勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~☆夏川 草介さん
夏川 草介さんの本と言えば、
『 神様のカルテ 』 が大流行しました。
小説は今でも人気がありますし、
大流行した当時はコミカライズや映画化もされましたね (*'▽')
多くの方の心に寄り添ったそのシリーズは、
穏やかで優しく、時に面白く、
主人公たちの強さを感じさせながらも、
読んでいて辛くなるほど地方医療の現実を知らせてくれました。
大好きで何度も何度も読み返しています。
あらすじもセリフも覚えるほど好んで読んだというのに、
今でも同じシーンで目に涙が浮かぶほど好きです。
繰り返し読んでも飽きない小説です。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
今回の小説も病院が舞台の小説でした。
若い研修医と3年目のナースが地方の病院で
不器用すぎるほど真摯に
患者さんや同僚や上司たちと向き合っていく成長物語でした。
指導する医師も魅力的な方が沢山居て、
読み始めたらトイレに行くのも面倒なほど楽しかったです。
各章ごとに紹介された様々な花の名前や花言葉を
3年目ナースの主人公同様殆どを知らなかった私でしたが、
ネットでそれらを調べてみるのは意外と楽しかったです。
神様のカルテの主人公よりも若い主人公たちの放つ言葉たちが
湧き上がる感情に近いからかとても新鮮でした。
飾らない身近な言葉たちは
はっと気づかされるだけでなく、
ベテランな先輩方にも響くだけの強い力があって、
清々しい気持ちで読み終えました☆
ある局面で出てくる言葉があります。
” 花の美しさに気付けない人は
人の痛みにも気づけない ”
正直、自分はちゃんと気づけてるかな?と不安になりました。
ちゃんと花と向き合って見てないクセに
「花だから美しい」
と思い込んでいるところはないかな?
あるよ。あるある。絶対にある!!
人に置き換えて考えてみると
「笑顔であれば悩み事なんてないはず」
と安易に決めつけてしまうようなダメなところが
私にはあります(なんの告白だ)。
花は―――。
人に見られて、
手入れされて、
手入れしてくれた人を見ているから
その美しさで人を癒せるんだろうなぁと
ぼんやり思いました。
私は花にはなれないけれど、
目の前の相手に真摯な気持ちで向き合い、
無理なく寄り添う方向で、
お互いに穏やかな気持ちになれたらいいなぁ。
【結論】
機会があれば手に取って
可愛い主人公二人に癒されてください。
【余談】
国語の読解テストのあるあるなんですが、
① 作者が伝えたかったのは文中のどの部分か抜き出しなさい。
② 作者の意図を簡略にまとめなさい。
と問題を出されるといつも困っていました。
間違いなく0点な回答例 ↓
① 考えたけど分かりませんでした。
② 分かりません。
人それぞれの受け取り方でいいと思います。
※ 実際に中学校のテストで書いて国語の先生に大笑いされたことがあります。怒らなかった先生、スバラシイ (*'▽')
※画像はお借りしました。ありがとうございました<(_ _)>
最後まで読んで下さってありがとうございました!