2023.4.5参議院憲法審査会の傍聴に行ってきた~山本太郎さんにはスンダップコメディアンになってほしい(笑)~
※タイトル写真は2022年6月の参議院選挙の時のもの。次郎(中央)は一日チラシ配りをしてくたびれた顔になっているが、太郎さんが次郎を見つけて「おおー次郎元気だった?」と抱き寄せ写真に納まってくださった
2023年4月5日、参議院憲法審査会の傍聴に行く
出かけようとしているところに、88歳母から電話がある。国会に傍聴に出かけるところだと伝えると、母が言う。
「あんたひとりが何をやったころで、なんも変わらんが」
私は答える。
「いいや、私には世界を変える力があるんよ(笑)今からちょっくら日本を助けにいってきます(笑)」
「あはははは(笑)そらたいしたもんじゃな~(笑)いってらっしゃい」
母からの電話を切って、私は国会に向かう。
振り返れば、私が闘ってきたのは『私ごときが何をしたところで何も変わらない』という諦めとだ。
母は私に、「あんたひとりが何をしてもなにも変わらない」と言い続けてきた。母の呪文のような、『諦めなさい』という言葉が私には響かなかったんだもの、今更誰に『諦めろ』と言われたって、諦める気がしない。負ける気がしない。
母はクソ真面目でこうあらねばならないと生きてきたから、自分の育てた娘が私だということを真剣に悩んでいた。
母が嘆く
「私の育て方が間違っていたんじゃろうか?子どもがすべてだった私の人生は何だったんじゃろう?」
私は答える
「お母さんの人生は素晴らしいものだったと思うよ。なぜなら、お母さんの育てた娘は、こんな素晴らしい人に育ったじゃない(笑)」
母は私を見て笑いだす。
「ほんとじゃ、素敵な娘や(笑)」
母は子ども時代を戦争に奪われ、教育勅語を叩き込まれ、良妻賢母たれと生きてきた。だから私は母を笑わせたい。
さて、憲法審査会だ
そもそも憲法審査会は、憲法違反がないかなどの審議をする場なのに、この頃は隙あらば改憲にもってゆこうという話し合いが行われている。今の憲法では緊急時に対応出来ないと言い立て、衆議院で毎月審議をするという。
それに対して小西洋之参議院議員が「サルのやること」と言って問題にされた。維新の馬場代表が先頭に立って非難しているけれど、その馬場代表は、いわゆるモリカケ問題の野党の追及を「猿芝居」と言った人だ。
もしも、国会議員が一般市民をサル呼ばわりしたら問題だ。力関係において対等ではないから。でも、国会議員同士でサルと言おうとゴリラと言おうと言い合えばいい。
憲法問題において、改憲したい人たちは小西議員が目ざわりでしょうがないのだ。議論で勝てないから、揚げ足を取るくらいしか出来ない。
そんな中開かれた憲法審査会、面白くないはずがない。
面白がることを不謹慎と思う人もいるだろうけれど、面白いというのは、わかるということである。私は小学生の頃、わかることが面白くて毎日勉強してたなあ~そして中学で、試験勉強なんてことをさせられるようになって、一切勉強をしなくなった。暗記なんてつまんないんだもん(笑)
だから憲法審査会を面白がろう!
まあ、みなさん、おどろくなかれ!
戦争する気満々の議員さんの多いこと。もう戦争はすることになっているのだから、それに合せて憲法を変えようと言っているのですよ。自分たちだけは助かりたいから国会の地下にシェルターを作ったらどうか?とか本気で言っている。オブラートに包んで真意を見えないようにして話しているけれど、喜々として危機を語っている(笑)おぞましいとしか言いようのない意見の数々。
もちろん、福島瑞穂さん、山添拓さんらの理路整然としたわかりやすい意見には胸を撫でおろしたものだ。まだ良識は生きている。憲法を守ろうとしてくださっている。
ここでは特に山本太郎議員の発言を書き起こしたいと思う。
以下『山本太郎議員意見』書き起こし
「ありがとうございます。れいわ新選組山本太郎です。毎週開催されている衆院の憲法審査会について、小西議員のサル発言が批判をあつめ、小西議員はこれら発言を謝罪撤回。問題となった発言は『毎週開催ってサルのやることだ。憲法をまじめに議論しようと思ったら、毎週開催なんか出来ない』というもの。これ確かに問題発言なんですね。
サルに対して失礼であり、サルに対して謝罪すべきだと思う。サルは高度に社会性のある動物で、群れの明確なルールを守り、実力者が裏でこそこそルール変更したりしません。例えば日本猿などは、自然状態であるならば、力で群れを支配するボス猿も発生しないという研究もある。力に物を言わせた政治支配とも無縁と言えます。今一部与野党の国会議員がやっているような、姑息な火事場泥棒的なルール変更をサルは画策したりはしない。これらの国会議員たちと同列に置くのは、サルに対する冒とくです。
憲法審査会を毎週開くのが問題であるわけではないです。問題なのは、今日本にはびこる数々の違憲状態。憲法に定められた国民の権利を無視した政策をチェックし、改善するための議論に集中するなら、週何回開催しても足りないくらいです。
そもそも憲法審査会は、憲法がその趣旨通りに実施されているか、憲法違反が生じていないかを調査する役割を持っています。それにも関わらず、この役割を果たすための議題設定や、議論がほとんどなされていない。
自公政権は生活保護基準引き下げを進め、憲法25条が定める最低限の生活を壊してきました。この生活保護減額は裁判所からも憲法違反として批判されています。
旧優生保護法下で、強制不妊手術を行ったことは明確に憲法違反と判決が出ていますが、すべての被害者に対して充分な保障をするための法整備は出来ていない。
同じ群れの中で生殖の権利を奪い、飢え死にする所まで追いやるなど、サルならば絶対にやらない。
最近の憲法審査会では、国民の権利をさらに制限しようとする改憲提案ばかり議論し、回数を重ね、回数を重ねたことを口実に、国民が望んでいない改憲案を発議しようとする意図がみえみえ。
本国会の衆議院憲法審査会では内閣に国会の賛成が不要な、緊急政令制定権、政府の裁量で予算執行する緊急財政処分権限を付与する提案が出されている。国民が経済的に疲弊して、コロナから立ち直れないうちに、戦前の法体系に戻そうとする動きです。
こんな姑息なルール変更はサルはやらない。本当にサルに申し訳ない限りです。小西議員にはすべてのサルに対する真摯な謝罪を求めたいと思います。
国民が求めてもいない緊急事態条項ばかりを毎週議論する勢いの、はしたない衆議院のような運営は良識の府参議院では行われてきませんでした。これは中曽根会長のもとに、筆頭幹事と与党の筆頭幹事と小西議員が丁寧な話し合いを重ね良識の府に相応しい格調高い本審査会の運営を目指して実践してきた結果と考えます。
ここから先は、違憲状態の中で苦しむ国民のために議論が尽くされる本来の趣旨にさらに立ち戻った参議院憲法審査会となるよう、諸先輩方と議論を深められたらというふうに思っています。ありがとうございます。」
書き起こしおわり
さすが太郎さん!あっぱれ!
私は、相変わらずの面白さと、分かりやすさに、広く知ってほしいと思った。
憲法審議会が終わって散会してから、太郎さんにお会いすることが出来たので、思わず「太郎さん。面白かったです!スタンダップコメディアンになってください」と声をかけてしまった。太郎は「え!そっち?!(笑)」と笑ってくださったけれど、「いや、それは困る、政治家でいてください」との声も聞かれた。それはそう国会に太郎さんが居なくちゃ困る。でもスタンダップコメディアンとしての太郎さんも見たい。それは政治家であることと矛盾しない。
戦争をやる気満々の議員さんたちを見るにつけ、おぞましいし、怖いし、焦るけれど、だからこそ、笑わなくっちゃ。
笑う余裕を持ち続けよう。
笑いのなくなったところに戦争はやすやすと入り込んでくる。
恐怖を煽って、正義をがなり立て、私たちを巻き込んで行くだろう。
だから、私は笑っている。
だから、私は人を笑わせたい。
これまで泣いて訴えたこともある。でも痛みや苦しみに鈍感な社会を前に立ちすくんでしまった。
だから笑うことにした。
笑ったってわかる人にはわかる。
泣いたってわからない人にはわからない。
ならば、笑って笑って、笑い飛ばそうじゃない(笑)
怖がらなくていい。
私たちは、戦争をしないと決めた平和憲法を持っているのだから。
その平和憲法が変えられないように、私は諦めることなく抗ってゆく。
笑っていれば、大丈夫(笑)
笑えるうちは、大丈夫(笑)
追伸:来たる統一地方選、ゆめゆめ自公維新に投票されませぬよう、
お願いして筆を置きます(死語?笑)