【CL2024札幌6-3完走】プライムキャッチャー型ハピナスマシマシラ デッキ解説【全文無料】
【0. はじめに】
しらいし(@shiraishi_poke)と申します。2020.8頃からポケカをプレイしており「チーム千里眼」というチームに所属してWCS出場を目標に頑張っています。
また、ポケカ関連で以下のコンテンツを発信しています。
今回は先日参加したCL2024札幌で6-3だったハピナスマシマシラのデッキ解説記事を書かせていただきます。
本当は書く予定はなかったのですが、思ったよりもこのデッキタイプで好成績を残した方が少なそう(Day2に行った方がいない…?)なのと、世の中のレシピと差別化できる点がありそうなので筆を執らせていただいた次第です。
全文無料ですので最後まで読んでいただけると嬉しいですし、少しでも皆様の参考になれば幸いです。
【1. 当日の成績】
ポケモンが育たずに試合にならない、ということはありませんでした。
不利対面である<レジドラゴ>、<ロストタケルライコ>、<サーナイト>に勝てたのは正直噛み合いが良かったです。
負けた3試合は微不利対面の<ミライドン>がとてつもない速さでサイドを取り進めてきたのと、練習していなかった2つのデッキタイプに順当に隙を見せてしまいました。
【2. 環境分析】
CLのDay1はシティリーグの分布と殆ど同じになる傾向があるため、今回も参考になると考えました。
4/29~5/2のデータは諸事情(自分の練習を優先した)で無いですが5/2時点で概ね以下のような分布になっていたと思います。
<リザードン>だけはCLで流石にもう少し増えると思いましたが、実際このくらい少なかったと思います。<ドラパルト>はおそらく20~25%くらいまで落ちており、代わりに<ドラパルト>に強い様々なデッキが増えていたように感じました。
【3. デッキ選択の経緯】
全体の約50%を占める<ドラパルト>と<ルギア>に高い勝率を出しつつ、他のデッキタイプに対してもある程度勝てるデッキを選択するべきだと考えました。
前提としてすべてのデッキに五分以上に戦えるデッキは無いと思っているので、ある程度優先順位付けや取捨選択は必要です。
そんな中で私の候補デッキは以下の5つでした。
結果的に、<ドラパルト>に高い勝率を出しつつ、「オーガポンいしずえのめんex」を採用するだけで多くのデッキタイプと戦えるようになった<ハピナスマシマシラ>を選びましたが、他のデッキの懸念点を列挙します。
ちなみに、Day2にもし進むことができたらDay2は<リザードン>を使ったと思います。というのも、Day1で実際に卓を眺めていると<ドラパルト>や<ルギア>は特別多くなく、<ロストバレット><ロストギラティナ><ミライドン><サーナイト>など様々なデッキタイプが存在していたように感じたためです。
ちなみにちなみに、ハピナスマシマシラを初めて触ったのはCLの3日前で、レシピが完成したのは2日前です…。(前日はポケカできませんでした)
【4. デッキレシピと採用理由】
今回のデッキレシピはこちらです。
※採用理由は特徴的な箇所のみ&ざっくりとさせてください。
■ポケモン
・マシマシラ
4匹ベンチに並べることは殆どなく、「すごいつりざお」も採用しているため4枚ではなく3枚としました。
・オーガポンいしずえのめんex
対<リザードン>にプランで勝つことが難しかったため採用しました。各対面の解説にて後述しますが、「ウガツホムラex」などが採用されていなければ場に出すだけで大体勝ちます。
対<ルギア>でもメインプランに組み込むことができ、有象無象のデッキタイプに対しても幅広い活躍を期待できます。
■グッズ/ポケモンのどうぐ
・改造ハンマー
対<ルギア>において「テツノカイナex」についた「レガシーエネルギー」を割るために採用しました。
最初は4枚採用していましたが、<ルギア>以外の対面で手札に嵩張って「ハピナスex」のおんがえしのドロー枚数が減ってしまうことや、「プライムキャッチャー」や「オーガポンいしずえのめんex」を使うことで「レガシーエネルギー」以外のエネルギーは割らなくても十分勝てると判断して1枚採用としました。
・プライムキャッチャー
今回のコンセプトのひとつであり、ACE SPECです。
ACE SPECの他の候補は「ヒーローマント」「サバイブギプス」「ポケモン回収サイクロン」で、どれも「ハピナスex」の耐久力を活かすためのカードです。
ですが、耐久力を活かす方針は以下の理由で無しとなりました。
<ロストギラティナ>を厚く対策するなら「ヒーローマント」は十分採用圏内だと思います。(2パンを3パンにできる可能性があるため「サバイブギプス」よりは「ヒーローマント」の方が良さそうです。)
前置きが長くなりましたが、対戦中に起こりがちな「後1ターン足りない」という場面で耐える(ターンをもらう)のではなく、先に相手のベンチのポケモンをきぜつさせてサイドを進めるプランを採用し、そのためにACE SPECの枠を使いました。
「チラチーノ」などの相手の重要なポケモンを狙ってきぜつさせることで本質的には1ターンもらう以上の仕事をすることもあります。
4枚採用の「ペパー」でサーチできたり、「ナンジャモ」と合わせて使えるのも嬉しいです。
■サポート
・アクロマの実験
このデッキには山札からカードを手札に加えるサポートが「ペパー」と「ナンジャモ」しかなく、たくさん山札を引ける、いわゆる強いドローサポートを採用したいと考えました。
「博士の研究」は最も強力なドローサポートですが、このデッキはトラッシュしたくないカードが多く、万が一トラッシュしてしまった場合のリカバリーがそこまでできないため、採用には至りませんでした。
サポートではありませんが「かがやくゲッコウガ」(と「カイ」)も検討しましたが、かくしふだで2枚引いてもせいぜいボールやエネルギーを引くだけで何の解決にならないことが多かったため、採用には至りませんでした。エネルギーは手貼りする方が遥かに優先度が高いですし。
確定で山札を5枚見ることができ、使えなくなるリソースも最小限であることから「アクロマの実験」を採用しました。「ボウルタウン」を採用していない分「キャプチャーアロマ」を2枚採用していますが、同じ初動札として考えるのであれば「キャプチャーアロマ」を「アクロマの実験」に変えるのも一案です。
■スタジアム
・エイチ湖
「ガチガチバント」と合わせて「ハピナスex」の実質HPを350にします。
これによって「リザードンex」のバーニングダーク(330ダメージ)や「マキシマムベルト」を付けた「ギラティナVSTAR」のロストインパクト(330ダメージ)を耐えることができます。
このレシピでは「ヒーローマント」や「サバイブギプス」といった耐久力を大幅に上昇させるポケモンのどうぐを採用していないため、そこを補っています。
【5. 各対面解説】
■ドラパルト 有利
「ハピナスex」と「マシマシラ」をたくさん並べたら大体勝ちます。
アドレナブレンのダメカンは「ドラメシヤ」「シャリタツ」「ネイティオ」といったHPが低いポケモンに乗せておくのがオススメです。「ドロンチ」は「ドラパルトex」に進化されると乗せたダメカンが無駄になってしまうケースがあります。
■ルギア 微不利~五分
まずは「ハピナスex」で戦い、「チラチーノ」が「ハピナスex」をきぜつさせたら「オーガポンいしずえのめんex」で「チラチーノ」をきぜつさせてそのまま押し付けていきます。
「オーガポンいしずえのめんex」にダメージを与えられるのは「ルギアV
」「チラチーノ」「テツノカイナex」「オーガポンいどのめんex」ですが、
「チラチーノ」以外は「マシマシラ」と合わせて受けきれるため、「チラチーノ」を優先的に気絶させていきます。
「テツノカイナex」がごっつあんプリファイでこちらの「マシマシラ」を2匹きぜつさせるとかなり苦しいサイドレースになるため、「テツノカイナex」についた「レガシーエネルギー」は「改造ハンマー」で割ります。
「チラチーノ」にエネルギーを付けさせないことが最初の目的ですが、「テツノカイナex」も脅威であるため、どちらの線も消すために「アーケオス」を先に狙う場合もあります。
■リザードン 有利
「オーガポンいしずえのめんex」を場に出したら大体勝ちます。
割り切ってもよいと思いますが、「ウガツホムラex」の採用を考慮して「ハピナスex」を一応育てておくのもアリです。
■ロストギラティナ 微不利~五分
「マシマシラ」をうまく使えるかがポイントです。
相手は「マシマシラ」を「ウッウ」や「ヤミラミ」で狙ってきますが、その際は場にダメカンが残らず「チェレンの気くばり」を使えなければこちらがじわじわと削られてしまいます。まずは「ハピナスex」でダメージを受けてから「マシマシラ」をベンチに展開するようにします。
「ギラティナVSTAR」は「ハピナスex」をワンパンすることが可能ですが、スターレクイエムは一度きりで、ロストインパクトも「マキシマムベルト」が付いていたとしても「ガチガチバンド」と「エイチ湖」で耐えることができれば「マシマシラ」でダメカンを返しつつ相手のリソース切れを狙うことができます。
■ロストバレット 五分~微有利
<ロストギラティナ>と同様に「マシマシラ」をうまく使えるかがポイントです。(割愛)
「ハピナスex」をワンパンできるポケモンは「トドロクツキex」くらいですが、くるいえぐるをした場合自身のHPが30になるためそこまで脅威ではありません。
「テツノカイナex」で「マシマシラ」を狙われるのが危険なためしっかりと「ハピナスex」を押し付けましょう。
■ミライドン 微不利
後攻1ターン目から「テツノカイナex」のごっつあんプリファイでサイドを2枚取られると大体負けます。
「ハピナスex」も「ライチュウV」のダイナミックスパークでワンパンされやすいです。
逆に、相手が少しでも出遅れると「ハピナスex」で耐えつつ「マシマシラ」のアドレナブレインと組み合わせて毎ターン相手のHPが200~230のポケモンをきぜつさせることができます。
■サーナイト、パオジアン、サーフゴー、ゲッコウガ、タケルライコ 不利
青天井系や弱点相手は大体勝ちません。
■カビゴン、ピジョット 不利
「マシマシラ」がバトル場に縛られるため大体勝ちません。
基本超エネルギーを採用すると「マシマシラ」がワザを使えるようになるのでチャンスが生まれます。
■有象無象 五分以上
耐久力が非常に高いうえ、特性を持っているポケモンに対しても強いため、色々なデッキタイプとしっかり戦えるのではないでしょうか。
■ハピナスマシマシラ 五分~?
いわゆるミラーですが、相手には「チェレンの気くばり」と「ポケギア3.0」が4枚ずつ採用されており、ACE SPECは「ヒーローマント」か「サバイブギプス」の想定です。
「マシマシラ」のアドレナブレインをたくさん使った方が勝ちます。
つまり、相手よりも先に「マシマシラ」をベンチにたくさん並べるか、相手の「マシマシラ」を先に枯らせばよいです。
「オーガポンいしずえのめんex」を押し付けたら一見完封できそうですが、相手の「マシマシラ」のアドレナブレインできぜつしてしまうため、こちらもまずは「ハピナスex」で手札を整えながら戦うのが良さそうです。相手の「マシマシラ」が枯れたタイミングで「オーガポンいしずえのめんex」を押し付けると勝てます。
相手も「ヒーローマント」や「チェレンの気くばり」で耐久してきますが、「オーガポンいしずえのめんex」や「すごいつりざお」のおかげで五分以上に戦えるはずです。
【6. さいごに】
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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