「傍観者」でいるのは嫌だから出来ることをやってみる
26歳という年齢になって迎える選挙。
これまで選挙に対して無関心だった…わけではないけど、これまでの自分を振り返り、今回の東京都知事選2024への向き合い方。そして急にSNSで政治や選挙に前のめりになっているのか。なぜこのような変化が起きたのか、そして安野たかひろ氏を支持するに至った理由について、少しnoteを書くことにしてみました。
まず、26歳という年齢に達し、もはや「関係ない」存在ではいられなくなったことが大きな要因です。18歳で地元・伊豆大島を離れて上京し、大学を卒業してからはフリーランスとして社会人生活をスタート。色々と悔しい思いをしながらも、東京という巨大都市で生活する中で、都政が東京都だけに留まらず良くも悪くも私たちの暮らす「日本」という国の日常生活に与える影響の大きさを実感するようになりました。
特に、今回の都知事選は非常に重要な意味を持っています。コロナ禍が落ち着いてからのここ数年、そしてこれからの4年間は、AIを始めとする技術革新が急速に進む時期だと私は確信しています。2024年現在、AIの進化は目覚ましく、私たちの生活やビジネスに多大な影響を及ぼしています。すでに日常生活において欠かすことのできないツールの1つになり始めている方も少なくないのではないでしょうか?。このような急速な変化の中で、日本だけではなく世界の中でも影響力をもつ「東京」のトップが、どのような方向性を持って都政を運営していくのかは、非常に重要です。
今回の東京都知事選挙では、なんと56名が立候補。正直、半分ほどは本気の立候補なのかは疑問が残りますが…それでも過去最多の立候補者数ということに違いはありません。
告示日前後から立候補者の政策や経歴、発言などを調査した上でこれからの東京の4年間を任せたいと思った候補者の方を支持することに決めました。
現職・小池百合子氏や、色々と物議を醸している蓮舫氏、ショート動画や切り抜き動画で一躍ブームを巻き起こした前安芸高田市長・石丸伸二氏などいわゆる"ビッグネーム"揃いの中で、安野たかひろ氏の政策に注目しました。
安野氏は、AIエンジニア、起業家、SF作家(実は芸人も…)という経歴を持ち、「テクノロジーで、誰も取り残さない東京を作る」というビジョンを掲げています。そして、彼の政策には、AIやテクノロジーの進化を見据えた具体的な提案が多く含まれています。
例えば、東京西部・島しょ部を特区化した自動運転の積極的解禁やAIスタートアップの支援、ネット選挙の解禁などを政策として掲げています。これらの政策は、AIの発展がもたらす恩恵を最大限に活かしつつ、同時にこれからの少子高齢社会で生じうる問題にも適切に対処しようとする姿勢が見られます。
さらに、安野氏の「参加型マニフェスト」という取り組みに強く共感しました。このマニフェストは、100名以上の専門家の協力を得て作成されただけでなく、市民からの意見を随時取り入れ、アップデートしていく仕組みになっています。これは、AIとテクノロジーを活用して、より多くの市民の声を政治に反映させようとする試みであり、実際にこの一週間のなかでも政策のアップデートが実施されています。まさに「誰も取り残さない東京」を実現するための最適な方法だと感じました。
また、安野氏は選挙期間中に「AIあんの」というシステムを公開し、24時間体制でYouTubeや電話で市民からの質問や意見に回答する取り組みを行っています。これは、従来の選挙活動では実現できなかった規模のコミュニケーションを可能にし、より多くの市民の声を聞く姿勢を示しています。
6/27時点でYouTubeのAIあんのは累計4,000回の質問に回答、電話のAIあんのは公開から3日で500回の質問に回答と、通常の選挙活動では考えられないような回答数を記録しています。
このような安野氏の政策や姿勢は、AIの急速な進化に対応しつつ、市民の声を大切にする民主主義の新しい形、いわゆる「デジタル民主主義」の実現。そして、これこそが私が求めていた、これからの東京、そして日本の未来を左右する可能性のある政策だと確信しました。
これらの政策に共感し、今回の東京都知事選で私は安野たかひろ氏をチェックすることを決めました。ここまでなら、比較的いつもの選挙とあまり変わらないです。自分のいいな!と思った候補者に投票をして結果をただぼんやりと待つ。投票後に残るのは開票特番を見てガヤガヤ言うことくらい。
ですが、自分にも議員や市区町村長選挙の「被選挙権」が与えられるような年齢になった今回の選挙。「いつも通りでいいのか?」と思い始め、「応援」だけでなく「支持」や「支援」といった、より関与度の高いところまで行動を移すか。それを考えるためにも、初めて自分の意志で「街頭演説」に足を運ぶことに。実際に候補者の方の主張を聞き、お話をしてみて「応援」で終わって自分自身として後悔しないかを判断することにしました。
実際、足を運んだ結果としては「支持」に自身のスタンスを変更。これは安野氏とお話をしたことだけではなく、周りのスタッフさんたちと交わした会話も影響しています。
しかし、この「支持」のスタンスはわずか1日で「支援」に変わることに。現地で伝えた『ぜひ島しょ部にも訪れて現状を見てみてください』という声がキッカケとなり、6月25日(火)の伊豆大島への来島・街頭演説へとつながりました。
まさに、安野氏の掲げる政策のひとつ「ブロードリスニング」、そしてアジャイルによるアップデートが行われた瞬間だと思います。(横文字の使い方あってないかもw)
この柔軟かつ機敏な動きを見て、私自身も急遽伊豆大島行きの船便を予約し、現地でのポスター貼りボランティアとして参戦することにしました。
この瞬間から私のスタンスは「支持」から「支援」に変化したと思っています。
この来島を機に、大島をはじめとする他の伊豆諸島の島々にもボランティアの方やスタッフさんがポスター貼りに足を運び、実際に現地に住む方からも知人を通じて「こっちにも貼ってくれたよ~」と連絡を受けました。島しょ部出身者として、少しでも貢献できたことは嬉しく思います。
正直、選挙や政治に関することをSNSを通じて発信すると煙たがられるのが現代の日本社会だと感じています。そして支持・支援を表明すると、他の候補者を応援する方から公には見えないところで攻撃をされるリスクがあるのも事実です。そのため、表立って活動をすることは決して楽なものではありませんが、それでも私は「できることをやってみる」という姿勢を貫きたいと思っています。それが民主主義社会に生きる市民としての責任であり、同時に特権でもあると考えるからです。
これからの4年間は、AIの急速な進化により、私たちの生活や社会が大きく変わる可能性があります。その中で、東京という巨大都市をどのように導いていくのか。その首長を選ぶという重要な岐路に立つ今、私たちには「傍観者」でいる余裕は無いと思います。一人一人が主体的に考え、行動することが求められているのです。
私の行動が、どれほどの影響力を持つのか分かりません。しかし、少なくとも「自分にできることをやった」と胸を張って言えるようになりたい。そして、その積み重ねが、より良い東京、より良い日本につながることを信じています。
これが、26歳の私が急に政治や選挙への関心を表向きに出し始めた理由であり、安野たかひろ氏を支持する理由です。そして、これからの4年間、そしてその先の未来に向けて、「傍観者」ではなく「参加者」として、今はただ自分にできることを精一杯やっていこうと思います。