【選挙戦振り返り】初の切り抜き動画制作で意識・苦労した点
こんにちは。チーム安野のシライユウキ(@shirai3des)です。
色々とありまして最終盤に動画制作チームとしてお声掛けいただき、参加させていただきました。
選挙戦が終わってから3週間余りが経過し、だいぶ遅くなってしまったのですが、今回の自分が担当した動画制作について振り返り記事を共有させていただきます。
参加の経緯
お声がけをいただく前にも、地元・伊豆大島に街頭演説に安野さんが訪れることになったときや、葛飾・柴又帝釈天での清水国明さんとの合同街頭演説後の配信などを個人で切り抜き動画として上げていました。
(公式さんでも一部アップされたので見覚えある方もいるかも)
街頭演説だけではなく個人演説会にも足を運んだり、毎晩のYouTubeライブに顔を出していたところ、7月2日の配信終了後にX(旧: Twitter)のDMに連絡をいただきチームに参加することになりました。
切り抜き動画の制作にあたって
残された時間が3~4日間と「発信可能な時間がとても限られている状態」でのチーム参加。
「どうすれば効果的な動画作りが出来るのか」を脳をフル回転させながら考えた結果、即席で配信チャットのデータから以下の分析をしながら切り抜きポイントを探すことにしました。
・ワードクラウドの作成
・チャット数が多かったポイントの可視化
本当は配信の自動生成字幕からいい感じのポイントをピックアップもしたかったのですが、残された時間を考えると自分の実力では現実的じゃないと考え、上記の2ポイントを分析してくれるプログラムをChatGPT(perplexity経由)で作成しました。
ワードクラウド
まずYouTubeライブのアーカイブからチャットのデータを入手するのにどういう方法を使おうか検討した結果、このようなライブラリを発見しました。
YouTube APIを叩くことなくデータが取得できるので、これを利用してチャットデータを抽出することに。
また、ワードクラウドを作成するときにはテキストマイニングといって特徴語の抽出を行うのですが、従来の手法ではそれをMeCabなどの形態素解析エンジンを用いるところを今回はGoogleの開発する大規模言語モデル『Gemini 1.5 Pro』を使用しました。
チャットデータを処理するときに使ったプロンプトは以下の通りです。
以下の日本語テキストを分析し、ワードクラウド作成に適した重要なキーワードとその重要度(1-100の数値)のリストをJSON形式で返してください。以下の手順と条件に従ってください:
1. テキストの前処理:
a. 不要な文字列(特殊文字、URL、絵文字など)を削除する
b. Unicode正規化を行う
c. 全角英数字を半角に変換する
2. テキスト分析:
a. テキストを意味のある単位に分割する
b. 単語を原形に戻す
c. 一般的な日本語のストップワード(助詞、助動詞など)を除去する
3. キーワード抽出:
a. 少なくとも200個のキーワードを抽出する
b. 重要度の範囲を1から100まで広く使用し、できるだけ均等に分布させる
c. 単語、フレーズ、固有名詞など、様々な種類のキーワードを含める
d. 重複を避け、できるだけ多様なキーワードを抽出する
e. 出現頻度、文脈、および全体的な重要性を考慮して重要度を決定する
4. 結果の出力:
以下の形式でJSON形式で返答する:
{{
"keywords": [
{{"word": "キーワード1", "importance": 100}},
{{"word": "キーワード2", "importance": 99}},
...
]
}}
テキスト:
プロンプトではJSON形式の返答を指定していますが、Geminiは余計なテキストを含む応答を返すことがあり、その場合後続の処理がエラーを吐いていました。
これについては最近知ったのですがGemini 1.5の「JSONモード」を使うことで回避できそうです。
7/3の中島聡さんとの緊急対談のチャット欄を分析し、そのデータをもとにワードクラウドを作成したところ以下のようなものが作成されました。
音声トラブルがあったことがピックアップされていますね(苦笑)
後述していますが、この日の配信は自分が裏で担当していたので反省点のひとつです、、、
このように話題に上がったポイントを可視化することで、切り抜き動画を作るときの目安にすることができました。
先ほどのデータをもとに作ったのが上記の切り抜き動画になります。
チャット数が多かったポイントの可視化
これは先ほどダウンロードしたデータをただ時系列ごとに集計しただけです。
そこまで特別なことはしていないので詳細は割愛…でいいですよね()
この作業はPythonを使わなくてもGoogleシートや、Excelでも対応出来ると思います。
編集面での意識
フォントの色など一部は指定があったものの、それ以外の画面構成などは特に指定がなかったので比較的自由にやらせてもらいました。
自分がテロップ入れした動画ではテロップのフォントに
ニタラゴルイカ (Adobe Fonts)
という、タイプラボ社製のフォントをメインに使いました。
このフォントはよくニンテンドーのゲームで使われており、
最近のポケットモンスターシリーズのUIで見覚えのある方も多いと思います。
そのため、可読性も良くてショート動画を視聴する層に親しみのあるフォントということでこのフォントを軸に。
また安野さんひとりではなく、対談やチーム安野のみなさんが登場する動画においては画面分割のレイアウトも考えたりと非常に楽しく作業できました。
個人的に『育成型都知事候補』の動画はうまく編集ができてお気に入りの一本です笑
YouTubeライブのサポート
もうひとつチーム安野のなかでお手伝いしたことがあり、それが対談系のYouTubeライブのサポートです。
7月3日に行われた中島聡さんとの緊急対談
7月6日に有楽町で行われたマイク納め街頭演説
そして、その後に行われたひろゆきさんとの緊急対談
上記の3つの配信を、現地でカメラの反対側からサポートしていました。
普段、自分自身でも配信したりリモート収録をやってたので
「いつも通りやれば行けるっしょ!」
と、臨んだところZoomとGoogle Meetは少し使い勝手が違ったようで…
所々で音声トラブルや映像トラブルが発生してしまい、申し訳ありませんでした🙇♂️
ここについては自身の反省点でもあるので、もっと経験を積んで次に機会があるなら改善する必要がある点です。
編集が大変だった動画
切り抜き動画だけではなく、撮影した動画の編集も担当させていただき、
3~4日間の活動で10本ほどの動画を編集させていただきました。
その中でも一番編集が大変だった動画がこちらの動画。
7月6日に投稿されたポスター100%を達成した瞬間の動画。
いろんな視点からの動画が届き、どの動画をどう組み合わせるか。
素材が多くあったが故に取捨選択に迷いつつ、しかも公開までに時間をそこまでかけられない状況。
徹夜の状態で脳みそをフル回転させて編集したことをよく覚えています。
元の素材を処理無しで使うのは難しい部分もあったため、風音などのノイズ処理も可能な限りかけたり、視聴者の方に楽しんでもらえるような編集も心がけました。
昔買っていたプラグインがいくつかあったおかげで、短い時間ながらもベストは尽くせたかなと思います。
(地上波でも使われていて嬉しかったです笑)
投票日
この日はSNSとかで何か発信ができるというわけでもないので、プライベートな用事をいくつかこなすことに。
そうしたらチームの集まれる人が集まって開票を迎えるということだったので、せっかくならということで現地へ。
まったりとした集まりだと思っていたので、特に何も用意せず向かったところ予想外にガチガチの振り返り会が発生してびっくり笑
大学時代に授業でお世話になったコンサルファームを思い出しながら、順番が来るまでに内容をまとめました…が、チーム安野のnoteにはおそらく含まれていないのでここに簡単なものを。
これまでSlack越しでやり取りしていたみなさんと対面でお会いできて嬉しかったです。
完全に異色なポジションだったのでお話しできた方が多いわけではありませんが、あの場に立ち会えただけでも自分にとっては貴重な経験です。
最後に
ここまでほぼ勢いで書き上げたので前回のnoteと比べて、構成などボロボロだと思います…
Claude 3などを使って校正するのも考えたのですが、自分の頭から出てきた言葉をありのまま書き記すことにしました。
今回のチーム安野としての活動ですが、元々知り合いとかではなかった自分が関わることができたのは、やはり『積極的な参加・発信』の結果だと思います。
街頭演説に足を運び、スタッフの金子さんに声をかけたところから色んな歯車が回り始めたのかなと。
吉祥寺で『ぜひ島しょ部にも訪れて現状を見てみてください』ということを伝えていなかったら、きっと伊豆大島に行くこともなかったでしょうし、ポスターマップが100%になる可能性も低かったと思っています。
(各島を周った様子は金子さんのnoteに記されています)
大学時代…もっといえば高校時代から、SNS運用や画像編集、写真、動画制作など色々な活動を経験してきた積み重ねが今回それなりに活かせたと思います。
自分にチーム安野として次の機会があるのかはわかりませんが、
もしもまた関わることができるのであれば、そのときは今よりもパワーアップして、より一層力になれるように日々スキルアップをしていきたいです。
とても刺激的な日々を過ごすことができた3~4日間でした!
安野さん、チーム安野のみなさん、とても貴重なプロジェクトの最前線に関わらせていただき本当にありがとうございます!この経験は今後の人生の糧にします。
そして、また機会があればご一緒出来たら嬉しいです!
そして予想以上に長くなってしまったこの記事を最後まで読んでくださった画面の向こうのみなさんもありがとうございました!
今後の予定は未定ですが、自分にできることを着実に一歩ずつやっていこうと思います。
動画編集・サムネイル制作など、お仕事も募集しているのでご相談あればお気軽にX(@shirai3des)のDMまでご連絡ください!