わたし的ギターの音作りについて(考え方編)
※この記事は、私の主観とイメージと好みによる偏見なのであくまでも参考までに
まず何をもっていい音とするか?
例えば、音抜けがいい音、バランスがいい音、気持ちいい歪みの音、人それぞれ色々あると思う。定義するにしても土台がないと始まらないので、今回は私の音作りの手順を例に、頭の中で考えてる事の棚卸をしていこうと思う。
1. バンドアンサンブルで考えたと時
2.ギター単体で考えたとき
まず1. の場合リフやバッキングを想定した音作りになるわけだが、どのパートの音を聴かせたいのかが結構大事。ユニゾンで考えると私は一番は、歌を中心にして考えている。
まず一番音の幅が狭いドラムの太鼓系が低音、シンバルが高音。さらに次に音の幅が狭いベースの低音域、中音域。で、残りの音域(主に中音と高音)をギターで埋めていくイメージ。
注意すべき点は、以下の点
・歌を邪魔しない音作り
・スタジオで鳴らしてみてどうか?で考える
・バンドで合わせてみてどうか?で考える
・必ずしもユニゾンのモノマネが正解ではない
・歌を邪魔しない音作り
これめちゃくちゃ大事で気を付けるべきはギターのボリュームとゲインの量。たしかにギターのボリュームとゲインが多ければ音圧も増して迫力あるし楽しいんだけど、録音を聴いたときに往々にして歌が聞こえないとかよくある。
ボリュームは演奏に支障が出ないラインまで下げつつ自身が一番弾きやすい大きさに。
ゲインは音のコード感が残るように歪ませすぎないように。歪ませた方が音のまとまりが出るので上手く聞こえるが、音の輪郭がぼやけて何を弾いてるのかわかりずらくなるから、上げすぎには注意。
あとアンプから出る音と録音で聴き比べると、自分が認識してる以上に普段の音は歪んでいるので注意。
・スタジオで鳴らしてみてどうか?で考える
家で作った音だったり、普段のスタジオで固定の音作りでも、スタジオのアンプの種類(マーシャル固定であってもモデル違い)であったり天気によって出音は日によって変わってくるので、常にその場で対応できるようにどの帯域のノブを調整すればどう音が変わるか?とかを触って感覚で覚えること。これも大事、ライブのリハと本番で音が変わってしまう(真空管の時間経過によって)とか往々にしてあるので即座に対応できると◎
・バンドで合わせてみてどうか?で考える
ギターのみで音を作っていざバンドで合わせてみたらイマイチ!なんてよくあること。まずはメンバーの音をよく聞く。
①音域が被ってて聞こえない
よくあるのが、ドラムの太鼓系とギター低音が被る。ドラム金物とギター高音が被る。ベースと中音が被ってる。極端な音作りをしないとなかなか遭遇しないが、まずは被っている帯域は思いきってカットする。聞えないから上げても余計聞えなくなるだけ。(例えば、大抵トレブル上げすぎとかなので下げる)
これ意識すると音の住みわけが出来るので、コードやリフをギター単体で弾いてイマイチでも合わせるとめっちゃいい音!みたいな状態になる。あとは普段の練習からメンバーとコミュニケーションしてどの帯域を誰が使うのか?ここは下げて上げて等、決めておくこと。
②ボリューム量が足りない
そもそも音が小さいので適宜調整する。
③音色の違い(歪みの種類OD・DS・FAZZとかコーラス、ディレイ、ピッチ系とか)
なんか物足りないなって時は疑ってみる。詳しくは後半の音作り実践編にて。
・必ずしもユニゾンのモノマネが正解ではない
これ弾いてみた動画を音源に合わせて弾くなら本家の音作りは正解なのだけど、他のメンバーも本家には寄せつつも自身の癖や個性はどうしても出ちゃうのでスタジオで合わせてみていい感じになるように調整するのがよい。ぶっちゃけアンサンブルがしっかりしてれば少々弾けてなくてもうまく聞こえる。逆もしかり。
2. ギター単体で考えたとき
これはソロを弾くときですね。これは言わずもがなしっかり音抜けが良い音って認識で大丈夫かと。
まとめ
私個人としては、原曲よりもゲインが少し多くミドルがぎゅいぎゅい出る音が好きなのでユニゾンやる時もその音作りなんですが、結局は自分の気持ちいいと思う音、好きな音、なんかいい感じだ!って思う音を出せばよいのかと、アンサンブルを崩さない程度に。意外と直感でいい感じに聞こえる音は客観的に聞いてもよく聞こえるものです。逆にたまには普段試さないような大胆な設定で鳴らしてみてはいかがでしょうか?
次回は、実践編です。