2024年7月13日『多摩スタンダップコメディクラブ』始めました!
タイトルの写真は、うちのリビングに七尾旅人さんが居て、うちの次郎がなにやら話しかけている様子。ちなみに次郎は言葉を話せない。話せない次郎から話しかけられると多くの方は困惑する。ところが、旅人さんは困惑するどころか、次郎と話し込んでいる様子なのだ。
どうして、こんな素敵なことが起こったのか?というと、私が騙すようにして、七尾旅人さんをお誘いしたからだ。その顛末を、旅人さんがnoteに書いてくださっている。
もう、旅人さんがすべてを語り尽くしてくださっているけれど、いただいた写真(おおくは西山新一さん撮影)などで、当日起こった奇跡のような一日を振り返りたい。
私の話を聞いてくださる旅人さんが写っている。幸せすぎる。旅人さんのnoteによると、私の話しは、スタンダップコメディというよりはグループセラピーのような語りだったそう。私の人生で最も身体が辛かった一日を描写したものだったが、風刺漫画家のぼうごなつこさんに、「3人のお子さんのシングルマザーのしらいわよしこさんのネタは、子育てで『詰んだ』経験を織り交ぜたもので、なんだか私へのエールのようにも感じました」と感想をくださり、グループセラピーとしては成功だった(笑)
そして、なんと贅沢なことに、七尾旅人さんに、次郎登場の出囃子をお願いするという、とんでもなく図々しいお願いをした。私はネタ中に「私は言いたいことのほとんどを口に出来ない」なんて言ったが、どの口が言うのだ?
でも、言いたいことを言える相手というのが居るのだ。そのお一人が七尾旅人さん。本当にありがとうございます!!
次郎が手にもつネタ帳に、なにやら書いているけれど、全く何を書いているのかわからない。次郎のジャスチャーを私が通訳するが、打ち合わせなしだ。以前はあらかじめ打ち合わせをして、次郎は「あー」と言うだけだった。それを「ボクはモテます」「あー」「その秘訣は余計なことを言わないことです」(笑)という風に披露していのだけど、これでは普段次郎がどうやってコミュニケーションしているかわからない。だから、打ち合わせなしのフリートークにした。
指さす方向には、次郎のケアを担ってくださるヘルパーさんが来てくださって居て、そのことを次郎はとっても喜んでいた。利用者(次郎)と支援者(ヘルパーさん)という境を超えて来てくださることは、本当に稀なことだから。本番中、通訳の私は間違った紹介をしてしまったけれど、次郎もヘルパーさんも笑って許してくれた。
私がスタンダップコメディをして本当に良かったと思うことは、私が自分の不完全さを認め、人の不完全さを許せるようになったことだ。以前の私は、自分は不完全なくせに、人に完璧を求める嫌な奴だった(笑)
お次は、安定のアヲハル82さん。スタンダップコメディのみならず、あらゆるジャンルで舞台に立つアヲハル82さんは、声は通るし、場慣れしていて、安心感ハンパない。私が、いつか必ず共演したいと思っていたお一人で、この日、涙の再会となった(笑)
シンガーでもある高橋真由美さんには、ご自身で出囃子を歌っていただくという、これまたむちゃぶり。素敵な歌声でずっと聞いていたかった。そしてスタンダップコメディのネタが「変態」について。そのネタについて、当日のぜんじろうさんのYouTube配信(毎週土曜日24時~のぜんじろうショー)にて語ってくれている。
お次の永田正行さんは、ぜんじろうさんの東京公演ではオープニングアクトを務めるベテラン。政治ネタから、バイトで出会う市井の人々のネタ、常に下から目線で笑わせてくれる。
27年前にフロリダからやってきたソネスさん。多くの有名なアニメーションの声優として活躍中。ハローキティの英語の声でもある。8月はエジンバラ・フリンジ・フェスティバルでソロショーを行うという。海外からの視点も入ったネタは興味深い。
最新の政治風刺に始まって、海外での経験談。世界を飛び回り、笑いを追求する姿は、修行僧のよう(笑)。私は、ぜんじろうさんの”ぜん”の字は禅宗の”禅”の字だと思っている(笑)←これ私のネタの一部(初めてぜんじろうさんの東京・二子玉川のライブで『押しかけスタンダップコメディ』※をさせていただいた時のネタ)
※押しかけスタンダップコメディとは、しらいわよしこがぜんじろうさんに、ネタを送りつけて「出してくれ」と押しかけること。
私は押しかけるだけでなく、自宅のリビングまでぜんじろうさんを呼んでしまうという、これまた図々しいお願いをしたにも関わらず、こころよく引き受けてくださって、本当にありがとうございました!
第二部は、次郎のお誕生会!
難治性てんかんと、高次脳機能障害のある悠生さん。体調のすぐれない中、本当にありがとうございました。
悠生さんに、出来るだけ無理なく演奏をしてもらえるよう、次回から、工夫をしたいと思うので、また、よろしくお願いします。
最後に、、、、
今年6月に引っ越したお家は広いリビングがあって、このリビングを見たときから「ここでスタンダップコメディをしたい!」と妄想が止まらなかった。その妄想が現実となって、目の前に現れたこの日、私は死んでもいいと思った(笑)
ちなみに、30歳の誕生を祝ってもらった次郎は、この日しあわせ過ぎて、みんなが帰った後機嫌が悪かった。一方、次郎に負けず劣らず、私は、祭りの後の寂しさに「お母さんきっと嫌われちゃった」と超ネガティブになり、次郎もドン引き。幸せの絶頂で死んでしまえばよかった(笑)
そんなわけで!
次回は8月10日(土)17時から
『多摩スタンダップコメディクラブ』第二弾!!!!!!
調子こいてやりますっ!!!!
またまたすごいメンバーが出演します!!どうぞ、遊びにきてくださいね!
書くことで、喜ぶ人がいるのなら、書く人になりたかった。子どものころの夢でした。文章にサポートいただけると、励みになります。どうぞ、よろしくお願いします。