違う、そうじゃない(”なんか体調悪い”はズルじゃなかった・22)
★ 私のせいですか? ★
息子のASDが分かった後、
専門家の方に一番最初に聞いたのは
「私が息子に厳しくしすぎたせいでしょうか?」
でした。
産まれた直後、授乳がうまくできずに痩せすぎたことや、
待望の一人目だったことで厳しく育てた事や、
幼稚園頃に”お母さん先生”できつい対応をしてしまったことなど
” 息子に悪いな ” と思っていた要因すべてが
” 私のせいで息子が発達障害になったのでは ”
という自責に繋がりました。
ネットで原因を調べて
「育て方の問題じゃない」、「親が悪いんじゃない」
と書かれている箇所を読んでも
” 追い詰められている親にはそう言うしかないんでしょ ”
ってヒネた見方をして信じられませんでした。
調べ上手な旦那さんも同じように言ってくれたのですが、
” 私のせいだ。できる子にしたくて無理させた。 ”
と思い込んで、暗くなってしまっていました。
同時に、
「 厳しすぎるのを止めたら、よくなるのかも。 」
という淡い期待もありました。
★ 違う、そうじゃない ★
専門家の方からは、
「 脳の中枢神経系の機能障害で、
お父さんお母さんの育て方の問題ではありません。
もちろん、お二人のお子さんですから
息子さんの中にお二人に似たところはあると思いますが、
お二人の育て方がどうのという問題ではありません。 」
と教えて貰いました。
やっとその言葉で自責の念から解放されました。
支えてくれる旦那さんとその話を聞くことができて、
本当によかったと思います。
★ やること ★
無駄に落ち込むのも責めるのもすぐ止めました。
「 息子が生き辛い状況を少しでも良くする 」
を一番大事な目標として
専門家、旦那さんと私、本人を1チームとして
正しい知識を得る事や
周りに理解&配慮して貰う事の重要さや
認知行動療法を使っての本人の変化などを学び&実践して
” 少しでも本人が辛くない生き方ができるように ”
と頑張ってきた1年弱でした。
問題児扱いされやすいADHDやLDのお子さんの場合も
同じように、周りの方の理解や協力体制が必要だと思います。
本人も周りも発達障害や、その特徴などを理解したうえで
互いを受け入れる社会であって欲しいと願います。
また、息子は中学校一年生でASDが判明しましたが、
私達が子供だった時代にはASDという言葉もなければ、
発達障害という言葉も知られてなかったように思います。
大人になってからうつ病などを患って病院に行ったタイミングで
発達障害に気付かれた方も多いと伺いました。
発達障害の生き辛さは
本人が隠して&我慢して&改善することではなく、
互いに理解&許容しあうことが大事なんじゃないかなと
改めて考えました。
仕事上で「あいつは〇〇だから使えない」と怒り、
無抵抗の相手を一方的に詰る前に、
相手の方が仕事で辛そうにしていないかどうか
指示が分かりやすいものだったかどうかなど
相手を気遣える優しい世の中になったらいいなと思います。
最後まで読んで下さってありがとうございました!