち。始めは些細なことであっても次第にこじれてしまったり、悩みを自分の中にしまい込む人が多いですね。
お互いのカラダの仕組みを知れば、意味がわからない相手の行動が理解できたり、普段より優しい眼差しで関われるようになれると思っています。
先日、ある企画に加わったことからバーの一日ママをやらせていただきました。
その日のテーマを「大人の性教育」としたところ、見ず知らずの複数の方がこのテーマを話したくて来店されるということがあって、
語りたい人、聞いて欲しい人、相談したい事がある人は結構多いよねと思いました。
コミュニケーションはSEXが絡むとさらに難しいですね。
なんでも言い合えるパートナーであるとしてもSEXに関してはお互いの本音が言えない人が多いです。
一番大切な人と繋がれる深いコミュニケーションがSEXであるなら、なんとなく覚えてきた方法ではなく、大人だからこそちゃんと学ぶ必要があると思っています。
ストレートに伝え合うコミュニケーション力は日常の繰り返しの中では育ちません。なぜなら新しい知識を取り込むところがないから。アダルトビデオはだめです。あれはフィクション。
新しい知識を学ぶのはどのジャンルも大事ですよね。何も学ばないのは衰退です。
ちゃんと学ぶところや相談にのってもらえる場所を作りたいし、デリケートなことも普通に話せるようになったらいいなと思っているわけです。
「我慢すればいい」とか「伝えないけれど察してよ」なんていう時代は終えなければ。
命が続いていくためには必要な愛とSEX。
ちゃんと幸せな気持ちと共に楽しめる幸せな大人が増えたらいいなと考えています。