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【第7話】築年数とともに変わる投資の風景 ~管理組合と大規模改修のリアル~



突然の通知に対する驚き

田中が新築のワンルームマンションを購入して始めた不動産投資は、気がつけば9年の歳月が経過していた。だが購入当時は、きれいな内装や最新設備に心を奪われ、将来的にこのマンションがどう変化していくかを具体的に考える機会が全くなかったのが本当のところである。

田中はマンションの区分オーナーとして、住民に対する責任感を持つことや、毎月支払っている管理費の使途、さらにマンションの維持管理上の問題を確認するため、遅ればせながら管理組合の通常総会に出席するようになっていた。

しかし、通常総会での主な議題は、定期的な保守業務の実施状況やその計画・実績の報告、次回の役員選出、保守会社の契約更新といった、定常業務に関する内容が中心であり、また清掃費や設備点検に関する見直しも議題に含まれていたが、特に大きな関心を引くものではなく、田中は形式的に参加しているだけに過ぎないというのが実情である。

そんな田中の元に、管理組合から次回の通常総会の開催通知が届いた。その通知には、次のように記されている。

「次回の総会では、大規模改修工事が議題に挙がっていますので、必ずご出席ください。」

この記載を目にした田中は正直驚きを隠せなかった。「新築で購入した物件が、たった9年で大規模改修工事?」という想定外の議題に困惑したのだ。しかし状況を把握するため、総会への出席を決意したのだった。

ここから先は不動産投資に興味をお持ちの初心者の方向けに、大規模改修工事の費用不足と、所有者たちがどのようにそれを補填していくのか――“新築だから安心”という考えを覆す、具体的でリアルな事態と熱い議論の行方、ワンルームマンションオーナーが知っておくべき重要ポイントを詳しく解説しています。修繕計画の具体的な数字や、実際に発生した費用負担の内訳、管理組合の役割・オーナーの責任意識など、現実的な対策を学べる内容になっていますので、ぜひ有料での購読をご検討ください。

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