シッピーノ社、 TēPs(テープス)事業を分社化し新会社設立。両社代表対談!
2022 年 4 月、シッピーノ株式会社(以下、シッピーノ社)は TēPs(テープス) 事業を分社化し、新たにテープス株式会社(以下、テープス社)を設立しました。これにともない、テープス社にはシッピーノ社の元代表田渕健悟が、シッピーノ社には新たに中島匠が代表に就任しました。
<プレスリリース>
シッピーノ株式会社 会社の新設分割と代表取締役社長交代のお知らせ
そこで、今回はシッピーノ社新代表中島匠とテープス社代表田渕健悟の就任記念対談を公開します。両社代表が、事業に対する想いと未来像、EC事業者に提供したい本質的な価値について語りました。(インタビュアー:広報増田)
Q.会社として大きな変革となりますが、どのような目的・意図をもって分社化にふみきったのでしょうか。
テープス社代表田渕健悟(以下、田渕):
まずは、フィードフォースグループ(以下、FFG)に参画した経緯からお話ししたいと思います。1 年ほど前に新しい事業(現 TēPs 事業)をスタートさせるという大きな舵取りをしました。新しい事業の立ち上げに社内のリソースを集中させる必要がある中、既存のシッピーノ事業の推進力が弱くなりがちであることを懸念していました。そんな中で知り合った FFG が、シッピーノ事業のバックアップを申し出てくれました。そうして、昨年 10 月に FFG に参画したところ、FFG からきてくれたのが中島さんです。中島さんはすぐにシッピーノ事業を力強く引っ張りはじめてくれました。事業ごとに会社を分け、よりスピーディな事業推進ができればと思ったことと、中島さんがより引っ張りやすい形にできればと思い、1 事業 1 会社に分けることにしました。
Q.中島さんは分社化と人事決定を聞いた時はどのように感じましたか。
シッピーノ社代表中島匠(以下、中島):
代表就任の内示をいただいたのは、全社的に発表される直前だったこともあり、正直驚きました。驚きはありつつ、もともとシッピーノを引っ張ることが期待されていることは感じていましたし、それは自分でもやりたいと思っていたことでした。名称が代表に変わっても、事業に対する想いやユーザーさんに提供したいことは変わりがないので、その流れの中で代表になったというイメージです。
ただ、立場は変わるので「意思決定をしなければならないという責任感」と「意思決定を任せてもらえると言う意味での自由さ」の両方があると前向きに捉えています。
Q.田渕さんは、これまで育ててきたシッピーノ社を中島さんに託す心情はいかがでしょうか。
田渕:全く心配していません。中島さんが参加してくれてからこの半年ほど、さまざまな面で事業を引っ張ってくれていることを実感しています。さらに以前からシッピーノ事業に関わっているメンバーも、中島さんを中心に、より事業を前に進めていくぞという気運の高まりを見せてくれているため、安心して託すことができます。シッピーノ事業の推進と現場は中島さんにお任せして、私は取締役として俯瞰的に見守りたいと思います。
Q.会社は「人」と言いますが、それぞれの初めて会った時の印象と一緒に仕事をしてみての印象をおしえてください(お互いに対して)。
中島:お会いする前、シッピーノ代表は「関西出身のサーファー」と聞いていました。私は片瀬出身なので「サーファー」のイメージはすぐできます(笑)。そこに関西出身がプラスされたら「IT の人」の中でも明るそうな方かなとイメージしていました。その後、お会いしてみてもイメージはそのままで「海の似合う爽やかな代表」でした。
一緒に仕事をしてみて感じていることは「田渕さんはアイデアマン」ということです。何事に対しても「こんなのあるよ」と情報を持っていらっしゃる。そして、それに対して「こうしたらニーズがあるんじゃないか」「もっとここを改善したらユーザーに喜んでもらえるんじゃないか」というアイデアをいくつも出せるところが凄いなと尊敬しています。なので、今持っている印象は「海の似合うアイデアマン」です。
田渕:中島さんに対しての第一印象は「頭がいい人だな。」ということでした。事業に対しての理解力であったり、物事を俯瞰的に捉える力に長けています。若いのに(代表就任時 25 歳)、事業の全体像を掴んで機転の利く対応をしてくれます。そして、事業を進めるための決断のスピード感やレスポンスの速さには驚かされます。
Q.それぞれ新しいスタートになりますが、どのような会社にしていきたいですか?
中島:シッピーノのユーザーさんにインタビューした時に「自動出荷シッピーノが無かったらそもそも EC 事業をスタートすらできていなかった。」という言葉をいただきました。これはすごく印象に残っています。シッピーノが、いい商品、サービスが世に出るきっかけになれるということが素晴らしいことだなと思いました。EC をバックアップする FFG もシッピーノもテープスにも共通することですが、「世の中にいいサービスをいかに出しやすくするか」ということが存在意義だと思っていますので、そこはひとつの芯として持ち続けたいと思っています。
田渕:私が一番初めに起業した「WEB の匠」は、WEB サイトやシステムを構築する会社でした。「ユーザーさんがやりたい!と思ったことは、何でも実現できるようにしたい!」と思ったのが起業の原点です。劇的ビフォーアフターの「リフォームの匠」のように、さまざまな技と材料、アイデアを駆使してユーザーさんの悩みを劇的に改善し、環境を変えるイメージで「匠」とつけました。(代表を引き継ぐ中島さんのお名前が「匠」という偶然にシンパシーも。)
そこから 10 年以上たちますが、その想いは今でもずっと変わっていません。シッピーノも TēPs も、こんなサービスを作ったら売れる、という発想からではなく、はじめにユーザーさんの悩み・要望があって、それを改善・実現したいという想いからうまれたサービスです。サービスの提供によってユーザーさんの業務の効率化をはかったり、働き方を改善できたり、ユーザーさんのやりたいことを実現できるようになることが本質的な価値提供だと思っていますので、今後もそれを続けて行きたいです。
組織のビジョンはシッピーノ社、テープス社ともに、
シッピーノ社の「『働く』を彩り、人生を豊かにする」を継承していきます。
それは、体制が変わろうとも組織として大事にしていきたいことも、提供したい価値も変わり無いからです。
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これからどんなことをシッピーノのユーザーさんに期待してほしいですか?また、5年後の未来をどのように描いていますか?
中島:先述した「EC をはじめやすくする」ということに軸を置きつつ、プラス α として FFG というグループの一員であることも活かして、もう一歩ユーザーさんの事業を後押しできる施策も提供していきたいと思っています。私自身、前職でアパレルのECの運営に携わっていたので、WEB 広告などを含めた「売上を伸ばすための施策」もトータルでお手伝いできればと思っています。
田渕:シッピーノユーザーさんに対しては、分社化によってこれまでに比べ、より一層価値を上積みできると思っています。お待たせしてしまっているユーザーさんの要望を踏まえた機能の改修などに対してもこれからよりスピーディにお応えできる、そんなスタートラインに立てたと思っています。
中島:今後、 1 - 3 人くらいの少人数でEC事業をおこなう事業者が増えていくだろうと言われています。そんな方たちに「少人数の運営ならシッピーノだよね。」と選んでいただけるサービスを目指したいと思います。組織としては「こうしましょう」という意見やアイディアが自発的に出てくる、「自走できる組織」にしたいと考えています。
TēPsのユーザーさんにどんなことを期待して欲しいですか。また、5年後の未来をどのように描いていますか?
田渕: TēPs はノーコードというのジャンルのサービスで、使いこなせば「何でもできる」「カスタマイズして何でも作れる」サービスです。小 6 の娘がよく Scratch というゲームで遊んでいるのですが、ノーコードツールの仕組みは実はこのゲームによく似ています。日本ではまだサポート無しで使いこなせる方のほうが少ない分野ですが、直感的に遊ぶ小学生の娘を見ていると、少し長い目で見ればノーコードツールが一般的に使われる領域になって、それぞれのユーザーさんが工夫しながらご自身で使いやすい仕組みを作っていくことが当たり前になってくると思います。ノーコードがどんどん、広がっていくことを確信しており、また楽しみにしています。
田渕さん、中島さん、ありがとうございました!
今後も新たな代表を迎えたシッピーノ社、新生テープス社にご期待ください。
【代表プロフィール紹介】
田渕 健悟(たぶち けんご)
2003 年に関西学院大学を卒業し、株式会社 CSK (現 SCSK 株式会社)に入社。
新卒時代の仕事をプログラミングし業務時間を短縮。空いた時間に上司や先輩から仕事を学び、同期約 200 人の中で、最も自分の裁量が大きい小規模の案件を扱う部署に配属希望を出し、その部署で独立のための知識を習得。その後、2005 年に株式会社ブルトアを同期と共に立ち上げ、取締役に就任。
2008 年個人事業主で屋号「Web の匠」をスタートし、2010 年に株式会社 WEB の匠(現シッピーノ株式会社)を代表取締役として起業。
2022 年 4 月シッピーノ株式会社 TēPs(テープス) 事業を分社化し、新たにテープス株式会社(以下、テープス社)を設立。シッピーノ株式会社 取締役 / テープス株式会社 代表取締役就任。
中島 匠(なかじま たくみ)
1996 年生まれ 25歳。神奈川県片瀬出身。地元の片瀬中学校から 桐光学園高等学校に進学し、2019 年東京大学(文学部行動文化学科社会学専修)卒業。
大学時代は社会問題の社会学を専攻。社会問題がメディアや政府の取り上げ方によって生まれるという側面に注目し、社会問題が構築されていく過程に強い関心を持ち、卒業論文では日本の違法薬物、具体的には大麻と覚せい剤の法規制の歴史をクローズアップして研究。
2021 年フィードフォースグループのグループ企業であるアナグラム株式会社に入社し、チームリーダーとなる。アパレル系スタートアップ企業のEC事業にも参加。
2021 年 11 月シッピーノ株式会社出向。2022 年 4 月シッピーノ株式会社代表取締役就任。
【企業紹介】
ECのバックヤード業務を効率化し
売上を伸ばす施策に注力するためのクラウドサービスを
提供します
「『働く』を彩り、人生を豊かにする」というビジョンを掲げ、EC 業界に向けたサービスを展開しています。
所在地:
神奈川県茅ヶ崎市中海岸 4 丁目 12986 番 52 サザンビーチヒルズ 5 F
■シッピーノ株式会社について
代表:中島 匠
ウェブサイト:https://shippinno.co.jp/
<提供サービス>
・ネットショップ自動出荷サービス「シッピーノ」https://www.shippinno.net/
・マッチングプラットフォームサービス「Sellers(セラーズ)」https://sellers.shippinno.net/
■テープス株式会社について
代表:田渕 健悟
ウェブサイト:https://teps.io/
<提供サービス>
・ネットショップオリジナルノーコードツール「TēPs (テープス)」https://teps.io/