低温調理を日本の食文化に。ゴールに向けたD2Cブランド「BONIQ」の挑戦。
シッピーノ株式会社のvisionである【『働く』を彩り、人生を豊かにする」】を、実際に体現されている方にインタビューするシリーズ第2弾です。今回は低温調理器「BONIQ(ボニーク)」を販売する株式会社葉山社中の羽田さんにお話を聞いてきました。
「BONIQ(ボニーク)」を選んだ理由は“味に感動した”から
低温調理器「BONIQ(ボニーク)」を選んだ理由は、味に感動したからです。自分はあまり料理をしない方だったんですけど、「料理しない自分が作ってもこんなに美味しくなるんだ」と本当に感動しました。
商品を販売するとしたら、自分が本当に良いと思えるかどうかが大切だと思うので、そこが選んだ理由になります。
あとは、WEBマーケティングに向いている商品だったという点もあります。世の中で「低温調理器」がまだそんなに知られていなかったので、コンテンツ化して発信していきやすいと思いましたね。レシピや栄養学を深掘りして、わかりやすく届けるということが情報発信の価値になると考えました。
例えば、予算が1000億円の企業が明日から急に低温調理器のコンテンツメディアを開設したとしても、いきなり上位で検索ヒットさせることは不可能ですよね。そういった意味で、自分たちがコンテンツを発信し続けた時に、サイトの価値はとても高くなり低温調理においてのリーディングカンパニーのポジションを担えると思いました。
満員電車に乗ることがストレスだった
働いている場所は自宅兼会社ですね。家の中で場所を区切って、出社するイメージです。
基本は1人で働いていて、WEBのコミュニケーションツールを使って、全部オンラインで仕事を進めています。物理的制約をなるべく無くすというか。起業したのが10年ぐらい前で、そこからずっとそのスタイルですね。
会社にサラリーマンとして勤めていた頃、そもそも通勤電車に乗ることがすごく苦痛でした。理不尽なことなんかもあって、それで辞めたんです。
人によっては家を出て、リフレッシュして働ける人もいると思いますが、僕は家でも働けるタイプだったので、満員電車に乗ってストレスを受け続けるなら、この時間は人生において無くした方がいいと思いました。
そういう理由で退職し、そのあとは、自宅でできるWEBマーケティングの仕事をやっていました。ブログだったり、アフィリエイト、コンサルもやりましたね。
WEBマーケティングでの売り方や、集客方法、アクセスの集め方など、そこで理解することができて、このスキルがあるんだったら、自分が本当に感動して良いと思ったものであれば、最高に良いビジネスになると思いました。それが物販で起業した背景ですね。
好きな場所で気分よく仕事をした方が、良い対応ができる
物販事業だと普通は事務所を設けて、人を雇うというやり方をするのですが、Web上で集客から販売まで完結させるビジネスの知識があったので、そのシステムを物販事業に取り入れることでオンラインでも運営できると確証を持っていました。
物販事業は、倉庫があれば営業や仕入、企画などの業務を簡素化することで事務所は不要になります。あとは全部オンラインで繋がっている状態にして、各自の場所で仕事を進めていくようにしています。
「バックオフィス」は10人ぐらいです。メール問い合わせ対応と電話対応、商社の対応、その他の事務作業をやっています。あとは「サポートセンター」、「物流業者」、この3つがあれば業務を回すことができます。
オンラインにしている理由は、自分が働く空間を整えて、気分がいい状態で仕事した方が最もパフォーマンスが高くなると思うからです。また通勤時間にかける時間を、勉強や運動する時間に当てることで日常的に成長することへ投資ができるようになります。
低温調理を日本の食文化にしたい
僕には、稼ぐためとか、好きだからという以前に、「低温調理を日本の食文化にする」という人生の目標があります。電子レンジが普及したように、5年後、10年後、どの家庭にも低温調理器がある未来を描いて逆算的に行動しています。
それが自分のゴールなので、そこに向かっていくために必要なことを日々やっているという感覚です。
ゴールを会社として持っていることも大事だし、会社にいる個人がゴールに共感できて、皆でそこに向かってるかどうかが、重要だと思います。
僕がスタッフを雇う時も、自分が描いている未来を説明した上で、一緒に働きませんか?と誘っています。ゴールに対して本当に共感してくれる人と、一緒に働きたいんです。
人生の目標のために生きているという感覚
いつもの前提として思っているのは、人生の目標に関係ないことはしないんですよ。低温調理を日本の食文化にするために生きているというか。
趣味の時間も同じで、料理や筋トレ、ゴルフ、サーフィンをいかに低温調理に繋げられるかという思考で過ごしています。
ゴルフやサーフィンなど、スポーツの枠組みで低温調理を組み合わせると、アスリートの栄養食という部分につながります。食トレをするアスリートが増えていて、その中で低温調理器を使ってくれる方もすごく多いんです。
プロサーファーやゴルファーと仲良くなって、スポーツを一生懸命やりたい、上手くなりたい人に、低温調理で作った栄養価の高いものを食べてもらったり、サポートしていくというのも大事な部分です。将来的に発信していく情報としても転換ができます。
トッププレーヤーが使っていれば、自ずとそこを目指す人たちにも浸透して行きます。
そういう発想で仕事ができれば、ゴルフやサーフィンをやってる時間も無駄じゃないなと思いますね。仕事のために趣味をやってるんだよねって(笑)
物事の捉え方を大きくして「人間としてやりたいことをやる」
仕事とプライベートという分け方をすると、絶対不幸になるんですよ。
僕もサラリーマン時代は、職場の自分と、家に帰った時の自分は違う人格と捉えて生きてたんですよね。朝家を出る時は「仕事の自分」、会社のオフィスを出た時は「素の自分」と思っていたんですが、その考えが仕事をつまらなくさせる根本原因だと気がつきました。
どちらの自分も素の自分じゃないとおかしな話じゃないですか(笑)
そこに気づいてからは、仕事とプライベートという概念ではなく、「人間としてやりたいことをやる」と考えるようになりました。
考え方が変わると価値観が全部変わってきます。仕事の捉え方も変わるし、生き方も変わってくると思うんですよね。そうすると、目の前の小さな不安に苛まれることもなく、ゴールに向かってで進んでいくというブレない軸が持てます。
僕はあと40年ぐらいしか生きれないけど、死ぬ直前はどうありたいか、さらに言うと死んだ後の世界がどうあって欲しいか、そういった大きな思考があって、その上でどんどん砕いていくと今日1日のやるべきことが見えてきます。
今日を視点として考えてしまうと思考が狭くなってしまいます。物事に一喜一憂して、感情が上がったり下がったり振れ幅が大きくなって、精神的にも苦しんでしまう。
だからこそ、物事を捉えるスパンの長さを大きくすることがポイントです。
購入者の成長に寄り添った情報を届けていきたい
今後目指していくところは、低温調理器を買った人が価値を受け続けられるような仕組みを作っていきたいと思っています。
通常、物販はお客さんが物を購入したら終わりですよね。僕が今考えてる価値というのは、もう一歩踏み込んで、低温調理を買ってくれた人が活用するための考え方をどんどん与え続けていくイメージです。「BONIQを購入したことが人生が変化したキッカケです」と言われることを目指しています。
購入のタイミングをスタートと考えて、購入者さんが学ぶことができて、購入した1年後には確実に何かしらの成長を遂げているようなフローを作りたいです。
ユーザーごとに購入したモチベーションが違うので、それに沿って細かくルートを作っていきます。例えば、アスリートが買ってくれた食トレの部分を伝えていく。低温調理を使って、パフォーマンスアップさせるための知識やレシピ、使い方をしっかりと届けていきたいです。
シッピーノは感覚が近くて付き合いやすい
シッピーノの方は感覚が近い感じがしますね。すごく付き合いやすいというか。
大手のサービスになると、何と言うか、画一的な感じになりますよね。
そういう意味で、仕事仲間というよりかは、色々チャットで聞き合ったりとか、自分の遊びの範疇の仲間に入っている人たちという感覚です。
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