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【シティリーグベスト8×2】マキシマムベルト型ブリジュラスex デッキ解説【全文無料】


【0. はじめに】

しらいし(@shiraishi_poke)と申します。2020.8頃からポケカをプレイしており「チーム千里眼」というチームに所属してWCS出場を目標に頑張っています。

また、ポケカ関連で以下のコンテンツを発信しています。

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ラッシュメディア記事監修:監修記事まとめ
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今回はシティリーグ2025 S2とS3でベスト8だったブリジュラスexのデッキ解説記事を書かせていただきます。

レギュレーションマークFのカードはスタンダードレギュレーションではあと1週間で使えなくなりますが、世の中のレシピと差別化できる点があるため、備忘録も兼ねて書き残しておこうと思います。

全文無料ですので最後まで読んでいただけると嬉しいですし、少しでも皆様の参考になれば幸いです。

・レギュレーションは s9 - sv8a です。
・カード名は「」、デッキタイプは<>で記載しています。


【1. デッキレシピと当日の成績】

モンボミラーで揃えられたのが推しポイント

★S2 2025/1/5(日)
▶予選 5-1 7位/57人

1 ロストゾーン軸(雷主軸) 〇先6-0
2 ドラパルト        〇先6-0
3 オリジンパルキア     〇先6-0
4 ドラパルト        ✕先5-6
5 ドラパルト        〇先6-2
6 ウガツホムラ       〇先6-2

本戦 ベスト8
1 ドラパルト(4戦目再戦、優勝者) ✕先5-6

予選4戦目は「ジュラルドン」が並ばず苦しい展開になり、本戦1戦目は

初手:「ネオラントV」(スタート)、「ネストボール」2、「ボスの指令」1、「基本鋼エネルギー」3
「かがやくゲッコウガ」サイド、山札を引けるサポート無し、「ブリジュラス」のぶちかます3回からスタート

という地獄のような展開で負けてしまいました。お相手も「ドラパルトex」が3枚サイドに落ちていたそうなので、普通に戦っていたら勝っていただけに非常に悔しいです。

★S3 2025/1/19(日)
▶予選 5-1 6位/62人

1 ブリジュラス      〇先6-4
2 テラパゴス       〇後6-5
3 サーナイト       〇後6-3
4 ブリジュラスディアルガ(優勝者) ✕後3-6
5 毒テラパゴス      〇先6-3
6 ルギア         〇後3-4(相手投了)

本戦 ベスト8
1 レジドラゴ(準優勝者)  ✕後4-6

予選は負けそうでしたがギリギリ勝ちを拾った対戦が多かったです。

一方で、最後のレジドラゴ戦は不運(またしてもスタートするネオラントV君)もありましたが明確に1つプレイミスをしているので駄目でした。

あとじゃんけん負け過ぎな。


【2. 環境分析とデッキ選択の経緯】

直前(2024/12/21,22)に行われたCL2025大阪の前まで遡ります。

理由はCL2025大阪に出場することが決まった時点で私のシティリーグの日程も決まっており、CLで使ったデッキをそのまま使おうと思っていたためです。(狙っていたとはいえ、S3の日程は後付け)

■CL2025大阪でのデッキ選択

CL2025大阪直前のシティリーグベスト16以上の分布

Tier1:<ドラパルト><サーナイト>
Tier2:<ミライドン><ソウブレイズ><ルギア><ブリジュラス><古代>
TIer3:<ガケガニ(毒テラパゴス)><タケルライコ><悪リザードン><カビゴン>

Tierは上記の通りです。この中でも特にTier1とTier2までのデッキとしっかり戦えるデッキを選びたいと考えていました。

ちなみに、この時点での<ブリジュラス>は「オリジンディアルガVSTAR」が採用されている型を指します。

この型が主流だったのと、「ブリジュラスex」のみでは<サーナイト><ソウブレイズ>に勝ち目がないと思っていたためです。

CL2025大阪向け Tier1, Tier2の分布予想と相性検討(※個人の見解)

▶サーナイト、ルギア
練度の問題と宗教上の理由で選択肢になりませんでした。どちらも立ち位置は悪くなかったと思います(ちゃんと上手なら)。

ドラパルト
パワーは一番高い評価でしたが、微不利や不利が目立ちました。実力でどうにかできるラインではあるとは思いましたが、劣勢から始まる対戦を何戦もやりきれる自信がありませんでした。

ミライドン
有利とされていた<ドラパルト><サーナイト>に全然負けると感じました。<ルギア>以外のTier2に弱いのも評価が低いです。

ソウブレイズ
<サーナイト>がとにかく重かったです。「かがやくゲッコウガ」のげっこうしゅりけんは「マナフィ」を置かれるので通りません。仮に通っても全然負けうる印象でした。

ブリジュラス
元々Tier1の<ドラパルト>やそのほかのデッキに大体五分以上に戦えます。<サーナイト><ソウブレイズ>が不利~微不利ですが、「オリジンディアルガVSTAR」のスタークロノスのおかげで勝負の土俵には立てると考えました。

古代
一番対戦すると予想した<ドラパルト>が基本的に不利な点が許容できませんでした。結果的に、当日多かった<ブリジュラス>に不利なのも苦しかったと思います。

以上の理由で、CL2025大阪で自分が最も勝てる(負けづらい)と判断した<ブリジュラス>+「オリジンディアルガVSTAR」を使用しました。

結果はTier3以下のあまり練習できなかった対面を踏みまくって1-3でした…。「サザンドラex」のオブシディアンはやばい。

■シティリーグでのデッキ選択

前述のとおり<ブリジュラス>を使うことは決めていました。

ただ、CL2025大阪で「オリジンディアルガVSTAR」不採用の構築で数名勝ち上がっていた点が気になりました。

その構築やプランを理解したうえで改めて「オリジンディアルガVSTAR」の必要性について考えてみました。

★オリジンディアルガVSTARの採用
▶メリット

・スタークロノスという強力な捲り手段を得られる
・「オリジンディアルガVSTAR」不採用の<ブリジュラス>に強い
・「オーガポンいしずえのめんex」などの特定対面に強い

▶デメリット(プレイング次第で緩和可能)
・デッキの再現性が落ちる
・スタークロノスの宣言のハードルがやや高い(戦術には組み込めるレベル)
・「オリジンディアルガV」(きぜつするとサイドを2枚取られるHP220以下のポケモン)が負け筋になることがある

メリットとして強力な捲り手段(スタークロノス)を挙げましたが、「フトゥー博士のシナリオ」や「ポケモン回収サイクロン」でダメージを消す行為も十分捲り手段と言えます。

次に、この捲り手段について各対面のプランと合わせて考えてみました。

▶ドラパルト、ミライドン、ルギア、古代
「フトゥー博士のシナリオ」や「ポケモン回収サイクロン」でダメージを消すだけで基本的には勝てる。

▶サーナイト
スタークロノスを宣言することで勝ちやすくなるのは間違いないが、「フトゥー博士のシナリオ」や「ポケモン回収サイクロン」でダメージを消す行為も有効にはたらく。

また、「オリジンディアルガVSTAR」を抜いて空いた枠で採用した「ジャミングタワー」という別の切り口で勝率を上げられる。

▶ソウブレイズ、ブリジュラス
スタークロノスを絡めて「オリジンディアルガVSTAR」でサイドを4枚取れる展開になれば勝ちやすいが、「オリジンディアルガV」を先にきぜつさせられる展開などもあるため、有利不利が逆転するほどではない。(「ネジキ」要求になりやすい)

まとめると以下のような結論になり、「オリジンディアルガVSTAR」は不採用でも問題ないと判断しました。

▶デッキパワーを上げた割に有利不利が(多分)そこまで変わっていない
▶デッキパワーを上げた代償に再現性が落ちている

特に、想定している大会がシティリーグであるため、爆勝ちすることよりも負けないことを優先すべきだと私は考えています。選択肢を絞ってミスを減らし、ゲーム全体の流れや負け筋について考える余力を生みたいです。

CLの、特にDay2なら「オリジンディアルガVSTAR」採用もアリだと思います。

■シティリーグに向けたチューニング

CL2025大阪を終えてしばらく環境を眺めていましたが、明らかに<ソウブレイズ>が増加していました。また、優勝したこともあり対<ブリジュラス>の知見が共有されつつあるのを感じていました。

以上のことから、これまでのテンプレ通りの構築とプランでは勝ち切ることは難しいと考えました。

特に、テンプレ通りの構築とプランでは<ソウブレイズ>に勝つことはほぼ無理です。「ソウブレイズex」のしんえんほむらのダメージが300を超えた時点で一方的に毎ターンサイドを2枚ずつ取られて負けます。

一応、<ブリジュラス>側もプランはありますが、そう簡単にこれらのプランを通してくれるはずがありません。

・「イキリンコex」「キチキギスex」「オリジンパルキアV」などをきぜつさせて先にサイドを取り切る
・しんえんほむらで190以上300未満のダメージを与えてきたときに、「ジーランス」の特性きおくにもぐるで「ジュラルドン」のレイジングハンマーを使ってカウンターする

様々なカードを検討しましたが、最も<ソウブレイズ>に有効かつこちらの構築が歪まないメタカードは「マキシマムベルト」だと考えました。

対<ソウブレイズ>では、サイドを4枚までなら何とか取れるが最後にHP270の「ソウブレイズex」を越えられないという展開が多かったです。

そのため、1度でも「ブリジュラスex」のメタルディフェンダーで「ソウブレイズex」に270ダメージ以上与えることで、勝ちに近づくと考えました。

とはいえ、ただ採用するだけではそこまで勝てるとは思っていません。なぜなら、<ソウブレイズ>側は「ジャミングタワー」やベンチに「キチキギスex」を出さないなどのプレイングで対策できるためです。

「マキシマムベルト」を採用していることがバレいないことが重要です。「ジャミングタワー」をトラッシュさせたり、負け筋にならないと思って「キチキギスex」を出させる必要があります。

ACE SPECがポケモン回収サイクロンでほぼ確定している今だからこそ刺さる戦術だと思います。

ちなみに、ここまでやっても対<ソウブレイズ>は微不利~五分くらいだと思います。それでも、再現性を担保しながら現実的に勝ちを目指せるレベルまで勝率を上げられているだけ良いかなと…。

また、「マキシマムベルト」はレイジングハンマーのダメージを2進化exのHPラインまで引き上げてくれるため、<ドラパルト><サーナイト>の対策にも一応なっています。

レイジングハンマーのダメージ
・80(素点)+200(ファントムダイブ)+50(マキシマムベルト)=330ダメージ
・80(素点)+190(ミラクルフォース)+50(マキシマムベルト)=320ダメージ

「ポケモン回収サイクロン」を不採用にしましたが、代わりに「フトゥー博士のシナリオ」を3枚採用しています。サポート権を使ううえエネルギー管理が少しだけシビアになりますが私は気になりませんでした。

むしろ、「ポケギア3.0」であたりやすくなったというメリットが大きいです。


【3. デッキレシピと採用理由】

今回のデッキレシピはこちらです。

vfkFwk-qcBawi-kFfkVv

※一部のカードのみ触れます。

■ポケモン

・テツノツツミ
最後のリーサルや相手のベンチが狭いときの実質的な「ボスの指令」として大活躍しました。手札が細くても「テツノツツミ」をベンチに置いておくだけでかなり要求が下がります。

ジュラルドンでスタートしづらくなるとかいう理由で実はCLで不採用だったカード。あまりにも浅い。

・ジーランス
「ジュラルドン」のレイジングハンマーで大ダメージを出せるようになります。

2進化のポケモンexが仮想敵ですが、展開次第で無限に使う可能性があります。後述しますがミラーでも必須のカードです。

レイジングハンマーなんてみんなケアしてくるでしょとかいう理由で実はCLで不採用だったカード。浅過ぎて失神するレベル。

・ネオラントV
元々「ポケギア3.0」だった枠です。ゲーム終盤で「ナンジャモ」を使われて少なくなった手札からサポートに触りやすくなります。

「ポケギア3.0」でもサポートに触れますが、「ナンジャモ」後の少ない手札に「ポケギア3.0」があるとは限りません。「ハイパーボール」や「夜のタンカ」もサポートに触れるカードにする(山札の中の当たりを増やす)ことで勝ち切れる確率を上げました。

■グッズ/ポケモンのどうぐ

・トレッキングシューズ
元々「ポケギア3.0」だった枠です。採用理由は難しいのですが、序盤に「基本鋼エネルギー」に触りやすくしつつ、中盤終盤に山札を引ける点を評価しました。

「基本鋼エネルギー」は1ターン目にかなり触っておきたいカードですが、「ジュラルドン」でスタートしてさえいれば、次のターンの「博士の研究」などから2ターン目にメタルディフェンダーを宣言することは(大変ですが)不可能ではないため、必須ではありません。

「ジュラルドン」でスタートできず手札も悪いときは割り切りつつも、とはいえ「基本鋼エネルギー」に触れたら嬉しい、という絶妙な中間択として「トレッキングシューズ」が最適でした。

中盤終盤に山札を掃除したり、「ボスの指令」「フトゥー博士のシナリオ」を使いながらかくしふだと合わせて山札を4枚見ることもできるため、1枚でも採用する価値があると思っています。

・ポケギア3.0
サポートに触るためのグッズで4枚採用がテンプレですが、「ネオラントV」と「トレッキングシューズ」に枠を譲って2枚採用です。

少なくても問題ないと判断した理由は以下の通りです。

・「博士の研究」で山札を引き進めていくデッキであり、その分使わずにトラッシュされる「ポケギア3.0」の枚数も増える(「ハイパーボール」のコストにすることも多い)
→その場で使える「トレッキングシューズ」の価値が相対的に上がる

・「ネオラントV」を採用したことで相対的に「ポケギア3.0」の価値が下がっている

・「ネオラントV」を採用したことで山札の中の当たりが増え、「トレッキングシューズ」でも当たりやすくなっている

・マキシマムベルト
今回のコンセプトのひとつであり、ACE SPECです。

採用理由は前章で触れているため割愛します。

実は、シティリーグでは「ソウブレイズex」「サーナイトex」「ドラパルトex」に対しては一度も使いませんでした。(ゲーム展開的に)

ただ、役割対象以外の場面でも「テラパゴスex」「ガチグマアカツキex」「ウガツホムラex」など役に立つ場面は多いです。

正直、このカードが無かったらこれらのHPが230以上のポケモンを突破できず予選を上がれなかったと思います。汎用性の高さ=強さを改めて認識できました。

■サポート

・フトゥー博士のシナリオ
このデッキで最もパワーが高いカードです。ほぼ100%採用されていますが、3枚採用は少ないと思います。

こちらも採用理由は前章で触れていますが、「ポケモン回収サイクロン」を不採用にしたため代わりに3枚目を採用しました。

3枚採用にすることで「ポケギア3.0」で当たりやすくなっています。

■スタジアム

・ボウルタウン
「ジャミングタワー」を自分で張り替えつつ、「ジュラルドン」を展開するための初動札にもなります。

中盤以降に「テツノツツミ」や「ジーランス」を呼び出すこともできます。

「ジャミングタワー」を張り替えやすくするためでもありますが、多いほど嬉しいため2枚採用です。

■補足)マキシマムベルトとジャミングタワーの共存は可能か?

可能だと思います。

<ソウブレイズ>と対戦するときは「ジャミングタワー」を張らなければよいです。相手が「ジャミングタワー」を張ってきたときは「ボウルタウン」に張り替えましょう。

<ドラパルト><サーナイト>などの「ジャミングタワー」を使いたい相手の場合は、「ジャミングタワー」と「マキシマムベルト」のどちらをより通したいかを見極めましょう。

<ドラパルト><サーナイト>は「ジャミングタワー」優先で問題ないと思います。もし、レイジングハンマーのチャンスが巡ってきたときはなんとかして「ボウルタウン」に張り替えましょう。

■不採用カード

・イキリンコex
再現性を非常に高めてくれるため、正直かなり採用したいです。しかし、HPが低くきぜつするとサイドを2枚取られる置物として負け筋になることを許容できませんでした。

「ポケモン回収サイクロン」や「フトゥー博士のシナリオ」で回収すればよいかもしれませんが、「イキリンコex」にこれらのカードを使うことでダメージを負った「ブリジュラスex」を回収できないとこのデッキの強みを殺してしまいます。

ややギリギリな感じも正直感じていますが、私は「イキリンコex」無しでもこのデッキの再現性は十分高いと思います。(S2本戦1戦目は超レアケース)

・ともだちてちょう
「フトゥー博士のシナリオ」を3枚採用したことで、終盤の山札に必要なサポートが1枚以上残るようになったため不要だと判断しました。

(「ともだちてちょう」が無くても「ボスの指令」や「フトゥー博士のシナリオ」が山札に1枚もない、という対戦は経験上無かった)

現物を増やしたことで序盤でも「フトゥー博士のシナリオ」に触りやすくなっています。(この「ともだちてちょう」が現物だったらいいのに!ってしょうもないですよね)

山札にサポートの現物が1枚さえあれば確定で触れる「ネオラントV」を採用したことで相対的に価値が下がったカードでもあります。

「からておうの稽古」や「ネジキ」など1枚採用のサポートがある場合は採用します。

・カウンターキャッチャー
サイドを先行することが多いため不採用としました。

・ゼイユ
「イキリンコex」と同じ理由で先攻1ターン目に使えると非常に強いですが、「ポケギア3.0」の枚数を減らしているためそもそも触りづらいです。

また、「博士の研究」と比較して引ける枚数が少なすぎます。「ゼイユ」を採用するとしたら4枚の想定ですが、「博士の研究」の枚数を減らしてまで採用しようとは思えませんでした。

・からておうの稽古
ダメージが10足りなかったです。

・ロストシティ
<サーナイト>対策の想定でしたが、「ジャミングタワー」のほうが効果的だと感じたことと、こちらにも「かがやくゲッコウガ」や「ジーランス」などロストされると困るポケモンが多かったため不採用としました。


【4. デッキの基本的な回し方】

※私自身のメモ用として書いたものなので結構雑ですすみません※

■ゴール

2ターン目に「ブリジュラスex」を育ててメタルディフェンダーを宣言する
(その後も毎ターンメタルディフェンダーを宣言しつつ、状況に応じてサポートを使う)

■ポケモンの出し方

・ジュラルドン、かがやくゲッコウガ
優先順位は1匹目の「ジュラルドン」>「かがやくゲッコウガ」>2匹目の「ジュラルドン」です。

「ブリジュラスex」が1匹でも育てば勝負ができるので、2匹目の「ジュラルドン」の優先順位はやや低いです。

2ターン目までに「基本鋼エネルギー」を2枚以上トラッシュしなければならないため、その条件を満たしつつ手札を増やせるかくしふだが重要になります。

3匹目の「ジュラルドン」は積極的に出すべきではありませんが、以下のような場合は出してもよいと思います。

・2匹の「ジュラルドン」「ブリジュラスex」が同時にきぜつする可能性がある場合
・次の相手の番で「ナンジャモ」を使われたときに新しい「ジュラルドン」を場に出しづらそうな場合

・ブリジュラスex
メインアタッカーであるため積極的に育てたいです。

2匹目までは育て切ってよいと思いますが、3匹目を育ててしまうと「基本鋼エネルギー」が無くなり他のポケモンをバトル場に呼ばれたときに逃げづらくなるためおすすめしません。

・テツノツツミ、ジーランス
狙われたりバトル場で縛られる可能性があるため、基本的には特性を使いたいときにベンチに出します。

「博士の研究」でトラッシュするくらいならベンチに出してもよいと思いますが、ベンチのポケモンにもダメージを与えられる相手の場合は負け筋にならないように注意しましょう。

・キチキギスex、ネオラントV
基本的には最後の番に必要なカードを揃えたい時しか使いません。(特性を使わないと勝負にならない場合は仕方なく使います。)

途中で出してしまうとこのデッキの強みである耐久力を活かせません。

終盤で「夜のタンカ」を当たりにするためにトラッシュに送っておく方針もアリですが、「ネストボール」や「ハイパーボール」が当たりではなくなってしまうため、無理にトラッシュするのはおすすめしません。

終盤に「夜のタンカ」で「ネオラントV」、「ネストボール」で「キチキギスex」を出せると必要なカードを揃えやすくなります。

■リソースの吐き方

・博士の研究 / フトゥー博士のシナリオ
「博士の研究」は基本的には積極的に使っても大丈夫です。

「ボスの指令」が手札にあっても(3枚とか抱えていなければ)気にしないでください。終盤に向けた盤面作りと山作りを優先しましょう。

ただし、ダメージを負った「ブリジュラスex」がいて「フトゥー博士のシナリオ」が手札にある場合は迷った方が良いです。

なぜなら、「ブリジュラスex」のダメージを消すことで相手が勝つまでのターンが1ターン遅れるかもしれないためです。(こちらはメタルディフェンダーを宣言しているため、こちらが勝つまでのターンは変わっていない)

どうしても必要なカードがある場合は仕方ありませんが、「フトゥー博士のシナリオ」を使った次のターンに「博士の研究」を使うでも遅くはないはずです。

・基本鋼エネルギー
「夜のタンカ」を4枚採用しているとはいえそこまで余裕はありません。

特に、「ブリジュラスex」に「フトゥー博士のシナリオ」を使った後は必ず後続の「ブリジュラスex」に「基本鋼エネルギー」を付ける必要があります。

手札に1枚以上は「基本鋼エネルギー」を持っておくようにしましょう。トラッシュにも4枚あればごうきんビルドを2回宣言できるため、それ以上は「基本鋼エネルギー」をトラッシュする必要はありません。

終盤に「基本鋼エネルギー」を引いてもかくしふだで手札を増やせますし、「夜のタンカ」を温存できると「ネオラントV」や「テツノツツミ」を回収して勝ち切りやすくなります。

■その他

・1ターン目の基本鋼エネルギーの付け先
スタートが「ジュラルドン」以外のポケモンであっても「ジュラルドン」でよいです。

(私だけかもしれませんが、)どうせにげるからと、スタートしたポケモンに「基本鋼エネルギー」を付けてしまうと相手にベンチのポケモンをバトル場に呼ばれたときに困ってしまいます。

「ジュラルドン」に付けておくのが一番裏目が少ないと思います。

・山札の当たりを増やしておく(はずれを減らしておく)
このデッキは必ずと言っていいほど全ての対戦で相手の最後の「ナンジャモ」との勝負になります。

「大地の器」、「ナンジャモ」、「ジャミングタワー」ははずれになりやすいので積極的にトラッシュしておきたいです。「ネストボール」と「ハイパーボール」も当たりにならないケースがあるため、トラッシュできるならトラッシュして問題ありません。


【5. 各対面解説】

※私自身のメモ用として書いたものなので結構雑ですすみません※

■ドラパルトex

相性:微有利

ファントムダイブで200以上のダメージを受けた「ブリジュラスex」を「フトゥー博士のシナリオ」で回収しているだけで基本的には勝てます。

とはいえ、相手も「サマヨール」「ヨノワール」の特性カースドボムを駆使してダメージを場に残さないプレイングをしてきます。

こちらは可能な限り残りHPが200以上ある「ブリジュラスex」を押し付けてカースドボムを使わないと勝てない状況を作り出すようにしましょう。「ヨマワル」「サマヨール」を狙ってカースドボム自体の要求を上げるのも有効です。

基本的には相手のほうが要求が高いうえ、カースドボムを使いすぎるとこちらの残りサイドも減るため楽に勝てます。

ただし、残りサイドが少なくなると「ナンジャモ」で手札が細くなって逆転されることがあります(負けるときは大体これ)。

盤面と山札をできるだけ強くしておいて、あとは祈りましょう。(後続の「ブリジュラスex」を用意しておく、「テツノツツミ」をベンチに出しておく、不要なカードをトラッシュしておく等)

結局「ドラパルトex」を1匹以上は相手にする必要があるため、無理にサイドを進めるよりも「ドラパルトex」にダメージを与えて「ナンジャモ」の被害を抑えることも大事です。

1ターン目は「スボミー」のグッズロック警戒必須です。「ジャミングタワー」は可能であれば1ターン目からずっと維持したいです。

■サーナイトex

相性:不利~微不利

1ターンにサイドを1枚ずつ取り、6ターンかけてサイドを取り切ることを目指します。

「サーナイトex」をメタルディフェンダーできぜつさせられたときや、中盤にダメカンが8個以上乗った「勇気のおまもり」を持った「フワンテ」を「ジャミングタワー」できぜつさせると5ターンで勝てます。が、あまりない展開です。

「サーナイトex」を壁にされることが多いので「テツノツツミ」の特性ハイパーブロアーを積極的に使っていきましょう。

この対面が不利~微不利な理由は「ナンジャモ」や「アンフェアスタンプ」でこちらの要求が上がり続けるためです。

<サーナイト>側も基本的には5,6ターンかけてサイドを取り切りますが、サイドを取り始めるのがこちらよりも遅いため、本来は勝てるはずです。

ですが、大体こちらの残りサイドが1,2枚の時にサイドを取れないターンができてそのまま負けてしまいます。

この対面では盤面と山札を強くすることはもちろんですが、「フトゥー博士のシナリオ」でダメージを消すことも重要です。

<サーナイト>は基本的に2ターンかけて「ブリジュラスex」をきぜつさせることが多いため、ダメージを消せると相手の勝ちが1ターン遅れます。

「勇気のおまもり」を持った「フワンテ」で無理矢理突破せざるを得ない展開を作ることで「ジャミングタワー」が活躍し、より勝ちやすくなります。

1ターン目は「スボミー」のグッズロック警戒必須です。「ジャミングタワー」は可能であれば1ターン目からずっと維持したいです。特に「ワザマシン エヴォリューション」で展開を遅らせることは非常に重要です。

■ルギアVSTAR

相性:微有利~有利

「チラチーノ」が採用されていなければ有利、採用されていれば微有利です。

「チラチーノ」が採用されていなければ300ダメージを出せるポケモンが「アヤシシV」しかおらず、仮に使用されたとしてもHPが220しかないためメタルディフェンダーできぜつさせられます。

アタッカーが途切れず「フトゥー博士のシナリオ」で1度でもダメージを消せれば概ね勝てます。

「チラチーノ」が採用されている場合は相手に先にサイドを取り切られる展開になりやすいですが、特殊エネルギーを大量に消費するため<ルギア>側は最後のアタッカーを育てるのが意外と大変です。

「フトゥー博士のシナリオ」でダメージを消しながら「ブリジュラスex」を押し付けていけば十分勝てます。

■ソウブレイズex

相性:微不利~五分

「イキリンコex」「キチキギスex」「オリジンパルキアV」のどれか2匹と、「ソウブレイズex」1匹をきぜつさせてサイドを6枚取り切ることを目指します。

特に、「オリジンパルキアV」が進化する前にきぜつさせることと、「ソウブレイズex」に「マキシマムベルト」でダメージを270にしたメタルディフェンダーを当てることを積極的に狙っていきたいです。

最悪、棒立ちの「オリジンパルキアVSTAR」などをバトル場に縛ってLOを狙いましょう。

■ブリジュラスex

相性:五分

相手の「ブリジュラスex」に220ダメージを与えるとレイジングハンマーの300でカウンターをくらうため、これを躱す必要があります。

逆に、相手には自分の「ブリジュラスex」に220ダメージを与えるしかない状況を作ることが重要です。

以上より、以下のようなプレイングが有効になります。
・ベンチのポケモンを狙う(「テツノツツミ」「ボスの指令」が重要)
・自分のベンチにも「ブリジュラスex」を育てる(相手の「テツノツツミ」をケア)
・相手の「ブリジュラスex」にレイジングハンマーで80ダメージを与え、次のターンにメタルディフェンダーで220ダメージを与える

相手のデッキに「オリジンディアルガVSTAR」が採用されている場合は、相性的に微不利寄りです。「オリジンディアルガVSTAR」にエネルギーがたくさんつくと勝てなくなるため、「オリジンディアルガV」を早急に始末することが重要です。

「ネジキ」は「ナンジャモ」で祈るくらいでしかケアできないので基本的には諦めましょう。


【6. さいごに】

最後まで読んでいただきありがとうございました!

投げ銭方式とさせていただいておりますので、もし今回の記事に少しでも価値を感じた方がいらっしゃれば、お心添えをいただければ幸いです。

質問はTwitterのDMで受け付けておりますのでお気軽にどうぞ。
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