【新人Vtuber向け】機材・権利関係・肉体錬成・基本アプリについて

 皆さん初めましてこんにちはおはようございますこんばんは!
 当記事では、これからVtuberになる/なったばかりの方向けの色々な情報をまとめたいと思います。
 今回まとめるのは、Vtuberを目指す人がよくぶつかる疑問と、活動を始める上でよく使うツールのご紹介です。

※わたしは3D界隈は詳しくないので、Live2Dでデビューする方向けの情報となります。

 配信で使うと便利なツールや素材サイトの紹介等は、別記事で行わせてもらいますね!

目次


【基礎知識・機材編】

Q1.Webカメラはどれにすれば良い?

A1.ぶっちゃけ安物でも良いです。わたしはロジクールの3千円くらいの物を使ってます。
 もしiPhoneを使っているのなら、iPhoneのカメラが使えるアプリ(アプリケーション編にて後述)もありますので、それでOKです。iPhoneのカメラはそこらの高額なWebカメラよりも高性能とは専らの噂。

Q2.マイクはどんな物が良い?

A1.基本的には①ダイナミックマイクと②コンデンサーマイクの2種類があります。少し特殊な③ヘッドセットや④ピンマイクについても後述。

  ①ダイナミックマイクはあまりオススメできません。
    指向性なので口を近づけないと音が拾えないので、配信中にマイクスタンドに固定して喋るのにはあまり向きません。声を拾えるようにブーストをかけるとノイズも増えてしまい、ノイズキャンセルをかけても聴きとりづらい声になります。
    但し指向性という特性上、周囲の余計な音を拾いづらいという利点もあるため、家族等がいる場合はこちらで口をマイクに近づけて喋るのも良いかもしれません。口が隠れる事によるモデルの口の動きの弊害は、Live2Dを動かすアプリ側でリップシンクをマイク音声に合わせるように設定して任せるという手もありますので。

  ②コンデンサーマイクはオススメです。
    音声をハッキリ拾いやすく、いちいちマイクまで口を近づける必要もありませんし、基本的に配信をする人はこちらを使っている印象があります。
    欠点として、音を拾い過ぎるため、あまり防音性が無い部屋の場合、部屋が広い場合は音が反響して聴こえる、家に家族がいる場合は家族のたてる生活音が聴こえる、近所を走る救急車やパトカー、バイク、選挙の街宣車の音等が乗ってしまう等の問題が発生する事があります。
    また、コンデンサーマイクは基本的にはオーディオインターフェースという外付けのハードウェアが必要です。
    USBマイクのタイプもありますが、あまり音質は良くないとも聴きます。ただそれでもダイナミックマイクよりは音をしっかり拾ってくれるそうですので、オーディオインターフェースを買うお金は無いけどコンデンサーマイクが使いたい、という事でしたらそちらを使うのも良いかと思います。
    また、どちらにしてもブレスノイズ(声を出した時に出る吐息によるノイズ)対策にポップガードはつけておきましょう。

  ③ヘッドセットはオススメしません。
    ヘッドセットは分類的にはダイナミックマイク(らしい)。
    はっきり言って、ヘッドセットのマイクの音質は殆ど最低限です。聴こえるけれど籠った声になるし、正直、魅力的な声の方であっても魅力が大分落ちますので、マイクを新しく買うお金が無い等の理由であれば仕方ありませんが、早めにマイクを新調しましょう。
    高いヘッドセットであればマイク機能も高性能なものもあるかもしれませんが、同じお金を出してマイクを買った方がより高音質になると思います。
    ただ、強いて言うならばゲーム配信などで視界の邪魔になりづらいというのは利点かもしれません。

  ④ピンマイクは動き回る時用のマイクですので、オススメがどうとかいう次元の話ではないですね。
    ちなみに分類的にはコンデンサーマイク(らしい)です。
    リングフィットアドベンチャーや3D配信をするために動き回る等の場合は、ピンマイクを使うかもしれませんが、こちらはわたしが使った事が無いので特に言える事はありません。
    とりあえず無線式を使えば、動き回りながらもしっかり声を載せることが出来るかと思いますので、そういった使い方が出来る点では唯一無二な感じがしますね。

Q3.具体的にどんなマイクが良い? 会社や型番を教えて!

A3.あまり詳しい知識が無いので、これに関しては詳しい方の解説記事等を見た方が良いと思いますが、わたしが使っているコンデンサーマイクのATシリーズについての解説をしますね。

   安くてそこそこ高性能! コスパ最強として有名なのが大体1万2千円程度で購入できるAT2020です。こちらは先述したUSB式のタイプも存在する“オーディオテクニカ”製の“コンデンサーマイク”です。
   少しだけ上乗せできるなら、AT2035.こちらはUSB式は無かったと思いますが、1万8千円程度で買えて、AT2020よりも高音質です。
   もしももっと出せるなら、ATシリーズでは3万5千円程度で買えるAT4040が一番オススメです。
   他の会社にも沢山良いものがあるとの事ですが、わたしが使っているのがAT4040で、他のマイクを持っていない事もあり、実感を持ってオススメできるのはATシリーズですね。

   尚、大前提としてマイクスタンドやマイクアームと呼ばれるマイクを固定するための器具や、ブレスノイズ対策のポップガードは必須ですので購入の際は忘れずに一緒に購入しましょう。
   もしそれらがセットになっている場合は追加購入は必要ありません。

Q4.オーディオインターフェースは何がオススメ?

A4.今現在使っているのが借りもののRolandのQuad-Captureなんですが、既に10年以上前の代物らしく品が無いので、有名な物とわたしが買う予定のものの2つを紹介します。

①“YAMAHA”の“AG03”。かなり多くの配信者がコレを使っているらしく、1万6千円程度とお手頃価格で買えるものと、3万2千円程度の物が存在します。
  とにかく使いやすい上に多機能でループバック機能なども完備しており、非の打ちどころがない、との話です。困ったらコレ! との事。

②“MOTU”の“M2”。ループバック機能がついているとの事で、AG03と違ってボタンやつまみの数も少ないので、パッと見た感じは今わたしが使ってるものと似ているので、こちらの導入を検討中です。
  なので詳しいレビューはまた後日になりますが、こちらもかなり良いものという話です。

※機材編・終了。追記する場合は記事最上部に更新日時を記入します。

【これから活動する方向け・肉体が欲しい!】

 先に一番大事なことをお伝えします。
 依頼を出した後に報酬を値切ったり支払いを渋ったり、分割払いの提案をするのは絶対に辞めてください。


 分割払いと伝えていた、納期が遅れたら報酬を〇〇円減らすと最初から伝えていた場合等、最初から相手の了承を得ていたなら話は別ですが、作品を貰ってから急に報酬を値切ったり急に勝手に分割払いにして満額渡さない行為はその報酬が入るのが前提で生活しているクリエイターさんに負担をかけますし、そもそも普通に詐欺行為ですのでお止めください。

 最悪の場合、訴訟を起こされてもおかしくありません。


 その程度の額で訴訟する人なんていないと思う人もいたりしますが、利益よりも騙した相手への復讐で訴訟に踏み切る例もあります。
 何度でも言いますが、依頼後に報酬を値切ったり渋らないでください。必ず、満額支払ってください。
 一人でもそういう事をすると、そういう界隈だと見られて他のVさんからの依頼をその人が受けてくれなくなったりします。というか実際にそういう例もあります。

 また、貴女の身を守るために、自分の肉体の権利関係はクリエイターさんに依頼を出す際に必ず確認してください。


 Youtube等の配信業としての利用の権利は渡されたけれど、他の権利はもらえていない場合は、例えばグッズ展開をする際はデザイン使用料としてその都度クリエイターさんに料金を支払う必要な場合があります。
 また、そういった場合はファンアートを描いてもらうのも本来は権利の持ち主であるクリエイターに確認をとらないといけない問題です。
 流石にファンアートを禁止するクリエイターさんはそうはいませんので大体は暗黙で認めていますが、あくまで自分の肉体のデザインの権利は自分には無い事を忘れないでください。
 そのため、クソコラと呼ばれる、貴方の顔等のパーツを切り貼りして他のキャラに貼り付けて遊ぶようなファンアートをクリエイターさんが嫌がってそういった物の禁止を言い渡す事もありますので、そういったファンアートも容認したいのであれば、事前にクリエイターさんからそういった用途が発生しても許す事の許可ももらっておいてください。

 また、貴方が元デザインを作った上で依頼を出した場合は元デザインの権利は貴方にあるかもしれませんが、そこに追加された小物や服、髪のグラデーション等のデザインはクリエイターさん側にあります。
 なので、もし担当クリエイターを変える場合や現モデルの改変を別クリエイヤーに依頼する場合は必ず担当してくださったクリエイターから許可をとってください。そのあたりの変更をする権利も既に買い取り済であれば問題ありませんが、担当変更後、元の担当者からそのデザインの権利は自分にある、と苦情が来てもめごとに発展するケースも存在します。

 このあたりの確認を怠ると、例え担当クリエイターが新衣装の依頼を納期を完全に無視して遊び惚けていたり、他の依頼を受けていつまで経っても連絡をよこさない等の状態になっても、、担当クリエイターが他のクリエイターに依頼を出すのを許可しないために新衣装が出せなかったり、最悪の場合は現在の肉体が使えなくなる(配信で使う権利自体は買い取っていても、FA等を描いてもらう権利や歌みた等で使うイラストにデザインを使うための権利は売っていない等の理由で配信以外のすべての活動を禁止してきた結果、転生する必要が生まれる)、というケースもあります。

 流石にこのケースはレアだとは思いますが、本当にあったケースなので、権利関係は後でもめないために必ず確認してください。

 ヤバいクリエイターに当たった場合は、担当した依頼を半年以上サボっていたにも関わらず、別のクリエイターに新デザインを依頼しても良いか訊いただけで激昂して潰してやる、今まで活動してきた成果の動画も全部消せ、と周りを巻き込んで騒いだケースもあります。マジです。
 なので「配信やファンアートを描いてもらったり、活動に使うイラストの依頼を別のクリエイターに出す許可」「仮に担当クリエイターがなんらかの都合で依頼が受けられなくなっていると依頼者が判断した場合、他クリエイターに現デザインを流用して新衣装や新デザインの依頼を出す許可」あたりの許可は追加料金を払ってでも買い取ったほうが良いです。ちゃんとDMのやりとり等もスクショして保存しておいてください。
 もし万が一、もめた時に相手がそんな許可を出していないと騒いだ時にそれを出すだけで話は終わりになりますので。

 暗い話から始まってしまいましたが、では本題です。

Q1.Vtuberになりたい!
モデルを頼みたいのだけど、誰に頼めば良い?
それと、相場っていくらくらい?

A1.モデルを頼む場合、2パターンあります。
   ①デザイン/イラスト担当(ママ)とLive2D担当(パパ)を分けるパターン。
   ②イラストもLive2Dも同一人物に頼むパターン。

   ①の場合の利点は、Live2Dに触ったことが無いイラストレーターさんのものでも、貴方の理想の姿でデビューできること。
   欠点は、Live2Dに詳しくない人がイラスト担当だと、Live2D担当の人がLive2D化のために必要なレイヤー分けと、正面からは見えないけど身体を動かすと見えないといけない部分等を追加で描き足す必要があり、作業工程が増えるので納期は延びます。また、新規衣装を依頼する際も同様にデザインをしたママと、新規衣装に動きを付けるパパの両方に連絡を取る必要があります。

   ②の場合は、両方を同じ人に依頼することで、今後の新規衣装の依頼等の際にママ1人に依頼するだけで済むのが一番のメリットでしょうか。

   尚、注意点として人によってはママやパパ呼びが嫌いなクリエイターさんもいますので、担当者の方には名前を出す際にそういった呼び方で良いのか確認はとりましょう。
   料金に関しては人によりますので明確にいくら、というのは言えませんが、イラスト立ち絵は1万~5万。Live2Dが3万~20万くらいでしょうか。大手企業の依頼を受けているような方だおt、もっと高い人もいるかもしれません。

   このあたりは本当に人によりますので、立ち絵もLive2Dも両方やって3万円とかで受けてくださる方等もいますが、高クオリティを求めるのであれば高額になるのは覚悟しておいてください。

Q2.頼むなら、大手企業のVを担当しているような有名な絵師さんやLive2Dクリエイターさんに頼んだ方が登録者やフォロワーが伸びやすそうだけど、実際どうなの?

A2.やはり有名なクリエイターさんが担当すると、担当した事をツイートしていただいた時などに宣伝効果はあるように感じます。
   但し、有名な方は当然ながら様々な依頼を既に受けている場合が多く、新たに依頼する場合は年単位で待つ必要がある場合がある場合が多いです。

   「流石に年単位は無いでしょ」と思う方もいるかもしれませんが、高クオリティなLive2Dを作るのには数か月かかる場合が多く、当然ながら先に受けた方を優先されますし、特急で頼むために高額な依頼料を出している方も多いですので、言い方は悪いですが、まだデビュー前で無名の個人からの依頼を優先する理由がありませんので、デビューは一年後になる、等は覚悟した方が良いです。

O3.有名な方で無くても良いので、高クオリティな肉体が欲しい!

A3.あまり有名でない方でも探せば有名なクリエイターさんに引けを取らない凄腕のクリエイターさんもそれなりにいますので、単純に高クオリティな肉体が欲しいというだけであればそういった方を探すと良いと思います。
   大手では無くても企業のVさんを担当したような方や、個人でも特に進んで依頼を受けていないだけで技術力のある方を探す場合は、例えばLive2Dの賞を何かとっているかとか、ポートフォリオ等を公開していればそういったものを確認し、その担当した方々がどういった活動をしているかを確認しましょう。
   稀に、高クオリティな他人の作品をポートフォリオとして紹介している詐欺目的の自称クリエイターも居ますので、担当した子が実際にいるか、そこでママやパパとして記載されているかの確認は必須です。
   また、絵師としては素晴らしい方でもLive2Dクリエイター経験は無い、逆にLive2Dクリエイターとしては素晴らしくても、貴方好みの絵を描いていない場合もありますので、好みの姿をした人がいても、必ず全てママが担当しているか、それともママとパパに分かれているかは確認しましょう。

   依頼を出す際は、デザインのイメージを伝えた上で、例としてその人の作品の何れかを選んで、こういった画風が好みなのでこんな感じの画風で、等伝えておくとより円滑に進むかもしれません。

Q4.肉体は後々に人気が出てから変えれば良い!
少しでも低予算で肉体が欲しい!

A4.自分で描けるならばそれに越したことはありませんが、動けるようにしようと思うとLive2Dの勉強が必要になりますので、そういった勉強が苦で無いのなら自作が良いかと思います。
   最悪の場合は静止画のままで活動している方もいるにはいますし、棒人間で活動している方もいます。
   流石にそれは嫌だという場合は、肉体だけ自分で作り、Live2Dは任せるという手もあります。
   格安で依頼を受ける人もいますが、酷い場合は他人のデータを勝手に持ち出して来て納品してくる人などもいますので、必ず依頼を出す相手のクリエイターの活動実績は調べましょう。
   過去には他の人の依頼で受けたモデルを別の人に売り渡したり、他のVのモデルをトレースして納品して、依頼者が気付いてクレームを入れたら自称クリエイターがそのままアカウントを消して逃亡したケースが散見されました。
   勿論、こういった人は少数で、多くの人は自分がモデリングした子供が出来るのが楽しみで純粋に安く受けてくれている人もいますので、あまり疑心暗鬼になりすぎるのもよくありませんので、Q3と同様に相手の活動履歴を確認してから依頼を出しましょう。

※肉体が欲しい編・終了。追記する場合は記事最上部に更新日時を記入します。

【アプリケーション編】

Q1.肉体は手に入れた!
さて、問題はどのアプリケーションを使えば良いの?

A1.Live2Dを動かすアプリケーションは色々あるのですが、今回は主に使われている物を紹介します。

  ①Vtube Studio【URL】https://store.steampowered.com/app/1325860/VTube_Studio/?l=japanese
    数年前まで主流だったFaceRigというアプリの実質上位互換。
    CPU負荷が比較的軽く感じます。気がするだけかもしれませんが。
    iPhoneのカメラと連動させる事で、高画質なカメラを使って、より細かい動きの表情の動きを画面上の肉体にさせることもできる。
    仮想カメラ機能の他、小物を出したり色々な機能付き。
    わたしもこちらを使っていますが、あまり複雑な機能が無い分、初心者はとっつきやすいです。

  ②PrprLive【URL】https://store.steampowered.com/app/1279610/PrprLive/?l=japanese
   基本的にはVtubeStudioとあまり変わらないが、こちらは光源の演出(灯りの設定ができて、光と影の表現)ができる他、画面内に各種演出が出来る事から配信で色々演出を入れたい人向け。
   歌番組のような色々な角度を映すという実際の歌のライブ番組を見ているかのような演出も可能なので、歌配信をする時はこちらを使うという人もいる。

  他にも色々ありますが、主に使われているのはこの2つです。

Q2.Live2Dアプリケーションの準備ヨシ!
配信ってどうやるの?

A2.“OBS studio”をダウンロードしましょう。
【URL】https://obsproject.com/ja/download
 こちらのサイトの“ダウンロードインストーラ”を選択し、アプリケーションの指示にしたがってダウンロードしてください。
 細かい使い方については、次の「新人Vtuber向け、必須ツールと便利ツールについて!」で紹介します。

※アプリケーション編・終了。追記する場合は記事最上部に更新日時を記入します。

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