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塩江修子に会いに行くために高松に行くぞ!!(R6/11/16~18)

塩江修子って誰?温泉むすめって何?

 『温泉むすめ』(おんせんむすめ)は、株式会社エンバウンドによる、日本及び台湾温泉地をモチーフにした地域活性クロスメディアプロジェクト。各地の温泉地をキャラクター化し、アニメーションや漫画、ゲームなどのメディアミックスが展開されている。(Wikipediaより抜粋)
 私は長い間、温泉むすめを応援している。私の旅行趣味も温泉むすめと結びつき、温泉むすめに会いに行くために温泉地に行ったりしている。温泉むすめは各温泉地の土地神様的な性質を持ち、関連グッズもその温泉地でしか買えない。温泉むすめをきっかけとして温泉に通うようになる人も増えていると聞く。
 さて、私は温泉むすめの中でも「塩江修子」というキャラクターが、本当に好きだ。文章で明確に「好き」と書くことでさえ、恥ずかしく感じる。私の温泉むすめにおける興味の8割は塩江修子にあり、ずっと塩江修子のことを応援し続けた。

おい、四国さ行ぐんだで!

 2024年10月21日、青天の霹靂の日。温泉むすめ公式Twitterが、塩江温泉での塩江修子の取り扱いをスタートしたことを発表した。身体が俄かに熱くなるのを感じた。11月1日から塩江温泉に、塩江修子が来る。半永久的に! 抑えきれぬ興奮をそのままに、翌日にはバスのチケットとレンタカーの予約を行った。
 2017年10月10日に塩江修子が発表されてから、7年越しの悲願である。行くしかない、行くしかない、行くしかない! 今行かなければ絶対、一生後悔する!! 塩江修子に会いに行くために高松に行くぞ!!

バスに乗り高松へ

 今回は高松まで夜行バスで行き、その後一日中高松市内を移動し、その日のうちに夜行バスで関東まで戻る。とにかく時間が無い。月曜日の昼から大学の授業があるので、それに間に合うようにしなければいけない。
 11月16日土曜日、この日はアルバイトが午後5時半まであった。帰宅後、食事、ちょっと寝た後、自転車で京浜急行の最寄り駅へ行く。横浜駅までは20分くらいで到着する。特急種別はまあまあ速く、予定よりも早く横浜駅に着いた。早く着いても良い。集合場所は横浜シティエアターミナル(YCAT)だが、京急のホームからはまあまあ複雑な経路で行かなければならないので、迷いながら行くことになる(2年前に行った際に乗ったバスは横浜駅を完全に出て、ビル街のど真ん中のバス停から乗せられたので、それよりかはマシ)。

ずっと案内してくれて分かりやすい

 YCATに到着する。エアターミナルと呼ばれる通り、ここからは主に羽田空港行の京急リムジンバスが発着している。午後9時半頃になると羽田空港行のバスは終了しており、横浜を経由する夜行バスの発着場となる。人が思いのほか多く、ベンチは全部埋まっている。おろされたシャッターの足元に座る人を見かけると、治安が悪い印象を受ける。立って待った方が良い。
 しばらく待つとコトバスエクスプレスがやってくる。高松だけでなく、松山・徳島・高知にも行くらしい。独立3列シートなので、3分の2で両端の席を獲得できる。結果は真ん中。真ん中の席はカーテンが無く開放的だが、個人的には狭いところの方がよく眠れる。

寝れない真ん中席

 今回も横浜で乗り始めてから足柄に到着するまで眠れず、モゾモゾしながらインターネットを見ていた。足柄から本格的に眠り始めた。
 と思えば3時頃に目が覚め、そこから1時間ほど眠ることができなかった。Googleで現在地を確認したら京都付近を走っていたらしい。しばらくしてからやっと眠気が来たので、その波に乗って5時半頃まで寝ていた。
 気が付いたら徳島県鳴門市あたりを走っていたらしく、高知行きの人たちはバスターミナルに付けていた高知行きのバスに乗って高知に向かった。その時点で午前6時だったが、まだ空は暗く、雨が降っていたのか地面と車体が濡れていた。眠れぬまま(降りる場所(高松駅)が終点じゃないので緊張していた)ラジオをずっと聴いていた。朝と言えど、車内はかなり暗く、光を放つ機械は人様の迷惑になりかねない。

高松駅周辺をウロウロ

 8時くらいに高松駅に到着した。ゴリゴリになった背中・腰・尻をほぐしながら、今回の旅行のスケジュールを確認する。9時半にレンタカーを借りに行き、19時にレンタカーを返す。まだ1時間半くらい時間がある。

オタクしぐさ

 前回来たときはそのまま駅前のうどん屋に入ったが、この日はなるべく現金を使いたくなかったし、朝なのに混んでいたし(これは前回来た時もそうだった)、結構前に高松で働いている知り合いから「あそこは観光客向けの店だよ」なんて言われていたし、今回は朝を高松駅の中にあるロッテリアで潰した。ン年ぶりにロッテリアに来たのでまるで勝手がわからない。とりあえず安めの朝ごはんを頂いた。運転中に眠くなっては困るので、向かいのセブイレでエナジードリンクも買った。

うまみ 有

 一応高松駅でやるべきことは済んだが、まだまだ時間がある。ゆっくり歩いてレンタカー屋に行こう。最寄り駅は高松琴平電気鉄道片原町駅だが、高松駅からでも全然歩いていける距離なので歩く。この日は11月とは思えないほど温かく、むしろ暑さすら感じる日だった。
 ことでん(高松琴平電気鉄道)は高松築港駅を出ると左に大きく曲がり、高松城のお濠のすぐ脇を通る。線路・即・濠。写真に映っているのは艮櫓と線路と濠で、どれほど近いかがよく分かると思う。高松城は天守が消滅しているので、艮櫓が一番目立つ建物になっていると思う。

お濠のキワまで線路があって面白い

バスが日3本しかないのでここからは車

 線路沿いにしばらく歩き、そこからはgoogleを参照しつつレンタカー屋に到着する。店員に挨拶をし、個人情報を書き込み、代金を支払う。2シーターのクルマを所望していたつもりだが、ホンダのライフを渡された。外付けカーナビも完備されていてまともに使える。ここから高松市内を往復して、観光を始める。

借りた車

 高松駅から南に約25km、塩江町とその中心部に存在する塩江温泉は、国道11号・国道32号・国道193号を経由して、1回も曲がらずに到着することができる。古くは「高松の奥座敷」と呼ばれていた温泉地であるが、道路の敷設によって随分楽に到達できるようになった。高松市街地から旧香川郡に入り、段々と標高が高くなり建物は低くなる。ついに建物はまばらになり車線は減りカーブが多くなる。旧香川郡に入った段階から「塩江」の文字が青看に標示され、13km、10km、8kmと段々近づいてくる。ついに最初の到着地、道の駅しおのえの距離が分かり始める。旧塩江町内に入ってからもしばらく車を走らせ、遂に道の駅に到着する。 塩江に来た。11月1日から、やっと塩江でのコンテンツ展開が始まった。7年待った。本当はもっと早くに来る予定だったが、卒論の中間発表とモロ被っていたので、11月17日になってしまった。まあ品切れしていたグッズの補充も完了した頃に来たので、丁度良いタイミングだった。そして……

試練のない日常なんて、あんこの入っていないお汁粉のようなもの!

道の駅しおのえの小さな売り場の奥に、塩江修子のパネルが鎮座している!!!

 本当に嬉しかった。2年前にも塩江に来たことがあったが、まさかこんなに目立つ場所に置いてくれるとは思っていなかった。もっと奥に展示されるだろうと思っていたが、ハア自分の事のように嬉しい。
 右隣にはファンの人々の「奉納」した日本全国の温泉むすめの缶バッヂが掲示され、左隣にはアクリルキーホルダーが売られていた。2種類とも一人2枚まで700円。4枚買った。
 道の駅しおのえは川沿いに位置している建物だが、1年半くらい前はその向かい側に「行基の湯」という温泉が存在していた。塩江温泉は行基が開湯し空海も足繁く訪れた温泉であるから、修子も仏教と深く関連しているデザインになっている。2023年5月くらいに行基の湯は改装のために休業しているが、進展はどうだろうか……橋に所々草が生えているが、これも架け直すのだろうか?

朽ちかけている

 しばらくすると温泉むすめのファンの人がやって来た。TwitterのDMで連絡をくれていたので待っていたのだ。ただ淡々と回ってもよかったが、こういうイベント事は参加したことが無いので心強い。クルマで颯爽とやってきてくれた。
 塩江温泉郷の施設を回るスタンプラリーが開催されており、一定金額以上の買い物や食事を行えばスタンプを押してもらえる。スタンプが貯まれば、道の駅でガチャガチャを行うことができ、当たりが出れば新しいデザインの修子の缶バッヂをもらうことができるらしい。
 塩江温泉郷は、国道193号線とその脇にあるダム湖の内場池がそのエリアとされている。塩江温泉は香東川の洪水で何度も失われているため、ダム湖ができるのは自然なことだろう(ダム湖の下に沈んだ源泉もあると思う)。まずは193号沿いの店に行ってスタンプを集める。
 ところで、塩江にはことでんバスが通っている。昔は2時間に1本くらいあったはずだが、今年の5月くらいのダイヤ改正で1日3本になってしまった。あまりにも少なくて使い勝手のあったもんじゃない。片道1000円くらいするので、今回は1日2750円のレンタカーを用いた。内場池沿いのポイントに行くのにも便利だし、大声で歌えるし、寄り道できるし。

スカスカ! でも増えるらしい

 光春堂は、国道沿いに位置するお菓子屋さんだ。ここで800円の食事を摂ると、スタンプと修子のコースターをもらうことができる。ロールケーキとドリンクを頼むと丁度800円になる。温泉むすめのオタクの人々は顔を見ただけで分かるらしく、同行者と2人で店に入ったら「温泉むすめセットですか?」と案内された。

できたて食べれるん最高や

 光春堂の裏にある蕎麦はなれUOTORAは、塩江の中でも特に人気な蕎麦屋らしく、我々が来た時点で店の外にも人が待機している状態だった。待ち時間は1時間ほどなので、その間に光春堂でスイーツを食べた。
 香川といえばうどんが有名だが、塩江に限っては蕎麦が有名である。イリコ出汁を使っためんつゆがあるらしいので、それを注文した。700円でスタンプとポストカードを貰えるが、空腹だったので1000円の大盛にした。終盤の丁度いいタイミングで蕎麦湯を出してくれて本当に助かった。

うますぎ

 胡坐をかいて痺れた足を痺れたままにしながら、車を停めてある道の駅に戻る。道の駅は常に人が多く、高松市民の休日のちょっとした出かけ先(あと多分国道193号を通って徳島方面に抜ける人々の休憩所)にもなっているのだと知る。常に車が出入りしているので車を出すのが大変だった。
 車を2分ほど走らせて、香東川の少し上流にある新樺川観光ホテルに到着する。塩江温泉郷のメインイベント・入浴の時間だ。ここで日帰り入浴をするとスタンプがもらえる。湯温は丁度良く露天風呂もぬる過ぎない。気持ちいいのでずっと入っていたらのぼせてしまった。塩江は美しい紅葉で有名な場所だが、今年は暑さが長引いたせいでまともに色づいていなかった。写真は新樺川ホテルとは別の場所だが、どこもこんな感じだった。微妙に黄色い。

どこもこんなかんじ

 その後は内場池沿いを走り、ホテルセカンドステージに行く。ホテル内の売店で500円以上購入すればスタンプを貰える。ここで土産物の和三盆キャラメルを買い(香川徳島は和三盆糖をめちゃくちゃ作っているらしい)、缶バッヂを2枚買い、スタンプカードを貰って次の場所へ進む。ダム湖と言えど、そこまで大きなものではないので、次の目的地であるハイパーリゾートヴィラ塩江もすぐ着く。しかしとにかく道が狭く、初めて「警音鳴らせ」の標識を見かけた。どれくらい鳴らしていればいいのかわからなかったので1秒くらい鳴らした。ブンブンとしばらく走らせてヴィラ塩江に到着した。

かなり最高

 ここで同行者がスタンプカードを失くしてしまったらしく、セカンドステージにあるかもしれないということで、しばらく待つことにした。20分ほど待って車が戻ってくる。セカンドステージの駐車場に落ちていたらしく、笑顔で帰ってきたので安心した。
 ヴィラ塩江でも同じく商品とアクリルキーホルダーを買い、スタンプを貰った。これですべてのスタンプを集め終わったが、まだ午後3時台だったので、少し寄り道をしてから帰る。しおのえふじかわ牧場は内場池の南端に位置している牧場で、道路の脇にホルスタインが並んで草を食べている。牧場の脇の売店ではアイスが売ってあり、超新鮮ミルクアイスを頂くことができる。ここは塩江修子スタンプラリーに協賛していない。

だいぶ美味かった

 じゅうぶん塩江を堪能したので、道の駅しおのえに戻る。ここで同行者と一緒にガチャガチャを引いた。結果はハズレだったが、ホットコーヒーを頂いた。超猫舌ながら数十分かけて飲み終わった。
 この後は高松に車を返しに行くだけだが、途中で気になった建物に寄る。ゆめタウン高松はゆめタウンの中でもかなり大きい方で、四国のゆめタウンの中ではおそらく最大規模のものだ。一回行ってみたかった。国道32号を北上していくと、ゆめタウンにつながる「橋」を見つけられる。国道の本線をオーバークロスして駐車場に誘導する力業だ。駐車場に降りるとすぐ国道側玄関に入ることができる、1階部分には巨大なスーパーマーケットが入居しており、うどんと徳島ラーメンを買った。スーパーだけでも非常に広いのに、その奥にも店が大量に入っている。Twitterで「ゆめタウン高松は都市」というツイートを見たことがあるが、本当にその通りだと感じた。少し探索してその無限の広さに恐怖し、1階のマンネケンでワッフルを2枚買って車に戻った。
 この時点で午後6時だが、ここから給油してレンタカー屋に返さなければならない。ほどなくしてガソリンスタンドを発見し、給油。100kmも走っていなかったので、600円しなかった。その後、レンタカー屋に返却。キズも無くそのまま解放された。

うどんが好きすぎる

 カバンがかなり重い。お土産を買い過ぎたが、私を喜ばせるための最後の儀式が終わっていない。香川に来てうどんを食べないのは偽物(テンプラ)の旅行だと思う。Googleで調べてすぐ近くにあったうどん屋に入り、鶏南蛮うどんを頂く。焼き鳥がうどんの中に浮かんでいる。太さがまばらなのでおそらく手で切っている。滅茶苦茶美味く、ホクホクした状態で店を出た。大きなカバンをかるっていたので旅行者だとバレてしまった。

油がツユに回ってだいぶ美味かったなあ

 その後は高松駅までアーケード商店街を通っていた。そろそろクリスマスも近いので、途中の天蓋付広場には巨大なクリスマスツリーも飾られていた。
 まだ食えるな……
 先ほどのうどんがかなり美味しかったので、上機嫌になって商店街の中のうどん屋に入り、かけうどんを注文した。初めてうどん屋のハシゴをした。かなり贅沢な行為だと思う。ツルッツルなので、喉と食道に一切引っかからずに胃袋に落ちていく。うどんをハシゴして2杯頂いたことで完全に整った。

うどんの腹を落ち着かせるために迎えうどんする

 その後は上がった体温を高松の夜の涼しさに当てて冷やし、バスのやってくる8時半を待った。やって来たバスは前半分は独立3列で後半分は2+2列シートになっていた。ガラガラのくせに後半分の窓側に回され少し不服だった(充電コンセントはあったので許した)。バスが出たら血糖値スパイクで一気に眠くなったので寝た。気が付いたら通路側の席に大男が座っており、窓側のこちらをかなり圧迫していたが、圧迫されている・狭い方が落ち着いて眠れるので、これはこれで良い。気が付いたら神奈川県内を走っており、空が白んで、6時頃に横浜駅に到着した。そのまま京浜急行に乗って、最寄り駅で降りた。駐輪場の料金は150円しかかかっていなかったのが驚きだった。7時頃に帰宅し、少し眠って、午後以降は大学へ恙なく通った。

おわり


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