![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33370158/rectangle_large_type_2_cceca71cacb7319bdfb80ef58e403e97.jpg?width=1200)
病院にて。
こんばんは「かいぶつ」です。
今回の記事は
PIN:Gamesさんが企画されている
「PIN百物語」
に投稿させてもらうために書いてます。
ぜひ最後までお付き合い下さい。
今から20年以上前
僕が病院に入院していた時のお話です。
今では考えられませんが、その頃、院内には普通に喫煙所があり、ヘビースモーカーだった僕は度々 喫煙所に足を運んでいました。
その日も僕は煙草を吸うため、病室を抜け喫煙所に向かっていました。
いつものようにエレベーターで一階まで降り、喫煙所までの廊下を歩いていると、その少し手前でポツリと立っている一人の男の子に出会いました。
僕は特に気にするでもなく、その男の子の前を通り過ぎ、喫煙所の扉を開けました。
喫煙所には誰も居ませんでした。
僕は喫煙所の中に入らず、そのまま扉を閉め、今来た道を見返しました。
先程と変わらず、男の子はポツリと立っています。
僕は急に怖くなり、男の子の前を早足で駆け抜け、エレベーターまで向かいました。
早足で駆け抜ける僕を気にする様子もなく、その男の子はポツリと立っています。
病室を抜けるときに確認した時間は間違いなく深夜0時を過ぎていました。
あの男の子が何だったのかは、未だに分かりません。
普通の男の子だったと思いたいのですが、あの時間に一人で居たことが、あまりにも不自然なんです。
noteまとめ『文章遊戯』に参加しています http://kingchan.wp.xdomain.jp/